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花筏 さんのレビュー一覧

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レビュー数4

全4件 1~4 1/1ページ

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No.4:
(6pt)

楽しく読めましたが、続きを読むかは検討中

シリーズ化している作品の1作目なので、この作品だけを読むと不完全燃焼のような感じがします。
やはり小山内の過去が今後のポイントとなっていくのでしょうか?
軽い切り口の文書でとても読みやすく、楽しいお話でしたが、続編を読むかどうかは迷ってしまうのはなぜでしょうか?
ところどころに現れる、小山内の”執着心”が気になります。
ケーキや自転車に対する執着、小さな隙を見落とさずそこから謎を解決していく執着…。
少々不穏な雰囲気がするのは気のせいでしょうか?

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
米澤穂信春期限定いちごタルト事件 についてのレビュー
No.3:
(6pt)

ノスタルジックな雰囲気に救われました。

まるで童話のようなタイトルの本。『ななつのこ』に続く、駒子シリーズの第2作目です。
連作短編のお話で、最後に全編を通した謎が明らかにされます。
一つずつのお話はとても楽しく読めたのですが、間に挟まれる謎の手紙。
いったい誰が、どんな目的で?と気になりながら読み進めて最後の真実。
正直に言うとゾッとしました。
もし現実世界でこれが起こったら?と思うと、どの立場の登場人物でもつらいです。
ちょっとした誤解や間違いで同じようなことが自分の身にも起こるかも、と思うとそれに囚われてしまい、物語に戻れなくなってしまいました。
物語にも二人がどうなったのかが描かれていません。
誤解が解けたとしても、そのために費やした年月は戻ってこない…そんなことを考えながらも、最後のノスタルジックな雰囲気に救われたような気がします。

魔法飛行 (創元推理文庫)
加納朋子魔法飛行 についてのレビュー
No.2:
(5pt)

猫泥棒と木曜日のキッチンの感想

日常の謎で検索をして見つけた1冊です。本の薄さから読みやすさを求めて手に取りました。
しかし、ミステリの中における「日常の謎」のジャンルとしてはやや弱いと思います。
謎が謎として明示的に定義されていませんので、物語の流れの中のエピソードになっています。
多くの人がミステリとして読むには疑問を感じるのではないかと思います。

ただ、青春小説として読むには、いろいろと考えさせられる内容です。
主人公のみずきが、自分に欠けていると感じていた感情に何らかの折り合いをつけて成長たことが良く分かります。
「人は何かを乗り越えて大きくなる」というテーマを綺麗に表現されている感じです。
あらすじを読むと、カンヌ受賞で有名になった「誰も知らない」を連想しますが、全く雰囲気の違った物語になっています。

猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)
橋本紡猫泥棒と木曜日のキッチン についてのレビュー
No.1:
(5pt)

私立探偵による連作短編集

私は加納朋子さんの本が好きなのですが、「螺旋階段のアリス」の話はあまり好みではありません。
少々不自然な謎の解決方法が気になってしまい、物語に集中できません。
たとえば、


▼以下、ネタバレ感想
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螺旋階段のアリス 文春文庫
加納朋子螺旋階段のアリス についてのレビュー