ロンリーハート・4122
- ロマンス (120)
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 | 2021年02月10日 ロンリーハート・4122 結婚願望を持つ中年女性のルーシー・ティータイムは、イギリスの田舎町フラックス・バラにある結婚相談所で「ロンリーハート(交際を希望する中年男性)4122号」と知り合い、甘美な未来と薔薇色のロマンスを夢見る。しかし、過去に彼と関わった女性は二人とも行方不明になっていた……。英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞の最終候補に挙げられた秀作、待望の邦訳!(「BOOK」データベースより) |
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| 結婚詐欺のうえに起きた連続殺人。過去の行方不明者からそのような事件の存在を推測しますが遺体も殺人の証拠もなく、雲をつかむような捜査が開始されます。警部は次の被害者候補の女性に注目をし、それとなく探りを入れていくが… 一方の女性は、「理想の男性」に巡り合い、デートを重ねる。読者はそれが犯人であることを知っているが故にはらはらとさせられるのだが、彼女自身が一筋縄ではいかない豪胆の持ち主であり彼女自身が起こす行動が読者も警察も予期をしない結末へと誘っていく… と書くと、サスペンスものか。と思うのですが最後に明かされる犯人と犯行の真相、そしてその顛末は全く予想がつかずただただ驚くばかり。鮮やかな謎解きも入っているので本格推理の要素もたっぷりです。勿論部下のマレー巡査部長のしくじりや、今回「大活躍」の巡査のプークのしくじりを見ればコージーものとなります。カテゴリーわけができない逸品ですが、とにかくお勧めですよ。 | ||||
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