(短編集)

おそろし 三島屋変調百物語事始

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評判

おそろし 三島屋変調百物語事始の評価:

4.17/5点 レビュー 138件。 A ランク

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平均点4.17pt

Amazonレビュー一覧

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全138件 81〜100 5/7ページ
No.58
(4pt)

不幸な出来事で傷心のおちかは、叔父の袋物屋の三島屋伊兵衛に引き取られ、不幸な過去や不思議な出来事を体験した人たちの話に耳を傾ける。

神田袋物屋三島屋の黒白の間で、明かされる不思議な話。
 物の怪や妖、霊ではなく、人の心に巣喰った悪の怖さを、これでもかと投げ掛ける。悲痛な人生が、心に染みる。
 そして、最終話を全ての総集とし、序章からの登場人物の魂が解き放たれるといった壮大なラスト。大人のホラーと言えるだろう。

曼珠沙華
 大好きだった兄の吉蔵が人を殺め島流しとなった。待ちに待った赦免だったが、殺人者の家族としての月日の流れは、藤吉(藤兵衛)へ残酷な選択をさせる。

凶宅
 辰二郎一家6人は、1年暮らせば百両をやると言われ、得体の知れない屋敷に移り住む。だが、そこから生きて出られたのはおたかと言う娘の身体だけだった。

邪恋
 幼馴染みとの縁組が纏まったおちかの目の前で、その相手の良助が刺殺された。下手人は、おちかの父親が引き取って育てた捨て子の松太郎。

魔鏡
 死んだ姉の形見の鏡を、兄から持っているように渡されたお福。奥深くに仕舞い込んでいたのだが、ある時、兄の市太郎が持ち出した後に、嫂のお吉の様子ががらりと変わり。

家鳴り
 「凶宅」語りをしたおたかを引き取った、越後屋の若旦那の清太郎が、おたかの乱心を告げに訪った。おちかは、小石川の安藤坂にある曰く付きの屋敷へと踏み込むのだった。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.57
(5pt)

詳らかにしないが故の美しさ

他の方が仰るように見方が違えば物足りなさを感じるかも知れません。 ですが私には宮部みゆきさんの時代小説は全て読みましたが、今までにない新鮮さと宮部みゆきさんのこれまでにない技術の高さや感じました。 今回は事件を起こした当事者ではない、時に被害者、時に事件の外側にいたと言える立場の人の心の有様が、とても細やかに描かれていると思います。 そのさじ加減たるや、たとえるなら池波正太郎さんの作中に描く料理の描写のようです。 一見何気ない様にシンプルなのに、読後に強烈な印象を残し、果ては食べてみたいと食欲を刺激する… そんな絶妙なさじ加減に近いものを、今回の作品な感じます。 ミステリーには手品の種明かしが作品の肝と好まれる方には物足りなさを感じるかも知れません。 ですが誰にでも一つや二つ心暗い想い出があるもので、その暗さが濃ければ濃いほどフィクションの詳細な描写や展開は味気なく感じるものです。 敢えて物語の描いていない空間を楽しめる方には、思わず良い意味で唸ってしまう一冊ではないでしょうか。 文句なしのエンターテイナーだと感じた一冊でした。
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4041002818
No.56
(4pt)

宮部みゆきは面白い!!

これだけたくさんの作品を書いていて,それぞれ違う「味わい」だす作者は「おそろしい」
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.55
(4pt)

一気読み!でも…

初めて宮部さんの時代小説を読みました。

読み出すと止まらなくなり、ほぼ一気読み(^_^;)
面白いかった¥(//∇//)¥

ですが、ちょっと誰もがトラウマを持ち過ぎかな〜。。。
人が死ぬことが多過ぎて…怪奇小説だと思います。

第二弾、第三弾と出ているようなので私は読みたいと思いました。

引き込まれる作品ですが、内容的に好まない人もいるように思うので、
☆4つです(‾_‾;)
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4041002818
No.54
(3pt)

