憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI
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種別
長編
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あらすじ
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評判
憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXIの評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXIの総合評価:
6.89/10点 レビュー 46件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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通した記憶がある。そのスピード感と新しい「青春小説」の香りがあり、時代を
よく反映している小説と思った。今回は、何ともなしに手にとった、このシリーズ11の感想。
シリーズ初めは、池袋という東京の中でもどちらかというとくすんだ、灰色っ
ぽい街(恐ろしく古いい時代に「池袋モンパルナス」はあったが)で生きる少年
少女たちの姿をよく描いていたと思う。現実の泥水を啜りながら、池袋で生きて
いく成長の様子が新鮮に思えた。
だがこうしてシリーズ化してしまうと、さすがに物語の設定もストーリーも、
いつかどこかで読んだ小説の二番煎じ、という感がある。
脱法ドラッグ(この言い方も古いが)、パチンコ、ヘイトスピーチ、作者はな
んとか「今」に物語を追いつかせようとしているが、必ずしもうまくいっていな
い。
シリーズ物はどうしても陳腐さから逃れられない現れであろうか。
3年半ぶりの4つの短編集とある。このシリーズが売れたこと、それだけで続
編を量産し、それが面白いかというと少々疑問。
「北口スモークタワー」はドラッグに関わる物語。ドラッグの売買シーンはリア
リティがあるが、それと筋立てとがバラバラ。何を描こうとしたのか。妙な「教
授」の語り、ドラッグを簡単に説明しているが、肝腎の本筋があまりに古くさい。
締まりのない結末で、余韻もない。
「ギャンブルではないギャンブル」=パチンコのこと。煙草のことが出てくるが、
そいうえばパチンコ店でもうもうと煙が上がっていたと思い出す。しかしパチン
コの蘊蓄は、それこそパチンコ雑誌の十分の一以下の面白さしかない。急に「セ
ルロイドのゴト師」のことが出てくるが、ゴト師のイカサマはそれと同じレベル。
4編とも、頭の中だけでいじくった物語のようで、読みやすいのだが、その現
場の匂いがほとんどない。暴力シーンも同じで、格闘ゲームのよう。何とも空っ
ぽの文章が続いている。「凍り付くような冷たい声」をそのまま表現してもなん
の意味もないのだが。
まあ軽く暇つぶしのために読む短編集であろうが、シリーズ最初から比較する
と、劣化は否めない。
各短編の章かえの所で、ハーブの印、フィーバーの図柄、プラカードの印、そ
れらの小さなシルエットがある。
これはお洒落と思ったが、褒められるのはそれくらい。
一時間ほでで読み終え、最後には何も残らない。
購入はおすすめできない。借りて寝転がって一時間ほどテレビをつけながら読
んで下さい。