■スポンサードリンク
風の中のマリア
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
風の中のマリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 181~200 10/14ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作家の想像力、語る力にすっかり魅せられてしまいました。 読み始めはハチの擬人化に馴染めず、 読み進むのがつらいほどでしたが、 気づくとマリアに感情移入していました。 ハチに感情移入してしまうとは! 「みなしごハッチ」以来です(笑) それにしても戦闘シーンはすごいですね。 これは映画化しても、むごすぎて子供に見せられないかもしれません。 ものすごくショッキングな映像になりそうです。 とにかく小説の可能性を改めて実感しました。 読んでよかった。ありがとうございます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長くて30日のオオスズメバチの生涯。今まで、蜂(スズメバチ)イコール危害を加える恐い虫という認識しかありませんでした。それぞれが、自分の生まれながらに決められた運命(役割)を、命がけて全うする姿に心打たれました。人間、もっと言えば、自分をとりかこむ狭い狭い世界にしか、目が向かないものですが、森にいけば、それぞれが、子孫の繁栄のため、手段も選ばずいて強いものだけが生き残るもじどおり、弱肉強食の厳しい世界で生きていることを痛感しました。百田さんは、忠実、徹底した下調べをもとに、物語を書いていると、ある方が仰っていましたが、蜂の生態が一冊で詳しく理解できます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2013年の本屋大賞を受賞された作家さんの作品とのことで読んでみました。 オオスズメバチのワーカーであるマリアが、自分は何者なのか、何のために生きているのか、 という命題に苦悩しながら生きていく様を、主人公の一生を通して描いている作品です。 表題に書いたように、作品中でオオスズメバチの生態・行動様式を、時にはDNAなどの遺伝学も絡めて説明しているので 読後にはオオスズメバチについてかなりの知識が身に付くと思います(?) 百田さんの初期作品のようですが、本屋大賞受賞も納得の出来映えです。お勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説のジャンルは果して何だろう。…ハチを擬人化したファンタジー?(他の昆虫の殺戮など、生々しい場面もあるが、全体的には厳しくも美しい物語)、未知の世界でマリアが経験する冒険物?、オオスズメバチの生態を学べる教養物?(ハチがゲノムや確率を説明する!)、素晴らしき家族愛物?(オオスズメバチやミツバチ、アリの仲間は、女王を中心とした異質な世界を構成)…読後、不思議な感動を覚える小説ですね。個人的には次の世代に繋がるエピローグがお気に入り。…それにしても昆虫の世界って、自然界って凄まじい!とても良い勉強になりました。様々なジャンルを組み入れた作者の筆力に脱帽、傑作だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スズメバチの生態についてまずは勉強になりました。虫好きの孫がいるので、読み終えて孫(中学2年生)送ったところです。 スズメバチの一生を細く長く伸ばして人間のそれと比較する。どこに違いがあるのか。生きざまに何の違いもないとつくずく考える。 思いのままに生き、働きやるべきことを成し遂げて、納得のいく形で一生を終えたスズメバチ、マリア。彼女は幸せだったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
蜂を主人公にして人間的な感情表現を表して疑似人間化した表現が新しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まさか!ハチを描いた物語がこれほどに息をのむ、壮大にして壮絶な世界だとは想像だにしませんでした。 ハチの生態をありのままに描いているからこそ伝わってくる凄み…これはファンタジーなどではありません。 主人公となるオオスズメバチのワーカーたちと女王の宿命、そして最強のオオスズメバチに果敢に立ち向かう他の虫たち…なかでもニホンミツバチの集団的な戦い方は衝撃的でした。 すべての生き物たちが大自然の厳しさの中で自分の使命を果たすため、儚い命を燃やしていく姿は悲しくも美しく胸を打ちます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだ後は友人のところをぐるぐる回っているようです(^^)いい本です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
