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風の中のマリア
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風の中のマリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 101~120 6/14ページ
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始まりは行き過ぎた擬人化だと感じてしまいました。普通に考えたら、蜂の世界を人間に置き換える意味は無いでしょう。それでも百田さんの意図が少しづつ理解されるに従って、物語の本質が見えてきました。確かに蜂や昆虫の中に、人間の複雑な自我や意識が存在したら、とても耐えられた世界ではないのですが、それでも、命を繋ぐ歴史の重さと、そこに関わる苛酷さ。生き甲斐。なんてかけがえがなくて、尊くて、儚いんだろう。その中に構成される自分という役割。逃れられない運命。そして爪痕さえ残らない命の終わり。そんな普遍のテーマが描かれていると気付きました。それにしても過酷すぎて、悲しすぎますが、そこが百田作品の美学なんでしょうね。 | ||||
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蜂を擬人化した物語とは知ってたが、あまり期待してなかった。読んでみて、永遠のゼロより素晴らしい作品だと感じた。 長くて30日程度しか生きられないオオスズマバチのワーカーは、女王蜂の産む幼虫(妹たち)のえさを穫るため、 ひたすら闘いの日々を送り、自らは子孫を残さず、巣(帝国)の繁栄のために短い一生を捧げる。 そんなワーカーと、皇国のためと命を惜しまず敵に突撃する特攻隊がダブって見えた。 人間は、生物界の頂点であることを自任し、高度の知能と文明と長い寿命を持っている。しかし、 自己の安全、快楽を重視する現代人よりも、余程潔くて、かつ自分たちの種の存続への真摯さを感じた。 女王蜂亡き後、帝国が徐々に衰退していくところでは、作者が、現代の少子高齢化の行く末を案じているように 思われた。 我々も種の保存や国の存続の為に、多少の利己は捨てなければならないのかもしれない。 | ||||
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百田さんがオオスズメバチの視点から描いた小説。オオスズメバチがみるであろう風景が描かれていたり、食糧を求めてどう戦ったかが微細に紹介されていたり……。それらが専門的なハチたちの生態に則しているところが読み応えを深くしている。 | ||||
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大スズメバチの生態が楽しく理解できました。組織社会でのそれぞれの役割、家族を守るための死闘など実にリアルに物語っておりました。 | ||||
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この小説、登場人(?)物がなんと全員虫。そしてメインがスズメバチであり、彼女たちの過酷な運命や、その中で繰り広げられる心理描写が非常に魅もの。 主人公はタイトルにもある、マリアというスズメバチ。彼女は女王や妹たちのために、毎日過酷な虫たちの世界で戦って生きていた。過酷な日々の中でも、帝国のために身を削って戦い、忠誠を誓うことに疑いも不満も出さず、むしろ多大な誇りを持って過ごすマリア。 だが姉から告げられた自分たちスズメバチの真実、偶然出会ったオスのスズメバチ、恋をして子を産む他の虫たちの出会い。そして挑むキイロスズメバチとの最終決戦。数々の経験を通して、彼女は何を思い、何を成して死んでいくのか。 虫たちとの戦闘描写も凄まじいが、それと同じくらい目を引くのは、やはりマリアの心理描写だ。とても自分には真似できないほど彼女の帝国への忠誠心は強い。だが、そんな彼女だからこそ、恋をする事、子を産む事に対する思いは、読んでいて感傷深い。身を削る彼女とオスのスズメバチとの恋は、非常に短いものであるが、彼女にとっては自分が何なのかを察する上でなくてはならないものであり、最後は読んで涙が出そうになった。 | ||||
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理系にお勧め、とありましたので、子どもの朝読書の為に購入しました。 オオスズメバチのお話しで面白かったそうです。 | ||||
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蜂が主人公というのがあまり想像できなくて、期待せず読んだら想像以上の面白さ! 蜂が会話したりするあたりはフィクションなんですが、それでもその内容はものすごくリアリティがあって、 予想外にも胸が熱くなりました。 だんだんと生きる意味を考え出すあたりは、人間としてもとても考えさせられるものがありました。 百田さんの本はどれも好きだけど、これは意外にも面白い一冊としてオススメです。 | ||||
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とても面白かったです。百田さんはすごいですね。 スズメバチの生態についての勉強にもなる、素敵な本です。 | ||||
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お食事中にはあまりおすすめしません。 でも、『ゼロ』よりすき。 大雀蜂の話です。 内容からはそれますが、いままで害虫扱いで、私の中では、ムカデと一緒で、見つけたら殺せ。でしたが、 蜂の巣は出きるだけ大事にしようとおもうようになりました。 | ||||
