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風の中のマリア
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風の中のマリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 161~180 9/14ページ
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小説。風の中のマリア(百田尚樹・講談社文庫・552円+消費税)。 主人公は蜂、舞台は大自然、人間は全く登場しない。普段、虫に関心のない僕が、それでもこの数時間で一気読みしてしまった小説。 「生命・性別があれば、別に人間世界でなくとも心震わせる小説を書くことは可能ではないか?」 と、もし著者が考えたとすると、この小説はそれに成功しており、読後には確実に胸を打たれるものがある。 また、擬人化のさじ加減がうまく、登場人物(あ、蜂だ)への共感や驚きを伴いながら「どうしても設定を蜂の世界にしないといけないの?」という問いには「絶対にYES」としかいえない「蜂の生態を知り抜いた上での仕掛け」があり、それは最後の最後にわかる。 ※描写がリアルなので「蜂を想像しただけでダメ」という人にはおススメできません。 | ||||
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スズメバチの生態、あとは感情を持たないと思われがちな昆虫たちの、やりとりが人間界以上にリアルに描かれていて、めちゃめちゃ面白いです。 | ||||
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昔ファーブル昆虫記が好きだったら読めるかも。読みやすく、難しくないから万人向け。 百田さんの本で読みやすそうなので一番最初に読んでみた。 次はモンスター、その次は永遠のゼロ、その次はとちょっとずつ難しくしていこうと思う。 | ||||
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みなさんご指摘の通り、ハチの生態を正確に描写しつつ、ドラマ化に成功しております。 しかし、そこに私が感じたのは「戦士として他者を生かす為の人生の価値」についてです。 「永遠の0」も同じ作者の作品ですが、その作風、モチーフのあまりの違いに戸惑われる方も多い様ですが その根底には「自分の生命と死をもって自分たちの一族を存続させる戦士という生き方」という共通項が有ります。 もっともここでは生物学的に生まれながらに戦士として生まれ、その戦いの人生と死に一切の疑問をもたない昆虫が描かれます(少しだけ疑問はもつのですが、あたかもそれはタブーの様に描写されます)。 ですので生まれながらに戦士ではない人間が無理やり戦士になっていく、されていく過程の様な心の葛藤や苦悩がほとんどありません。 そこをあえてはずして、客観的に(マリアの主観描写がおもでは有りますが)、生物学的な価値観(利己的遺伝子説)も含めて戦士として生存する事の意義と現実をハチをつかって徹底的に検証していく作業です。 いわばハチのマリアは戦時下の人間の戦士の心理の一部の拡大かも(いわゆる戦場下での狂気ともいわれるような滅私奉公と敵への残虐さ)。 ハチを描く事で「生き抜くには戦いしか無い」状況を分析し、そのなかの一縷の正当性が汲み取れるにも思えます。 彼女の種族は他の虫から「残虐なゴロツキ、侵略者」と呼ばれます。しかし、侵略以外に生き延びる選択肢をもたないマリア達は生きる戦いに必死で、そこに何の疼痛も感じないのです。 生きるって、突き詰めるとそういう事なのかもしれません。擬人化しながらもあくまでも真剣に描かれる虫の戦士の生き様にある種の敬意と畏怖を感じながら、 人類はもう二度と虫の様になっちゃあいかんよね、と思ったりします。 | ||||
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昆虫の世界の不思議、支配しているのは,神なのか?神の存在をも覗わせる。 | ||||
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昆虫が主役の小説は初めて読んだ。すごくおもしろかった。 たぶん何回も読むと思う。 傑作だと思った。 | ||||
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またたく間に読めます。 ファーブル昆虫記を読んでるみたい。 スズメバチの事が良く分かりますよ。 | ||||
