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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧

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レビュー数45

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No.5: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

長い家の殺人の感想

このミステリーの楽しいところは、「最後に読者を驚かせてやろう」という気持ちが感じられず、「どうぞ謎を解いてください」といったところでしょうか。謎を隠すことなく、所々にヒントがほとんど隠されていない状態で登場するので、中盤には事件のトリックには気付けてしまいました。わざわざ見取り図まで載せてくれているのも、そういう遊び心からなのかなと思っています。少しちゃっちいトリックな気もしますが…


でも一方で、「そんなのわかるかい!」と思わずにはいられない点もありました。テンポの良さと出来事の多さから頭を整理するのに疲れました。ギリシャ文字が読めず、覚えるのも大変でした。ただ、読んでる時は楽しくて、手が止まらなかったです。
長い家の殺人 (講談社文庫)
歌野晶午長い家の殺人 についてのレビュー
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

斬新な発想

主人公の婚約者が事故死したところから始まります。婚約者の親族や関係者が別荘に集まっているときに、銀行強盗が紛れ込んできて、殺人事件が起きます。婚約者の事故と絡めながら、誰が犯人なのかワクワクしながら読んでいきました。

銀行強盗犯に人質として囚われている状況で殺人を犯した人がいる、というのはかなり斬新な切り口で、現実的ではないもののフィクションとしてはかなり魅力的な内容だと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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仮面山荘殺人事件 新装版 (講談社文庫)
東野圭吾仮面山荘殺人事件 についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ハイテンポな殺し屋小説

いわゆる裏社会が舞台になっているので残酷な暗い話かと思いきや、いつもの伊坂幸太郎のようにユーモア溢れる小説です。

鈴木、鯨、蟬の3人の目線で物語は進んで行きますが、鯨と蟬の2人の殺し屋の話は軽く感じてしまいました。それが非常に残念。あくまで主人公は鈴木で、その物語を構成する脇役なのでしょうか。

最後のシーンのオチは好きです。
グラスホッパー (角川文庫)
伊坂幸太郎グラスホッパー についてのレビュー
No.2:
(7pt)

短編もいい!

短編集なのでテンポ良く飽きることなく一気に読めました。しかし、文章量が多くない分物語を正確に把握するにはしっかり読まないといけないようにも感じました。伊坂幸太郎お馴染みの伏線回収を期待する人は違うのから読んだ方がいいかも。

個人的な感想として伊坂幸太郎の小説は、殺し屋が登場するような暗い内容でも、ユーモア溢れる軽い作品に感じることがほとんどですが、収録作品の「ポテチ」には涙してしまいました。
フィッシュストーリー (新潮文庫)
伊坂幸太郎フィッシュストーリー についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

時代を感じるミステリー

物語の舞台が戦後であるため、実感が湧かない点も幾つかありましたが、時代を感じる作品です。馴染みのない難しい言葉や古い言葉も少なくはないですが、松本清張の文章が美しく、その場の光景や雰囲気が容易に浮かぶ情景描写は素晴らしいなと感じました。

物語の内容に関しては、失踪した男性の妻が事件の真相を探ろうとするもの。警察官目線ではないため、確実な証拠があるわけでもないのに主人公がほとんど想像に近い考えで推理をしていくので、本当にそうなのかな?と懐疑的に読み進めていきました。
主人公の感情や風景を描写するシーンが多いため、あまりテンポはよくはないですが、これが社会派ミステリーなのかなと思いました。
ゼロの焦点 (新潮文庫)
松本清張ゼロの焦点 についてのレビュー


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