なんて強引なまとめかた

みなさんおっしゃる通り最後の章ですねえ・・・大がかりなファンタジーに戸惑いました。
物語は始まったばかりなのに、何年も続いたシリーズの大団円を想起させました。
これから「あんじゅう」を読み始めますが、おちかがタイムスリップしていないことを願います。
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4041002818
No.53
(5pt)

おそろし「宮部みゆき」

宮部作品は、あまり読んだことはなかったが、最近時代物にはまっていることから、購入。一気に読み切る。京極作品とは異なった
面白さがある。心を閉ざした一人の女性(おちか)の前で語られる残酷で、切なく、おそろしい物語。その一つひとつの物語に、注
がれる作者の限りなく優しい眼差しを感じる。少しずつ心を開いていく「おちか」とともに、いつか宮部ワールドに引き込まれて
いる自分自身がいる。現代でなく江戸が舞台となってなっていることも、この作品に豊かな情感を添えている。
おそろし「宮部みゆき」である。
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4041002818
No.52
(4pt)

おもしろい

ずーと読みたかった本。
良い状態の物が予定どうりに
届きました。
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4041002818
No.51
(2pt)

面白い、面白いんですよ。。

実は宮部さんの小説を読むのはこれが初めてです。

文章の流れとか、心理描写とか、ことばの使い方とか、
細かい所はいちいちすごく好きだなぁ、と思いました。
つやっぽい。

…ただ、他の方もおっしゃってますが大枠の構成としてはちょっとあらっぽすぎるかなぁ、と。

ほぼ自分と関わりのない「いわくつき」の人物を大切に養育するような、
本当にこんないい人いるの?という人が沢山出てき過ぎて、
あまりリアルに感じられず、あまりのめり込めませんでした。
(私の悲観的な物の見方のせいでしょうか?)

ラストも突然冒険っぽくなっちゃって、なんだかなぁという感じです。

続編もあるみたいなのでそちらも読んでみたら
何か評価がひっくりかえるのかしら。

でもとにかく文章はとっても好みなので
他の作品も読んでみようと思います。
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4041002818
No.50
(3pt)

江戸を舞台としたモダンホラーだな

これは単なる妖怪譚なんだな。
裏に何かあると思って読んだのがまちがっていたのだから、著者の責任ではない。
ミステリ様の謎解きを期待していた私がいけなかったのだろう。

短編で綴られる不可思議というか不可解が、すべてラストで繋がるという仕掛けは、古くは山風や半村良などにもあるので、珍しいものではない。
本作ではその繋がりというか短編で積み重ねられてきたものが、ラストで展開する。
ぶっちゃけていえば、ラストがオールスター登場ということになる。
これがけっこう感動的だったりするから、著者のストーリーテラーぶりはなみなみのものだ。

しかし、この不可思議の謎がすっきりと解明されるのかというと、何とはなしにもやもやとしたものが残る。
つまり、怪異が生じるきっかけ、というものがまったく説明されていない。
このあたりが、ミステリ読みの私には不満だ。
ラストの展開も都合が良すぎる感じがするしね。

ただし、本作を純然たるゴーストストーリーとして読む分には、おそらく不満はないだろう。
かつて都筑道夫が提唱したモダンホラーの範疇に十分はいると思うしね。
うん、間違いなくストーリー自体は面白いんだし。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.49
(5pt)

