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花筏 さんのレビュー一覧

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レビュー数2

全2件 1~2 1/1ページ

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No.2:
(6pt)

楽しく読めましたが、続きを読むかは検討中

シリーズ化している作品の1作目なので、この作品だけを読むと不完全燃焼のような感じがします。
やはり小山内の過去が今後のポイントとなっていくのでしょうか?
軽い切り口の文書でとても読みやすく、楽しいお話でしたが、続編を読むかどうかは迷ってしまうのはなぜでしょうか?
ところどころに現れる、小山内の”執着心”が気になります。
ケーキや自転車に対する執着、小さな隙を見落とさずそこから謎を解決していく執着…。
少々不穏な雰囲気がするのは気のせいでしょうか?

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
米澤穂信春期限定いちごタルト事件 についてのレビュー
No.1:
(6pt)

ノスタルジックな雰囲気に救われました。

まるで童話のようなタイトルの本。『ななつのこ』に続く、駒子シリーズの第2作目です。
連作短編のお話で、最後に全編を通した謎が明らかにされます。
一つずつのお話はとても楽しく読めたのですが、間に挟まれる謎の手紙。
いったい誰が、どんな目的で?と気になりながら読み進めて最後の真実。
正直に言うとゾッとしました。
もし現実世界でこれが起こったら?と思うと、どの立場の登場人物でもつらいです。
ちょっとした誤解や間違いで同じようなことが自分の身にも起こるかも、と思うとそれに囚われてしまい、物語に戻れなくなってしまいました。
物語にも二人がどうなったのかが描かれていません。
誤解が解けたとしても、そのために費やした年月は戻ってこない…そんなことを考えながらも、最後のノスタルジックな雰囲気に救われたような気がします。

魔法飛行 (創元推理文庫)
加納朋子魔法飛行 についてのレビュー