暗黒凶像
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
暗黒凶像の評価:
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暗黒凶像の総合評価:
10.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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静乃は幼少期の記憶を全く失っていた。幼い頃に時々、訳も無く震えたり怯えたりした。そんな時は決まって秋谷が近寄り慰めてやると収まった。静乃は、何か重大な秘密を持っていたのだ。その秘密が思い出せなく苦悩していた。そんな静乃の姿を見て秋谷も悲しんだ。
ある日、秋谷が出張先のホテルで就寝しようとした時、しきりに胸騒ぎを覚えた。心配になり、若菜に様子を見に行ってもらうようにお願いした。若菜も半分、秋谷の心配性に苦笑しながらも静乃のアパートへ行くと、静乃は帰宅していなかった。
翌日になって、静乃は、同じアパートに住む住民の飛び降り自殺の巻き添えになって死亡している事が分かったのである。
だが、秋谷は飛び降り自殺に疑問を抱き始める。警察は自殺と処理したが、秋谷は殺人の疑いを捨てきれなかった。そして、財産目的による妻の夫への殺人であった事が解明されるのである。静乃は殺人事件の側杖を食った訳であった。
秋谷と静乃の兄妹愛を微笑ましく描きながら、全く対照的に財産目的で夫を自殺に偽装した猟奇的な妻の殺人事件を交錯させている。
二組の男女の姿を対極的に描く事で同じ人間としての良と悪を極端に描写している筆致が巧妙である。読後には考えることしきりであった。
だが、物語は、まだこのままでは終わらない。
秋谷が事件を追究していく過程で静乃が抱えていた重大な過去の真実が分かる。記憶を失っていた期間の事実が余りにも凄惨で残酷で愕然としてしまう。静乃が抱えていた苦悩にやりきれなくなってしまった。