怪談による心療内科

夏にぴったりの百物語のお話ですが、「怪談による心療内科」とは本書を評した解説の言です。
>「亡者はおりますよ」
 「確かにおります。おりますけれど、それに命を与えるのは、わたしたちのここでございます。」
 「同じように、浄土もございますよ。ここにございます。ですから、わたしがそれを学んだとき、姉は浄土に渡りました」
――――――――――――――――――――――
と、怪談にことよせて、不幸・悲劇に翻弄された人間の怨念と、その気持ちに寄り添うことで浄化しようとする供養の闘いを描いた物語です。
 いつくかのエピソードが、ヒロイン自身の悲劇とそこからの立ち直りの苦闘(「リハビリ」と同義だと私は思うのですが)を軸糸としてつながり、
>「おちかさんが勧進元ですよ。これは私らの、いっぺんきりの、講みたいなものだ」
――――――――――――――――――――――
と、皆が力を合わせて、怨霊との対決に臨む、クライマックスに至ります。
そして、「アッシャー家の崩壊」のラストを髣髴とさせるようなラストシーン。
しかし、それですべて終わりの大団円ではなく、「あの世とこの世をつなぐ道筋で商売をする」という商人を登場させ、
>「あなたは人でなしの味方ばかりしている。」
 「なぜかと言ったら、そういう連中はあんたの仲間だからだ」
  膝が震える。男の言うことは正しくない。正しくないけれど、間違ってもいないと、おちかの心の隅で囁く声がする。
――――――――――――――――――――――
という辺り、親鸞の悪人正機説にも通じるような、単純な善悪の切り分けでない、永遠に繰り返される人間の業のようなものとそれに負けずに生きようとする力との両方に注ぐ慈しみのまなざしのようなものを感じさせる怪談です。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.48
(5pt)

久々にはまりました。

最近文庫を全然というほど読んでいなくて、本屋で見つけてまずタイトルにひかれ、時代物にひかれ、怪談物にひかれました。
宮部さんの作品は現代物はテレビや映画で知ってましたが、あまり興味が持てず読んでいませんでしたが、これを読んではまりました。
今でも宮部さんの現代物は興味がありませんが、時代物はどれを読んでもおもしろく、しかも堅苦しくありません。
 
本レビューからそれましたが、時代物好きで怪談物が好きな人は、ぜひお勧めです。
はじめは、あっさりしたお話ですが、読み進めていくうちに、主人公の過去やそれにまつわる怪談が出てきてページをめくるのがはやくなります。
そして、次巻の”あんじゅう”泣けます。ぜひぜひ読んで下さい。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.47
(5pt)

宮部みゆきは面白い

最高。黒白の間での遣り取りの双方、阿吽の呼吸が読みもの。人間模様、ただの怪談では無い。
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4041002818
No.46
(4pt)

さすが宮部みゆきだが。。。。

人の感情の揺れ動く様や、刻々と変化する心情を細やかに描き出し、瞬時に物語の中に引き込む手腕は、さすが宮部みゆきさんです。 特に第一話の曼珠沙華。弟の兄に対する気持ちの移り変わりの描写は心憎いほどの上手さで、喫茶店で読んでいたにも関わらず涙が零れました。 後のお話もそれぞれ魅力的ですが、導入部も兼ねるこの話は非常に映像的で、黒白の間の佇まいや曼珠沙華の朱色、それが枯れてしまった後の庭の様子まで脳裏に焼き付くようです。色の対比が鮮明な為余計に印象的なのかも知れません。 お終いになるにつれ、話間が曖昧になり、第五話では全員集合して悪霊退散!みたいな感じになっているのですが、百物語の登場人物が皆おちかに力を貸し協力する状況にイマイチ説得力がなく、蜜柑のくだりも突飛な感じで、緻密な構成も魅力の宮部さんなのに、どうしちゃったの!と感じました。 五話のお話は、それぞれ単独でも成り立っており、好き嫌いはありますがどれも魅力的です。 故になぜこのラストなのか。。。未読の次作を読めば納得出来る事を期待しています。
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4041002818
No.45
(4pt)

終わりが良ければ…

惹き付けられる人情話にほんの少しの怖さ。いいバランスで話が進んでいくが、他の方々がレビューしているように最後の場面だけがっかりでした。それがありになってしまうとなんでもありになってしまうというか…それはずるいでしょ!って印象がした。終わり方が良ければ☆5つだったのに…
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4041002818
No.44
(5pt)