興奮のうちに読み終わって気がつくと涙が溢れていました。 話題の「永遠の0」を読もうかと思っていたのですが、書店でその厚さに逡巡して、隣にあった同じ著者のこの本を「とりあえず」買ったのでした。 主役がオオスズメバチのマリア。 それって感情移入できるのかしらん、と読み始めたところ、科学的な好奇心を刺激するオオスズメバチの生態に夢中になりました。 ナショナルジオグラフィックやアニマルプラネットの番組を観ているかのような臨場感です。 まだ自分たちの生態をはっきりとはわかっていない若い働き蜂(ワーカー)であるマリアの成長を通して、私たち読者も薮に分け入るようにオオスズメバチの世界に入ってゆきます。少しずつ明かされるオオスズメバチの生態はミステリーのようでもあります。 狩りと戦闘と生殖と家族。 それらに通じる本能や使命、責任感や連帯感や孤独は、人間の男性にも女性にも共感を得る部分があるのではないでしょうか。 いつのまにかすっかりマリアに同化し、ひとつの命の生涯を生き切った、気がしました。 読み終わって、清々しさと深い充足感が残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スズメバチが主人公ということで、どうしても小さい頃みたアニメを 想像しがちだったが、全然印象が違った。 わずか数十日の一生を、自分の中に眠る遺伝子を後世に伝える目的のために、 凄惨な戦いに身を投じていく姿は感動物であった。 雄のハチしか産めなくなり、他のワーカー(働き蜂)との遺伝子の 共有率が低くなった途端、娘達に排除される女王蜂の一生も壮絶なものだ。 思わずハチであることを忘れてしまいそうな程感情移入してしまった。 これまではスズメバチは迷惑な昆虫と思っていたが、 このハチにこの本の主人公「疾風のマリア」を重ねてしまい、 見る目が変わってしまいそうである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
見た目のかわいらしさで好まれる生物っているよね。だけどこの本の主人公は嫌われ者のスズメバチ。 その生態を詳細に紹介しながらあらゆる生物の生きる意味に思いを広げさせてくれる。子供たちにも読んで欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
馬車馬の様に働くサラリーマンを連想しました。 永遠の0にと共通したテーマでもある作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
生き物を題材にした本ですが、ありのままのオオスズメバチの生態を、そのまま忠実に描いているような印象がのこります。 (変則の特別な事件は、起こらないのです。) なのにこんなに面白い。 スズメバチの一頭一頭に、マリア、ドロテア、ヘンリエッテ、ヨハンナ、キルステン、といった名前がついていて、でもその名前は誰かが名付けた、という感じはしなくて、うまれつき彼女たちはその名を持ってうまれてくるように思えます。 一冊読んで、ものすごく「スズメバチ」にくわしくなった気がします。 彼女たちの一番おっかないところは、巨大な組織を形成していて、その組織が「常に飢えた胃袋をかかえている」ことなのかもしれない、と思いました。 個人的に、私は途中にちらっとでてきた、「オオカマキリ」のことが好きでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昆虫記としても評価が高い本のようで、自然界の食物連鎖や捕食がはっきり描かれています。 自然界を学ばせるために子どもに読ませたいという意見も多いようですが、食物連鎖や捕食を感じることが少なくなっている今、ショックを受ける方もいるかもしれません。 実際に私の友人は、読み終わってグロテスクな印象しかないと言っていました。 私も昆虫や自然から離れていたもやしっ子のため、途中捕食がリアルに描かれている部分を読み進めるのが少し大変でしたが、とても勉強になりましたし、ハチをはじめ、自然界に感謝し、自分が生かされていることを改めて感謝しました。 またハチが擬人化して描かれており、働きバチとして生まれたマリアが、恋愛もせずに一生を過ごすことに揺れつつ自らに課せられた仕事に誇りを持ち、仕事に捧げるという物語になっています。 