ミニ急行「ノサップ」殺人事件
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1987年7月に刊行された西村京太郎氏のまだ初期と言っていい130冊目の作品ですね。本書は初期作という事もあり最近の定番とも言える全7章の構成ではなくて全8章ですし、また最近のじっくりと筆を進めるベテランらしい落ち着きのある作風と違って真実の意味での緊迫したサスペンスを感じさせる著者の若々しさを久々に味わえて大満足しましたね。 根室本線のミニ急行「ノサップ」で起きた今時では考えられない時代遅れの列車強盗は少ない乗客にわずかな被害金額で捜査当局を困惑させたが、その後被害にあった乗客の自殺と殺害が2つ相次いで発生し事件は新たな展開ヘと発展して行く。 本書はとても短い作品ですが、前半での巧みな犯罪トリックと後半の緊迫の犯人追跡サスペンスがバランスよく配された中々に充実した内容の秀作だと思いますね。この「時代遅れの列車強盗」の裏に隠された真実の動機と目的は、普通ではちょっと思いつかない盲点を突いた素晴らしいトリックだなと本当に唸らされましたね。著者の作品は殆どが犯人探しの興味とは無縁なのですが、代わりにその不満を補って余りある様々な技巧が随所に凝らされていて全く飽きる事無く読めますね。まあ細かい部分では、後に自殺した男の旅程を掴んで(どうやって?)計画を立てる手際が出来過ぎなのと、最初の偽装計画が緻密なのに対してその後の2つの殺人の後始末が適当で警察を警戒する手立てが全く講じられておらず両方の犯人の行動のギャップが激しい事が気にはなりましたね。他には十津川警部が天才的な閃きで犯人の企みを見破りはするものの途中では中々に苦労していて後半では相棒の亀井刑事の直感で得られた重要な手掛かりのお陰で前進する事が出来たエピソードもあるのが最近の一人だけの推理と違って完璧でなく逆に人間的でよかったですね。最後は一般の素人の活躍もあって小野検事の力になれた事で信頼関係が出来たのも十津川警部にとって喜ばしかったと思いますが、少しだけ残念なのは冒頭に登場した釧路警察の三浦警部が途中で舞台から退いてしまった事で、せめて最後にみんなで事件解決の喜びを分かち合って欲しかったですよね。 | ||||
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北海道の原野をひた走るミニ急行列車。この列車が強盗に遭う。 被害額は少なく、この乗客がのちに自殺するなど、奇妙な点が多い。 何かをかくすための犯行だとは分かったが、それがなかなか分からなかった。 しかし、北海道をはしる列車はいいなぁ、、。旅情があり、健気に走ってる。 トラベルミステリー、本領発揮。 | ||||
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釧路から根室に伸びる,鉄道を走る急行ノサップ。 その途中の駅で起こるなぞの事件。 半ばから、何のための事件かはだいたい推測がつくが, 誰と誰がどういう関係かは最後までなかなかわからない。 推理小説としては面白い作りで,飽きない。 西村京太郎の本領発揮だと思う。 北海道へ行きたくなるので、よい作品だ。 釧路も根室もいったことがないので。 | ||||
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