レンブラントをとり返せ: ロンドン警視庁美術骨董捜査班
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長編
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あらすじ
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評判
レンブラントをとり返せ: ロンドン警視庁美術骨董捜査班の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
レンブラントをとり返せ: ロンドン警視庁美術骨董捜査班の総合評価:
7.92/10点 レビュー 24件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ろうとしたことがあった。イギリスの基本は「高等教育はそれに相応しい階級の子
弟が行く機関」だったと記憶している。今でこそ大学は「庶民」に門戸を開いている
が、それは最近のことだろう。
大学は非常に学問に秀でた将来は研究職となる人間か、会社の中で出世を経営
者の血縁人間か。
こんな埒もない「階級社会」を考えさせる作品。主人公をなるべく「無垢」の人間
として描きたかったのだろうか、これほど「庶民に理解のある純朴な正義感」とし
て設定するのはいささか無理がある。
細かな点。値段を見ずに「実に格好良くワインを注文」したり、「お金に頓着する
ことのない」お坊ちゃん、そんな主人公。
J・アーチャーの作品には、どれもストリーテリングの才が溢れ出ているが、基
本的に重いテーマを扱うことはない。本作品も同じで、人間を深く掘り下げるこ
とや、人間の感情を細やかに描くということはない。ストーリーの面白さを味わ
う作品となっている。それが悪いとは思わないが、どうしても作品全体が上滑り
してしまうことも多々ある。
一人の上流階級出の人間が、警察官となり下積みから自分のキャリアを積み上
げることを目指す。知力を傾けて(いささかご都合主義的な)仕事をこなす。読む
方も難しく考えず、ただ読みやすい文章を目で追っていけば良い。アーチャーら
しくスピード感も展開の面白みもある。サスペンスとしても一級品。
とと、最後の10ページまではそう思っていたが、最後はあまりにも面白くない。
はぁと思って腰が抜けそうになった。
サスペンスの謎が解けたときの爽快感も何もないではないか。
どういうつもりでこの結末にしたのか。不思議で堪らない。
途中までの出来を考えても、☆は二つが限界。
どこかで借りて読んで下さい。はぁ、なんなんだいったい。
追記:
イギリスに顕著だがゲルマン系の社会では「食事」に関心を向けること自体が少ない。
ピューリタニズムの精神がそうさせるのだろう。職業上の利益はむさぼるが、感覚的
快楽を罪深いものとする。ヴェーバーの「プロ倫」を想起させる。
ゲルマン系社会を描くとき、例外なく食事シーンは貧しい。精々が付け合わせの野菜
を追加するくらいでしかない。
これがフランスの小説では大違い。ゾラが代表的だろうが実に細やかに食事シーンを
描いている。
民族的なものなのだろうが、アーチャーの描く食事も実にみすぼらしい。