青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。

昭和61年8月18日、上野駅の隣接したホームに前後して到着した上越、東北新幹線の中から女と男の服毒死体が発見された。

結婚を控えた姉が突如失踪、遠く九州からの一報を受けて阿蘇へ赴いた妹美知子は、自殺者が姉であると確認するに至る。

東北にある人口十万人の尾形市で今恐るべき陰謀が進行している―上野駅構内でそんなビラを配っていた若い男が、隅田川で死体となって発見された。

青森駅に到着した「ゆうづる5号」の二人用個室寝台で、女の死体が見つかった。犯人は一緒に乗っていた男なのか。

浅見光彦は軽井沢のセンセから、一通の手紙を託された。

イベント列車「銀河鉄道」に乗って旅立ったはずの恋人・高沢吾一が盛岡市内の北上川で殺されて発見された。

東武浅草駅のコインロッカーから、位牌の入った木箱が発見された。

上野駅の幻の18番線には、乗客の記憶を一つだけ消してくれる列車が停まっている。

見栄でついた噓のせいで、 殺人事件に巻き込まれる! 「彼女が不治の病であと半年の命なんだ」 高校一年の酒井健一が見栄を張ってついた噓は、 クラスメイトから同情され、 ついにはカンパ金まで渡されることに。

札幌から十六時間の長旅を終えて上野駅に到着した北斗星2号の個室寝台で、全裸の女性死体が発見された。

金沢で寝台特急「北陸」に乗った男が、上野駅に着いたときには白骨死体となっていた。

また浮浪者が殺された。上野駅周辺での3人目の被害者だった。

北海道から、成功を夢みて上京した青年・本田剛。

東京駅の駅長室に爆破予告の脅迫電話がかかってきた。乗降客を人質にとった犯人の要求は一億円。

落水周吉と茨城辰二は、掘り出し物の中古品も商うレコード店を共同経営している。

其処では、将(まさ)に着目すべき事件が起りつつあった――上野駅の地下食堂で警視庁捜査一課長・加賀美敬介が偶然すり替えを目撃したトランクの中身は、驚くべきことに犯人の手によって警視庁の加賀美に宛てて送られてきたのだ。