弁護士探偵物語・天使の分け前
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あらすじ
「法曹関係の圧倒的ディテール、そして司法と検察、弁護の馴れ合いを糾弾する作者の筆致が、実に素晴らしい。(茶木則雄)」との評価を得た第10回『このミステリーがすごい! 』大賞、大賞受賞作の文庫化です。「殺した記憶はない」と、母子殺害事件の容疑者・内尾は言った。裁判のあり方をめぐって司法と検察に異を唱えたことで、弁護士の「私」は懲戒処分を受ける。復帰して間もなく、事件で妻子を奪われた寅田が私の前に現れ、私は再び、違和感を抱えていた事件に挑むことになる。その矢先、心神喪失として強制入院させられていた内尾が失踪。さらに周囲で不可解な殺人が起こり……。現役弁護士、鮮烈デビュー作。(「BOOK」データベースより)
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評判
弁護士探偵物語・天使の分け前の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
弁護士探偵物語・天使の分け前の総合評価:
4.70/10点 レビュー 23件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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著者 法坂一広
出版 宝島社文庫
p128より引用
“ タクシーにカーナビがつく世の中だ。タク
シー運転手は道を知らなくても許される。
警察官は法律を知らなくても許される。
テレビドラマの主演女優は顔かスタイルさえ良
ければ、脚本の棒読みで許される。ヌードになれ
るならなおさらいい。
政治家は地盤があって金集めさえうまければ、
官僚の用意した原稿の丸暗記で許される。
裁判官や検事は、事件を数多く処理できれば許
され、内容は問われない。
その一方で、裁判員制度が導入されて分かりや
すい裁判をしなければならないなどと言われ、弁
護士は法廷で書面を読み上げるだけでは許されな
くなりつつあるらしい。どうにも不公平だ。"
福岡を舞台とし、酒好きでひねた弁護士を主人
公とした、ハードボイルドミステリ。同社刊行作
文庫版、著者デビュー作。
深夜のファミレスで、依頼人の旦那に呼び出さ
れ、酒臭い無駄話を聞かされた弁護士の主人公・
私。寒さに体を震わせながら、事務所へ帰ってき
たところ、ドアに靴のような物が挟まってお
り…。
上記の引用は、主人公がタクシーに乗り運転手
がカーナビを操作する場面での一節。
自分に出来ないことでも、機械などで補える、
便利な世の中に感謝せざるを得ません。
と同時に、本人に能力を求められずに済むような
事は、そのうち人が必要とされなくなるかも知れ
ませんね。
文章の書かれ方が独特で、段落の変更がとにか
く多いのが特徴。ぎゅう詰めで書かれるよりは、
読みやすいので助かります。
中盤までは話の展開が遅く、主人公のひねくれ
た人物像と相まってだるさを感じてしまいます。
ハードボイルドな雰囲気から、映像化されるなら
モノクロが似合いそうな感じを受けますが、後半
に入ると二時間のサスペンスドラマのように色合
いが付いてきます。しかしやはり、全体としては
モノクロな雰囲気を感じ取れました。
所々に光る、台詞回しが気障ながらユーモア。
前半を読んで慣れてくると面白い作品だと思われ
るので、合わないなと思ってももう少し読み進め
てほしいところです。
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