深夜の散歩
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
深夜の散歩の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
深夜の散歩の総合評価:
8.33/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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文学者だからと言って、「探偵小説」を一段下に見下してる訳ではなく、全く逆で、「探偵小説」の熱狂的な愛読者である事が良く分かる。一応、文学と「探偵小説」とを区別しているが、その区別は混沌としており、例えば、ポーの諸作品は文学という点では三名とも一致している様で、首肯出来る。三名が拘る点や書き方にも特徴があって興味深い。福永氏は題名の「散歩」の如くに多彩な作品に触れ、その中で自身の「探偵小説」観や好みを映し出している。一方、中村氏は概ね「探偵小説」論を語っていて、その分類例・具体例として幾つかの作品を挙げている。特に、幼少期の体験に基づいて「文学として読む」試みをしている点が特徴。丸谷氏の流儀は福永氏のそれに近いが、まるで、純文学と「探偵小説」との比較文学論の趣きを呈している上に、好まない作家・作品・出版界に対する辛口のコメントも目を惹く。私はコリンズ「月長石」も読んでいるので、本書で言及される作品と同時代のものは殆ど読んでいるが、こういう見方もあるのかと啓発される点も多かった。
最終稿が25年以上前なので、最新ミステリの情報が得られる訳ではないし、若い方にとっては知らない古典名も出て来るが、個人的には懐かしい想いがした。本書中でどなたかが「探偵小説は深夜にユックリと読む物」と述べていたが、本書もユッタリした気分で読むと味わい深いと感じた。