私は28歳ですが、特に女性はこの年になると、仕事をしたり、結婚をしたり、子育てをしたり、また仕事をしながら子育てをしたり、生き方が多岐に分かれてくると思うのですが、その現代の女性の生き方を考えさせられました。 どの生き方をしていても揺れることはありますし、人を羨ましく思うこともありますが、どの生き方でも誇りに思って強く生きていきたいと思える本です。 まさにこの時期に読めて私は良かったです。 それから役割を持って、仲間を助け合う生活を営むハチ達が大好きになります。 会社勤めをしている自分に重ね合わせてじーんとしてしまいました(笑) 養老孟司さんの後書きも素敵なので、最後までぜひ読んでください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
蜂嫌い、、だったのに、、、。 オオスズメバチも、キイロスズメバチも、足長バチも、 西洋ミツバチも、日本ミツバチも、、、、、 踏み潰せなくなったじゃないかーーーーーー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前に永遠のゼロを読んでいて、この本を手に取ったのですが結果から言えば大成功でした。 オオスズメバチである働き蜂のマリアの一生を通して蜂の生態が丁寧に描かれています。 著者の「蜂一匹にもこんなに沢山のドラマがあるんだ!」という想いが伝わってくるように、 とてもエンター・テイメント溢れるものになっています。 彼、彼女たちの生き方は非常に不思議なもので、その行いひとつひとつには意味があり探究心が強く満たされました。 もしかしたら、幼かったころの自分はこんな気持ちで図鑑を熱心に捲っていたのかも知れない。 中高生の時にこの本を手に取っていれば、もっと楽しく生物を学べたのじゃないかと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
けっこうな昆虫が死ぬ。なぜならこれがハタラキバチのハンターが主役の物語だからだ。勇ましい主人公が知る帝国の定め、それを知り主人公は何を思うか――。面白かった。人間もこの話で語られる蜂にとっては害獣みたいなもの。虫の視点を借りた作品。その虫が小説で描かれるように人間のように感受性が豊かでたまには一個人として生きたいと願っているのならこれは悲しい話と映るのかもしれない。しかしそんな≪虫けら≫の一生のように感じるかといわれれば否だ。主人公は生き生きと描かれ自分の定めを嘆くというのとは違う。非常に感情豊かに擬人化された作品だと思う。でもタイトルのイメージとは少し違った印象だなと思う。狩りをすることには変わりないので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
百田尚樹さんの作品。 本作はオオスズメバチの生態に基づきその帝国の栄華を書いている。 しかしハチという種族はなんと大変な生き方をしているのかと驚いた。 本書は物語として楽しめるだけではなくオオスズメバチの生態や 他のセイヨウミツバチ、ニホンミツバチなど他のハチについても 勉強になる。 女王蜂にしても受精卵が産めなくなると殺される運命にあるとは・・・ なんとはなかい一生だろうか。しかし運も必要なんだろうが・・ オオスズメバチと言えば単に危険極まりない悪のような存在と 思っていた。しかし本書を読みその認識を改めることになった。 巻末にある養老孟司さんの解説に現代のファーブル昆虫記と表現されていた。 的を得ていると思える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もともとこの本を求めたのは、ハチを飼っていてその天敵であるスズメバチのことについて知りたいと思ったからでした。本の中では、スズメバチの生態について科学的にとらえられるだけでなく、あたかもスズメバチに言語と感情があるかのように錯覚しながら本の世界に引きずり込まれていきます。筆者の「永遠の0」は、あまりにも有名ですが、ベースとなる家族と愛が人間からスズメバチに置き換えられて描かれる世界観は秀逸だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に面白い!! 主人公は人ではなく、大スズメバチのメス。それを情緒豊かに描いているが、単に擬人化したのではなく、そこには蜂として生まれ、その宿命を全うする生き物の姿が垣間見えた。 昆虫の世界をリアルに、しかし、読むものを惹き付ける物語に仕上げた一冊。読み始めたら、最後まで一気に読み上げずにはいられないだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!