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この世界が、少しわかった気がします。 読んでからだいぶ経ちますが、再度時間を作って読みたいです。 | ||||
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世界は虫、それも蜂が主人公ですが・・・。 人にもその他にも置き換えて、考える事が出来た作品でした。 命は人知(昆虫ですが)では量れない、そうしたスケールの大きさを強く感じる作品でも有りました。 | ||||
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「わたしは誇り高きヴェスパ・マンダリニアの戦士」という繰り返し表れるマリアの台詞が 物語るように、オオスズメバチのワーカーとして生きて死ぬという、強いアイデンティティを持った 蜂の生涯が描かれています。 疑問や揺らぎが生じることもあるけれど、その度に、そいういったものはマリアのなかでは 上記の台詞で消化されていきます。 今の世の中、人間には難しくなったアイデンティティを生きる生命の姿は美しくて、少し哀しい。 蜂の生態が自然に分かるように書かれている小説でもあるので、面白く読めました。 他の方も書いていらっしゃいましたが、ゲノムの説明については、蜂の会話としては かなりの違和感があって、ちょっと稚拙な印象を受けたので、小説の構成としてもっと別の手法が 取ったらよかったように思いました。 賞をとった方の作品を読むとがっかりすることのほうが多いような気がするので読まないように していましたが、百田さんは例外だったようです。他の作品も読んでみたいと思いました。 ついでに、カタカナの使い方が上手い作家さんだなと思いました。 | ||||
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面白いし、スズメバチの知識がつきました。役には立たないですけどwww. | ||||
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ミーハー丸出しですが、「永遠のゼロ」で百田氏にはまり、レビューが良かった本書を購入しました。「百田氏は(良い意味で)作風が本ごとに変わる」というレビューをどこかで見たような気がしますが、全くその通りだと思います。スズメバチを主人公とした物語ということで正直あまり期待していなかったのですが、良い意味で裏切られました! | ||||
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ここまで研究して本を書かれたのが素晴らしい。読み物としても楽しめましたが山に暮らし蜂に困っている私には、大変役に立ちました。 | ||||
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昨今の著者の発言に嫌悪感を持っていたが、本書は作品としては優れていると思う。これだけスズメバチの生態を科学的に把握したうえで、ストーリーを構成していることには素直に敬意を表したい。また、マリアを中心とするさまざまな昆虫や、スズメバチの「帝国」を通して重要なメッセージが伝わってくる。生きることの厳しさ、昆虫の強さ、潔さ。自分の置かれた環境において、自分らしく必死に生きようとする。これは、『永遠のゼロ』とも共通するテーマではなかろうか。読了後、すべての生命に対して慈しみの心が湧いてきた。 | ||||
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一人の主人公を通してなじみのないスズメバチの生態とその魅力を隅々まで教えてもらった。 物語りとしてもそのキャラクターを忘れがたくなるほどに魅力たっぷりに描いている。 お勧めの一冊。 | ||||
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『ゼロ』や『海賊』も社会的なメッセージ性を持った素晴らしい作品なんだけど、自分的に百田尚樹の一番はこれ。オオスズメバチの戦士・マリアの一生と、彼女の属する帝国の興亡を描いた物語。力強く感動的なドラマでありながら、一種の学術書的な要素も兼ね備えている。ぐいぐいストーリーに引き込まれてドキドキハラハラしてるうちに、いつの間にか、ハチの生態に詳しくなっている。お得! 描写としては、凄惨なシーンも含めて、凄く綺麗。昨年夏、ベランダにできたハチの巣を叩き落としたんだけど、もう二度とそんなことしない。さされても我慢する。それくらい、ハチたちがいとおしくなってしまう作品。 | ||||
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注文してからの対応も早く、満足しています。 また、購入したいと思います。 | ||||
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物語の面白さやハチの生態について知らされる驚きは多くの人の評のとおり。 それに加えてハチたちにつけられた名前はワーグナーのオペラの登場人物だったり、歌手の名前を一部を借用したりしていて、クラシック音楽好きにとってはこたえられない嬉しさがありました。 読みながら思わずニンマリすることは数え切れない程でした。 | ||||
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