(短編集)

死の花の咲く家

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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ

2020年04月14日 死の花の咲く家 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫 に 3-4 昭和ミステリールネサンス)

電機会社の資材課に勤める寿子にとって、女手ひとつで育ててくれた母親は、優しくて誰よりも仲良しの友だちだった。だが、そんな母が、寿子が思いを寄せるエンジニアの青年からの手紙を勝手に開封し、タンスに隠していた。どうして―!?単行本初収録になる「隠された手紙」他、爽やかな読後感の七つの短編に、これも文庫初お目見えのショートショート四編を追加。(「BOOK」データベースより)

評判

死の花の咲く家の評価:

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死の花の咲く家の総合評価:

7.00/10点 レビュー 2件。

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No.2
(4pt)

死の花の咲く家

中短編8作とショートショート4作を収録。

「金ぴかの鹿」
:主人公の少女の友人である裕福な家のクラスメートが誘拐される。
 少女の年上の少年に対するほのかな憧れや幻滅、自分の小さな罪への怯えを表現する心理描写が巧み。
 一応のハッピーエンドではあるものの、少女と母親の前途多難を暗示するラストが余韻を引く。

「暗い日曜日」
:仁木兄妹シリーズの一編。
 特殊知識が真相解明に必要で、自分の好みではない。
 シリーズの中では下位の部類に属するのではなかろうか。

「ねむい季節」
:仁木氏には珍しいSF設定の推理物。
 後半の推理の試行錯誤とミステリの定番テーマに捻りを加えた結末が面白い。

「隠された手紙」
:単行本未収録とのことだが、さもありなん、という出来。

「遠い絵図」
:自分は殺人者の血を引いているのではと疑心暗鬼に駆られる心理の移ろいと、自ら真相を究明しようとするヒロインの芯の強さの描き方が上手い。

「死の花の咲く家」
:吉村記者シリーズの一編。
 遺言状をめぐる殺人事件。
細かな事柄に着目した推理と犯人のさりげない偽装工作が面白い。

「一日先の男」、「穴」、「ショートショート」
:可もなく不可もなし、といったところ。

以上、バラエティーに富んだ作品集で、総じて楽しめました
死の花の咲く家 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫 に 3-4 昭和ミステリールネサンス) Amazon書評・レビュー: 死の花の咲く家 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫 に 3-4 昭和ミステリールネサンス)より
4334790062
No.1
(3pt)

読みやすい昭和推理小説

乱歩賞を取った「猫は知っていた」は、家にあったので子供のころ読んだ。
他の作品も読んで見ようかと思いつつ半世紀が過ぎた。いいタイミングで手ごろな本が出た。

60年代に書かれた短編8作とショートショート4作を収録している。際立った個性は感じない。いかにもな昔の推理小説だ。でもコンパクトにまとまって読みやすい。
『暗い日曜日』仁木兄妹が活躍する推理ものだ。伏線の回収がけっこう好きだ。
『金ぴかの鹿』『穴』の二篇は、子供が事件に関わる。独特のサスペンスである。
『一日先の男』時代を先取りした未来日記が登場する。オチが残念。
『ねむい季節』21世紀を舞台としたSF推理だ。ユニークな設定だが、凡作である。

『遠い絵図』若い女性が母の過去を探求する。ウールリッチ風味の佳作だ。
表題作は道具立てが洒落ているが、ミステリとしては平凡か。
ショートショートは『結婚前夜』が良かった。昭和ミステリ愛好家にお勧め。
死の花の咲く家 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫 に 3-4 昭和ミステリールネサンス) Amazon書評・レビュー: 死の花の咲く家 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫 に 3-4 昭和ミステリールネサンス)より
4334790062

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