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ハンターとしての役割を与えられたオオスズメバチの一生を描いた作品です。未帰還の仲間が増えていく様は まさに「永遠の0」を彷彿させます。ただでさえ過酷な日々に、物語の後半では、よりハードルが高い任務を背 負い、プライドを持って生きる姿は胸を打ちます。他の虫をひたすら捕え、幼虫の妹たちに餌を運ぶ運命にある マリアに作者は「何のために生きるのか」を考えさせます。そして次々に謎の部分が明かされていきます。すな わち女王蜂、オス蜂の正体や帝国の繁栄と崩壊です。この自然界の法則をこれほどまでのストーリーの展開と面 白さで読ませてくれる作者はさすがです。 | ||||
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世界一受けたい授業をみて購入しました。 同じことを思った人が多かったらしく、 どこの本屋さんからも一時期消えてしまい、 ちょっと待ってから入手。 前評判をはずさない面白さで、お勧めです | ||||
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今までにない、めずらしい、面白い展開の小説です。一機に読みました。 | ||||
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テレビで紹介された作品に興味深い内容で翌日本屋に直行。 すぐにスズメ蜂の世界に入り込んだのは初めてです。 儚くも誇り高き昆虫達に敬意を払いたいと思います。 | ||||
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マリアはいい女だ。熱い戦いだけでなく、ほのかな恋への憧れも見どころだと思う。ラスト近くで出てくる彼の存在が切ない。空を飛ぶマリアが見ている風景がダイナミックに描写されていてかっこいい。昆虫たちの壮絶な生きざまに、命を尊ぶ気持ちを呼び覚まされた。 | ||||
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冒頭数ページの爽快な飛翔場面に魅力を感じて購入。百田尚樹さんの著作は初めてですが、いや買ってよかったです。 この作品を読むまでは、ハチの世界はほぼすべてメスだけで構成されていることも、その寿命が羽化後わずか30日あまりであることも知りませんでした。スズメバチ研究の第一人者たちの研究成果を惜しまず投入して描かれる、高度に社会化されたハチの世界にのめり込み、夢中になって半日で読み終えたら誰もが即席のスズメバチ博士になっています。まさに現代のファーブル昆虫記と呼ぶにふさわしいでしょう。 それでいて、繰り広げられる戦闘場面はヒロイックファンタジーか戦記物かという読ませっぷり。ライバルである「ルチアの帝国」の手練れファイターとの空中戦など、戦闘機漫画の傑作「エリア88」にも匹敵する素晴らしさで、軍記物好きな男子なら感涙もの。 スズメバチの生態を最新の知見に基づいてリアルに描く一方で、パーソナリティの擬人化を躊躇なく行う潔さも素晴らしい。主人公は「疾風のマリア」の二つ名を持つ若き女戦士で、女王アストリッドに率いられた帝国のホープ。憧れの先輩は、かつて最強の戦士と恐れられた「雷のキルステン」、戦場で出会った好敵手「ルチアの剣」ことコルネリアとは、お互い名乗りを上げて正々堂々と渡り合う。いいなあ!まるでアン・マキャフリイのファンタジィやSF小説に登場する、男前なヒロインたちのようです。なぜかみんなドイツ名前なのも、神話的な雰囲気づくりに役立っています。 しかし勇猛な彼女たちもときには自己懐疑に悩みます。「このまま戦いに明け暮れる人生(というか)でいいのだろうか」と。しかし彼女たちの知性は大変なもので、自らは子を産まず、女王が生んだ妹たちを育てることで一生を終えることの意義を、なんとゲノムの授受のパーセンテージに依拠して自らを納得させるのです。これは言うまでもなくアンリアルな描写なのですが、ここまでくるとむしろ著者の曲芸技の清々しさにほっこりさせられます。 本書はファンタジーではありますが、しかし描かれる彼女たちの暮らしぶりはどこまでもリアルで非情です。マリアは数多の獲物を狩りその命を奪いますが、しかしその非情な描写には不思議と露悪的なニュアンスは感じられません。ただ単に「生きるというのはそういうことだ」という爽やかな諦観があるのみです。 本書が気になったあなた、まずは冒頭の数ページを読んでみてください。そこではまれば間違いなく楽しめます。 | ||||