三島屋のお嬢様

「あんじゅう」を先に読んでからの、「おそろし」ですから
百物語の始まりを、後から知る事になったわけですが、
結論から言うと、作品の銃序は、どっちでもいいわけで
事件物に近い。
宮部作品は、ほぼすべて読んでますが、時代物は
「お化け」さんが、物語を作り
現代物は、死後や夢や架空の世界での主人公の
子供の行動が物語になっている。
この「おそろし」も時代物の物語パターンの一作です。
何が、全作読ませるほど、面白いかと言うと。
やはり、出てくるキャラクターの面白さなんだと思う。
キャラ全てに、違う個性がる。
しかも、その人が、読み手の身近にいる様な。
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4041002818
No.43
(5pt)

おそろしい

続変調百物語が、読売新聞朝刊に連載中です。これを読んでおくと続編もおもしろく読めます。宮部みゆきお得意の江戸物の新シリーズですあかんべえ〈上〉 (新潮文庫)あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)
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4041002818
No.42
(4pt)

面白さの中に、問題提起が隠されている

江戸時代を舞台に、少女が活躍する宮部みゆき得意の時代小説。

この作品では作者の最高の筆力で物語りに引き込まれ、その世界にどっぷりと引き込まれる力が満ち溢れている。
実際、最高におもしろい!
一見普通の人情話に見るところに、一ひねりを加え、読後に問題意識を残すところなどはさすがである。

また、読み替えれば、犯罪加害者の自己正当化の中に埋もれる、被害者の人権を問題提議しているとも思われる箇所がある。
自己正当化が無ければ、生きてゆけないほどのトラウマを抱えた人の立ち直りの中で、被害者への意識はどう扱われるべきなんだろう?
そんな、ことを考えてしまう作品です
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4041002818
No.41
(5pt)

おそろしって何?

「宮部みゆき」読ませる文章を書く作家だ。
今回も圧倒的な筆力で少し厚めの本を一気に読ませてしまった。
時は江戸。旅籠屋の娘「ちか」の心の傷を発端に、なんとか慰めようとする親戚筋の袋物屋、三島屋の主人である叔父の大胆な発想からとんでもないところに話が飛んで行く。
恐ろしいのやら、健気なのか、はたまた愛しいのか?化け物に対する感情も多感な主人公の心情と共に激しく変化し、読むものを江戸時代の旋律の中に引きずり込む。
艶やかな衣装、日本古来の武家屋敷、蔵、竹薮、曼珠沙華・・・・・・幸せで穏やかな時の流れに反して、人々の心はある切っ掛けで心の中に鬼を生み出し育む。

いったい「おそろし」とは何なのか?
モノなのか?
カラチなのか?
おカネなのか?
目に見えぬ化け物なのか?
はたまた、心の中に巣喰うものなのか?

そう言えば、人を褒める時に「おそろしく凄い奴」って使い方をしているなぁ〜
正しい使い方ではないが、おそろしの言葉は自由に使っても良い時代なんだろう。

たぶん今は、いろんな意味で「おそろし時代」なんだろう。おそろしって・・・・・・・ほんとうになんだろうか?
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.40
(2pt)

がっかり・・・。

宮部みゆきの作品は、出版されたら読むカンジです。現代版もおもしろいのですが、時代物が好きでした。でも、最近のものはなんだか・・・?ですね。
テンポ良くキレイにまとまっているのですが、話が強引です。
それと、巧みな表現はあいかわらずなのですが、「林立」というの表現が何度か使われていて、宮部みゆきらしくないというか・・・なんというか・・・腑に落ちないかんじです。欲求不満が残る作品です。なんだか、この後も続編が出るような雰囲気でしたが、苦しいですね。一応、出たら読みますけど。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818
No.39
(3pt)

おそろしくない

宮部さんですから、文章は上手く読ませるのですが、話が怖くないのですね。文章が下手でも怖いほうがいいと思いますよ。残念です。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)より
4041002818