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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数115

全115件 101~115 6/6ページ

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No.15: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

殺戮にいたる病の感想

物語は、犯人の視点、被害者の友人の元警部の視点、息子を疑う母親の視点から描かれます。叙述トリックの傑作と呼ばれていますので、どこに仕掛けがあるのか、結構注意しながら読みました。
途中辛いのは、エログロ描写が凄くて自分には合わない所、また犯人の心理描写も気味が悪い事。しかしトリックは良く出来ており、最後の大オチまで真相は分かりませんでした。その後遡って読み返し、細かく整合性の取れた記述になんとも感心。解説にも有りますが、現代社会のある問題を扱っている面もある訳ですね。
結局、本作に何を求めるか?が問題で、驚愕、感服はしましたが、達成感、感動は無かった。とにかく気持ち悪いのを我慢して読んで、ただビックリしただけなので、個人的には評価は微妙です。
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.14:
(6pt)

君たちに明日はないの感想

企業からリストラを請け負う会社の社員が主人公のお話です。ミステリー的要素は全く無く、サラリーマン小説であり、主人公の恋愛小説(何度も性描写が出て来る)でもあります。
テーマは重いですが、書き方は軽く、非常に読み易く出来ています。
とは言いましても、やはりリストラの話は気分は暗くなるかも知れませんが。
君たちに明日はない (新潮文庫)
垣根涼介君たちに明日はない についてのレビュー

No.13:

熱氷 (講談社文庫)

熱氷

五條瑛

No.13:
(6pt)

熱氷の感想

カナダで氷山ハンターをしている主人公の元へ姉の訃報が届く。10年ぶりに帰国した後、姉の息子が誘拐されてしまい、犯人より脅迫を受ける事になる。犯人の正体は?いったい何をやらされるのか?子供は無事助かるのか?3日間の物語です。
登場人物はそれぞれ魅力的なのですが、少し多すぎて視点が飛びまくり、話が間延びする様に感じる。また、出て来るのが割と好人物が多いせいか、途中の緊張感が薄い。犯人も結構分かり易く書いてあるので、動機には興味がわきましたが、意外性はあまり無かったです。ただ、終盤はかなり緊迫して来て、加速度的に面白くなります。
もう少しシェイプして常にサスペンスが途切れない方が、スピード感があって良かったと思いました。
設定から期待が大きすぎ、辛い感想になりましたが、全体を通して作者の人間への優しさを感じる作品です。少しマイナーな気もしますので、多くの方に楽しんで欲しいです。
熱氷 (講談社文庫)
五條瑛熱氷 についてのレビュー
No.12:
(6pt)

密室の鍵貸しますの感想

ユーモア本格ミステリー作家の長編デビュー作。この頃からスタイルは確立されていた様で、くだらないと思いながら、ついついハマってしまう文章です。謎解きの部分に関しては、コレが最初の長編の為に温めていた渾身のトリックだったとしたら、やや物足りないかも。登場人物が少ないし、伏線も分かり易いので、犯人、トリックについては割と簡単でしょう。ただし動機は無理やりな感じで、これは分からなかったです。
作者の本格への愛と情熱が感じられる佳作。同じ志を持つ方には、食わず嫌いにならず笑って読んで欲しいと思います。
密室の鍵貸します (光文社文庫)
東川篤哉密室の鍵貸します についてのレビュー
No.11: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

背の眼の感想

直木賞始め数々受賞の道尾秀介デビュー作で、ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作です。その後発表している作品から考えても随分ピッタリの賞があったもので、コレも当然ホラーテイストが強い作品になっています。色々な謎が最後は現実的な犯罪として決着するのか?それとも超自然現象とされ、解明されないままなのか?と非常に興味深く読めました。個人的には、ラストシーンを含めて良い結末だったと思います。
また、京極堂シリーズの影響をもろに受けそっくりになっておりますが、比較すると、多少取っつきやすいがその代り深みが無い、という印象にはなりました。ただ、この元ネタがあるおかげで、最初の作品の割にはかなり良く出来ていて、面白かったのかも知れません。まずまずの佳作でありました。
背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)
道尾秀介背の眼 についてのレビュー
No.10: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

犯人に告ぐの感想

警察小説で有りますが、現役捜査官がテレビで犯人に語りかける「劇場型捜査」を決行するというお話です。事件が連続児童殺害事件で、遺族の描写も丁寧にしてある為に、全体的に重苦しい雰囲気に包まれています。途中の展開は解決へどんどん進む訳ではなく、警察内部の問題やテレビの視聴率争いにページが割かれ、少し長いと感じました。結末が気になり一気に読みましたので、面白くなくは無いのですが、期待が大きすぎたのかも知れません。ただエンディングは感動的で、一読の価値は有るまずまずの良作でした。
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
雫井脩介犯人に告ぐ についてのレビュー
No.9:
(6pt)

偽りの血の感想

一人称のハードボイルドで、終盤は山岳冒険小説のおまけ付き。気取った言い回しが良い雰囲気を出しています。しかし全体としては物凄く勿体なくて、傑作になり損ねた作品だと思います。
まず父親、義母の性格設定が行き過ぎ。それから、敵と味方の書き分けがはっきりし過ぎてひねりが無い。登場人物が相互に絡み合わず、バラバラに放って置かれるのでそうなるんでしょうか。終盤の怒涛の展開も強引に幕を引いた感じで、伏線を全部回収する気持ち良さとか、大団円のカタルシスとか、すべて無くした絶望的な哀しさ等の余韻がなにも無い。
せめてもう少し冬山でガンガン戦って欲しかった。好きなジャンルなんで本当に残念です。
偽りの血 (幻冬舎文庫)
笹本稜平偽りの血 についてのレビュー
No.8:
(6pt)