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多くの人からは忌み嫌われ、 下等生物として大量殺戮しても、それほど罪の意識を抱かれない 昆虫の世界、オオスズメバチが主人公です。 オオスズメバチたちが話中のような感情や思考を わずかでも持つのか持たないのかは知る由もなく、 「いや本能のままにそうしているだけ」と言われればそれまでですが、 私たちの日常がその本能からどれだけ切り離されているかは、私としては判然とせず、 故に、彼女たちオオスズメバチに自らを同化させてしまいます。 永久の命はない・・・ 限られた時間の中でしか許されない生の営みと、 そして、死んでいくことの大切さ・・・ 30日の命の間とそのあとに、彼女たちが残していくものを眼前にし、 種を超えた同じ生命体として、心が揺さぶられます。 | ||||
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よくもここまでオオスズメバチを中心に各種の蜂を掘り下げたなという作品。 蜂の資料だろうと突っ込みたくなるが、物語りとしても良くできてる。 戦士としての誇りや淡い恋心(のようなもの)。 強靭な戦士が、何度となく戦い朽ちていく事への葛藤に悩まされながら生き抜こうとする姿は感動的だ。 ゲノムなどの高度な知識をマリア達に喋らせなければならなかった点はいただけないが、 色々な獲物や敵との戦いの描写など、少し蜂が好き程度の私には新しい知識を提供してくれる素晴しい資料となった。 ニホンミツバチとの戦いには蜂球の話しも出てくるし、 セイヨウミツバチの強かさも描かれていて嬉しい。 | ||||
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『自分の人生に、悔いは無い。』と胸を張って生きる彼女に、たかが人間である自分は読んでいて敗北感一杯でした。彼女の蜂生に、天晴れ!! | ||||
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はじめに断っておきますが、私は虫という虫が大嫌いです。 見るのも触れるのもとにかく苦手なので、昆虫たちの生々しい命のやり取りに顔をしかめつつ読みました。 それが徐々にマリアに感情移入していき、彼女の勇敢な戦いぶりに熱くなり、淡い恋に切なくなり・・・・ 最後には、その生き様に涙が溢れてきました。 虫たちのありのままの姿が、こんなに感動的だなんて・・・・・・百田さんの手腕に脱帽です。 オオスズメバチだけでなく、ミドリシジミやアオドウガネやアシダカグモなど様々な昆虫が沢山出てくるので、彼らの生態も知ることが出来ます。 これは、小説でありながら科学の本です。 自然界の厳しい姿を通じて、私たち人間の在り方も考えさせられます。 子どもの頃にこの本を読んでいたら、こんなに虫を嫌悪することはなかったかも・・・・・ | ||||
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今度の百田尚樹は昆虫の世界を擬人化して物語が進んで行きます。人間にとって嫌な昆虫であるオオスズメバチ。科学的な研究をもとにした彼らの生態が読み進めることによって自然に勉強できるという仕組みになっています。 蜂、蟻のような社会性昆虫の行動が単倍数体性という遺伝子システムによって行動が規定されている。なぜ、働き蜂(ワーカー)は、女王の生んだ妹達の世話をするのか。。。それも、この単数倍数体性の性別決定システムにより、社会性昆虫の利他的と思える行動も、利己的な遺伝子の働きとして説明することが出来るのだ。また、生態系の妙として、オオスズメバチとセイヨウミツバチ、そしてニホンミツバチとの三角関係についても最新の研究結果を物語に取り入れており昆虫博士気分になれるのだ。風の中のマリア。。。勉強になりました。 | ||||
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話題の百田さんの作品です、分厚くないもののその内容の濃さと読後の感動に久しぶりに レビューします。 以下ネタバレあり 主人公のマリアはオオスズメバチのハンターとして生まれます 偉大なる母と呼ばれる女王蜂を中心とした帝国、わずか30日の寿命の中で生まれてくる 妹たちにひたすら尽くすワーカーと呼ばれるハンターの一人マリアは帝国でも屈指の戦士 として妹たちから尊敬を集めます その短い生の中での彼女の生き様に是非ふれてみてください | ||||
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題名からは想像もできない世界の描写を 素晴らしい筆力で書いている。 永遠の0を読んで著者に関心を持ち、次に 読んだのがこれだったが、たかが蜂1匹の短い 生涯をここまでストーリー性を持たせてるのには 参ったというしかない。 勿論、関連する生物学的情報もかなり調査・研究 しているので、アニメ的軽さもなく臨場感も十分の 力作(ページ数ではなく)だ。 | ||||
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