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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数155件
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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表紙の雰囲気が素晴らしいですね。
まずそう感じました。 素人探偵みかげの口から 探偵の存在についての力強いメッセージを受け、 ミステリにおける探偵とは何か? 真相とは何か? を考えさせる内容だったと感じました。 実は、本書の結末は1つの解答例なだけで、 夏冬や神様ゲームのように 裏の真実を描ける麻耶雄嵩ならではの別の真相があるんじゃないか? と深読みしてしまう作品でした。 探偵が語る真相が真実ではない。 本書の解答も真実ではない。 読み終わってから自分で真実を探る。 そんな麻耶雄嵩の魅力が本書でも感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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死ぬ事、殺す事は最悪の出来事。
馬鹿か貴様は。スパイは孤独だ。自分で判断しろ。 と、何度も繰り返されるスパイの規律。 そのスパイを養成する結城中佐の存在が不気味で圧巻。 読中に出てくる"魔王"の言葉がしっくりきます。 プロットの良さはもちろんの事、 これらを引き立てる硬質な文体がとても良いです。 長編ではなく短編集ですが この緊張感溢れる文章を読むには 短編で一呼吸おけるこの文章量がとても丁度良いと感じました。 短編とはいえ、1つ1つがとても良くできています。 相手の先の先の先までよんで静かなる行動を遂行するスパイ。 常識を超えた者たちの行動や真相に驚かされました。 作品の中では「ロビンソン」が一品。 真相にゾクっと来ました。 |
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前作同様、ぐちゃぐちゃのエログロなので、
推理作家協会賞受賞しているとはいえ耐性がある人向け。 子供の無邪気さ残酷さがそのまま大人になってやりたい事をしている感じで、 気持ち悪い所は気持ち悪く、でもユーモアを忘れずそんなに気が重くならない 絶妙な危ないバランスがとても気持ち良い。 富蔵のエールのシーンとかもう、良い意味で変態です。 乱暴な会話文と言い回しのセンスが今作も凄いなと思いました。 ハチャメチャな話なのですが、 最後に一気に物語を収束させたのが圧巻。 前作の髑髏の様な扱いを感じた 本編と外れた美樹夫のナムールの物語がいろんな意味で面白い。 単純に小説の伏線と捉えたり、蟲の気持ち悪さの雰囲気作り、 深読みして人種差別を感じられたりなどなど、、、 エログロのインパクトの裏側に作られている土台がすごい。 とんでもない本だなと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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蛭(ヒル)女というなんとも陰鬱な雰囲気を感じさせる作中作のタイトル。
蛭女の書の中では孤島に閉じ込められた女子高生たちが殺人事件に巻き込まれていきます。 孤島の雰囲気と日本家屋が舞台の密室殺人。 現場の廊下に残された蛭の徘徊を思わせる濡れた足跡の存在など。 本格物の舞台設定とホラーの妖しさを足した コテコテの舞台がとてもワクワクしました。 とはいえ、 ガチガチのミステリと言うわけではなく、 バカミスと言われても仕方がないニヤリと失笑するトリックが出てきたり、 嫌な気分になる陰鬱な心情を読ませるシーンなど、 色々な要素が絶妙なバランスで構成されている作品と言う印象でした。 作品全体を通して実現した大仕掛けがありますが、 これはこのアンバランスさで 禁じ手を、禁じ手と思わせない世界観を作り、 読者が許容できる不確かさの敷居を下げて実現されたのではないかと感じました。 事情がある本書ではありますが、 そのまま埋もれてしまうには勿体無い仕掛けと 魅力に溢れた作品だと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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高校生の世代が抱えるだろう心の問題がこれでもかって程、訴え掛けてくる。
思いつく不幸を全部入れてみましたと言わんばかりです。 誰もが自殺したくなってしまう辛さを文章で感じました。 物語は自殺する瞬間を未来視した所から始まり、 学校に赴任したカウンセラーが自殺して誰かを救うために 高校生達をカウンセリングする流れになっています。 自殺を止められるかどうか――? この目的の本筋の中にこの世代の葛藤が描かれ感じる物語です。 ↑に高校生の世代が抱えるだろう心の問題が たくさん出てくると書きましたが、 多く出ている中でとても繊細な要因が最後まで書かれないものがあります。 この要因が、 ミステリとは違った読了感を得る本書に対して、 ミステリと思わせてしまう読書への鋭い切り口だと思いました。 自殺をテーマとしたメッセージ性が強く出てしまう作品を ミステリ仕立てにして読み物にした印象です。 そう感じる程、読了後に心に残る物がありました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
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目を覚ますと辺り一面、見なれない景色。
>サバイバルのためのアイテムを求める者は東へ。 >護身用のアイテムを求める者は西へ。 >食糧を求める者は南へ。 >情報を求める者は北へ進め。 昔、ゲームブックが好きだった事もあり、 それに見立てられたミステリーというのがとても面白く感じました。 見立てなのですが選択肢がある不思議さも良いです。 ゲームの進行には食料の確保、情報の取得、他の参加者との争いなどなど、 終始、緊張感が解ける事がありませんでした。 舞台の全容が明かされた時は、やっぱりそうか。と分かりやすく提示されますが、 明かされると同時に物悲しさが漂うラストでした。 |
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これは予想以上に面白かったです。
表紙とタイトルからはピンと来なかった作品なのですが、 ネットで評判が良かったので読んでみました。 監禁事件を疑う1枚の紙切れから物語が始まるので 『監禁』がキーワードとなっているのは確かですが、 表紙や言葉から連想されるような、おどろおどろしさは全くなかったので、 読了後の感想としてはまず、題名で損していると感じました。 この本は主人公の違う3つの物語で構成されています。 よくミステリーにあるようなラストに一気に結びつくのではなく、 章刻みに徐々に結びついていく展開が面白く、 最後どうなるのだろう?と気になりながら一気に読めました。 最初期待していなかったのもありますが、なかなかの当り本でした。 |
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学生サークルの面々が合宿先のりら荘で
刺殺、射殺、水死、毒殺、絞殺と手順を変えて殺され、 死体の傍らにはスペードのトランプが置かれる。 ミステリ心をくすぐります。 久々にわくわくしながら読みました。 登場人物を把握するまでもなく、 バタバタ死んでいき、謎が提示されるのでパズル小説を読んだ印象です。 警察が介入するので、完全なクローズドサークルではないですが、 それに近い面白さがありました。 |
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100ページ台の短い小説なので直ぐに読めました。
本人の意図しない所から襲い掛かった不幸に対して、 悩める人たちの恨みや自問自答と言った、 心の傷がテーマである作品でした。 そこに加害者達の相次ぐ死の謎と言った興味も加味され 短いながら深く、とても読ませる作品でした。 |
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希少本で読めなかった本。
いつの間にか復刻していたので手に取る事ができました。 名作として騒がれ過ぎている感があったので、 あえて期待していなかったのですが、 読んでみたら良い作品だと思いました。 メインの仕掛けだけに支えられている感が強く、 中身の話はあまり惹きこまれなかったのですが このトリックのアイディアが斬新でした。 他ではもう真似できないネタですね。 |
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