犯罪小説家の感想

小説家、脚本家、ライターの3人が主要登場人物で、過去あった自殺系サイトの真相が謎の中心になっています。最初の内は何が出て来るのかさっぱり分かりませんが、中盤から事件の内容と、犯人は何を隠したかったのかが見えてきます。ずっと自殺についての記述が長く続きうんざりしますが、全体を覆う不思議な、落ち着かない雰囲気に引き込まれました。終盤はまさにサスペンス。どちらが犯人なのか?、ラストも悪くないと思いました。
犯罪小説家 (双葉文庫)
雫井脩介犯罪小説家 についてのレビュー
No.7: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
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どちらかが彼女を殺したの感想

妹が自室で死亡する。状況は自殺とも思えたが、兄は殺人と確信してついに容疑者を2人に絞り込む。どちらが彼女を殺したのか?、と言う話です。これぞ本格推理といった感じで、少しずつ真相へ近づく過程は非常に面白かったです。動機が分からなかったのも終盤明らかになりますし、犯人を特定する決めてもまあ一応納得出来ました。ただエンディングが非常に珍しい終わり方で、ここの好みで作品の評価は分かれるでしょう。ご存じの方も多いでしょうが、以下ネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
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どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
東野圭吾どちらかが彼女を殺した についてのレビュー
No.6:
(6pt)

夜にその名を呼べばの感想

冷戦時代のベルリンで事件に巻き込まれた主人公。東側へ亡命するが、5年後日本に帰って来るとの連絡があり、関係者は雨の小樽に集結する。そこで復讐が始まる、と言う話です。前半のベルリン、後半の小樽の情景描写がなかなか良い感じで雰囲気があります。ストーリー展開は結構早めに結末が予想出来たので、意外性は有りませんでした。ただ、タイトル最高ですね。最後の場面に繋がっていて、格好良すぎます。ヒロインも魅力的なハードボイルド風サスペンスです。是非お試しください。
夜にその名を呼べば (ハヤカワ文庫JA)
佐々木譲夜にその名を呼べば についてのレビュー
No.5: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

黒祠の島の感想

失踪した友人を探してある島へとたどり着く。しかし住民達は余所者へは真実を話さず、調査はなかなか進まない。隠された真相へどうやってたどり着けるのか、と思っていたら途中から案外協力者が増えて行きます。外界と連絡が取れない訳でもないし、探偵が身の危険を感じる場面もないです。よって緊張感は感じないですね。大体、なぜこんなに必死で捜査するのかが良く分からない。失踪した女性を恋人とか妻に設定すれば、より説得力が増した気はします。ただ、序盤は雰囲気も良かったですし、メインテーマである罪と罰に付いては考えさせられる所がありました。

▼以下、ネタバレ感想
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黒祠の島 (新潮文庫)
小野不由美黒祠の島 についてのレビュー
No.4:
(6pt)

ST 警視庁科学特捜班の感想

異なる能力を持つ5人の科学特捜班が活躍する警察小説と言う事ですが、雰囲気はかなり劇画的です。作者も確信犯で、メンバーの容貌は美男美女ばかり、超能力的な力と逆に弱点も持っています。しかも名前にそれぞれ赤とか青とかの色が付いていたり、ゴレンジャーとかサイボーグ009を思い出させます。まだ1作目のためか、全員のキャラ付けとか見せ場が物足りない感じもしましたが、シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。文章も読み易く、エンターテイメントに徹していて気持ちが良いですね。
ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)
今野敏ST 警視庁科学特捜班 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

月の扉の感想

本格推理とファンタジーの融合と言う感じのお話です。背景となるキャンプと師匠の設定、微妙な動機、リアリティの無い登場人物達とその会話、その割には不思議と気にせずに読めました。
ただし途中から最後まで延々続けられる推理は、論理的には破たんせず結構面白いものの、この状況で長々しゃべりすぎあまりに緊張感がない。周りに大勢の人がいるはずの設定とは全く思えません。
警察側のパートもあまりにも軽すぎる。ハイジャックと言う設定が必要なら、もう少しうまく出来なかったのか、と不満が残りました。ただ、空港でのラストは良かったです。トータルで見ればまずまず平均点。
月の扉 (光文社文庫)
石持浅海月の扉 についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

イン・ザ・プールの感想

主人公の医者がかなりめちゃくちゃな設定で、真剣に治療しているのかどうか良く分からない所が面白かったです。出て来る患者の症状は様々ですが、笑って読みながら、もし自分がなってしまったら、と少し怖くもなりました。最後は一応それぞれ解決して終わっているので、後味も良く、気軽に読めて良かったと思います。ただ、念のため言いますが、ミステリーの要素は全くありませんので。50冊目。
イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田英朗イン・ザ・プール についてのレビュー
No.1:
(6pt)

館島の感想

ユーモアミステリーでありながら、クローズドサークルで起こる密室殺人を私立探偵が謎解きする本格推理、という珍しい感じの話でした。メイントリックの大胆さ、犯行動機など突っ込めばキリがありません。しかし、それを拒絶せず受け入れられれば、論理的には破たんしておらず、結構良く出来ていると思います。個人的には気楽に読めて楽しめました。
館島 (創元推理文庫)
東川篤哉館島 についてのレビュー