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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全162件 61~80 4/9ページ
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児玉清さんの解説を合わせると600ページ近いボリュームですが、一気に読めます。 大戦ものを一度も読んだことも無い方には、ちょうどいいかも知れません。おすすめです。 戦記と考えるといかにもダイジェスト的で、細部は思いっきり省略しています。「F6Fヘルキャットやシコルスキー」とかのフレーズの反復が見られます。 それらはそれなりの理由があることです。戦後60余年という時間が経過しており、直接の証言者が極めて乏しい時点で書かれた書物の宿命でしょう。インタビューが現代に行われているはずなので、(その旨の注記もありますが)本来はもう少し違った表現になったはずでしょう。 また、昭和17年当時のニューギニアの空戦の戦記を読み漁ったものとしては、いささか違和感があります。B24(コンソリ)とかP38とかもあまり出てきませんし、1式戦(陸軍機)とか2式水戦とか、当時それなりに戦力であった機体も省略されています。他のレビューの方が記載している通り、有名な戦記物そのままの表現が頻出します。これも仕方ないことでしょう。 また、戦争とか、武器としての戦闘機の位置づけなど、著者とその上の世代ではまた違った感想があるのは当然のことでしょう。 作者の社会的な位置づけとか、立ち位置を批判して、当書を批判する論者もいるでしょう。 ましてや正面から某新聞社を真っ向から批判しています。当書が政治的にニュートラルかというと、若干疑問ではあります。 でも、作中に出てくる金髪の孫とか(私をふくめ)、誰かの犠牲のもとに繁栄と生存を享受していることを忘れている日本人達に「戦争とは何ぞや」と問いかける内容ではあります。実際に兵士だった父を持つ作者の言いたい事はそういうことでしょう。 戦記の著者で「逃げの○○○」と呼ばれたパイロットの存在は知っています。絶望的な戦いを生き延びた彼らの哲学は非常によく理解できました。そうするしかなかったことを知ることが出来ただけの意義はある書です。 | ||||
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みんなの声ほど面白いとは思えない本当に本好きには感動するとは言えない | ||||
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映画にもなりレビュー評価も高く読んでみました。 戦時中の背景や描写が事細かにあるのは歴史が苦手な 私には不向きでした。 先が気になり夢中になって読める小説ですが、 純愛を貫き通してほしかったのと、 最後が残念でなりませんでした。 後味は私としては今一つです。 | ||||
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話題の書という事で読んでみたが、正直微妙な内容。 この本の骨格は主人公の宮部をめぐるヒューマンドラマ。そこが全体の3割ほど。 あとの7割は坂井戦記などからの流用による肉付けなので、どこかで読んだことのある内容ばかり。 その上、著者があまり戦史に詳しくないせいか、「仏印で戦った(明号作戦のことかもしれないが)」なんて書かれると、 ガクッと来てしまう。 なのでこの作品はオリジナルの3割のところの出来次第なのだが、全体としてそんなに悪くはないと思う(★×4)。 ポイントは主人公の孫を登場させ、現代的な視点や価値観から戦争や特攻について語らせていること。 そのため今の若者の共感を得やすくなっている。 戦史の部分では、やたら主人公を美化し、海軍の上層部を完全悪者扱い(例外は美濃部のみ)したのはどうかと(−★)。 実際、特攻については上層部でも意見が割れていたし、かの源田実ですら消極的であった。 特攻をエンターテイメントとして描くならどうしてもこうなってしまうのも理解できないではないが、 もう少し正確で突っ込んだ描写ができなかったものかと思う。 それから最後の52型から21型に乗り換えるところは何度読んでも唐突な気がするので、 もっと主人公の心の葛藤などに切り込んで欲しかった。ここが凄く惜しまれる(−★)。 ただ若者に戦史や特攻に興味を持たせるという意味で、現代的な価値観から戦史を語った意味合いは大きいだろう。 本書の啓蒙的な価値は認める(+★)。 ということで★×3。 | ||||
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小説と割り切って読めばまあまあ面白かった。登場人物の書き分けがあっさりしているので途中で間違えることもある。また長々と続く海戦シーンはもう少し減らしていたらここで挫折する読者を防げたかも。参考文献をまねて書いているところも多いようで、作者自身が消化しきれてないのかと思う箇所もある。後半涙を誘う場面がしばしばだが金髪だった孫が話を聞いて急に更生するのは唐突でありがちな展開。戦争に行ったものにしかわからない苦悩や悲しみをもっと掘り下げて欲しかった。高齢者がすらすらと昨日のことのように戦争時の話をするのには違和感があった。一番謎は主人公がなぜ死ななければならなかったのか主人公はどういう人物だったのかを探しに出たはずなのに最後まで明白な答えが出ていないのにむりやりお涙頂戴場面に移ったこと。 | ||||
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若い世代にとっては、戦争がどんなものだったかを学ぶためにはちょうどよい。 戦争は遥か昔のことで、ピンとこない若者は多いのではないでしょうか? かといって、ぶ厚い歴史書など読む気になれない方にとっては興味深く読み進められる本。 (若干無理矢理な部分も感じましたが) 先人の方々が切り開いてくれた現在を精一杯生きなければいけないと改めて思った一作。 | ||||
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体験を共有することは、難しい。とりわけ価値観が多様化し、共通の体験から共通の価値を見出すことが難しい現代、こうした書に基づいて、世代を超えた体験をすることは大切なことだと思う。しかし、この書についても、様々な評価がなされることだろう。 | ||||
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着想や素材、すなわちストーリーや人物設定は素晴らしいのにそれを生かしきれていないと感じました。 命が惜しくて、そしてその命を惜しむ理由はそれぞれであろうが、戦場で安全なところに逃げようとする兵士は、いっぱいいたはず。そしてそのような兵士に興味がわかないはずがないのに多くの作家はそれを描いてこなかった。しかし、百田さん、余計なものを書きすぎて、主人公である宮部久蔵が埋もれてしまいました。伴奏の音がいっぱいあり過ぎて旋律が聞こえない音楽のよう。ゼロ戦や太平洋戦争のことをたくさん勉強したのにその成果を発表しないのはもったいないとでも思ったのでしょうか? | ||||
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旧軍に関する記述は、どこかで見知った事実や論評が多く、目新しさに欠ける。「えっ」と思ったのは、海軍パイロットは、落下傘の袋の中に小便をしたというお話ぐらい。読みやすく、素直な構成だが、もっと創作的な要素を期待していた。確かに、泣かせどころはあるのだが、新奇さに欠ける物語を読むというのは、ちょっと忍耐がいる。最後のどんでん返しは、予想できないものだったが、そこに至るまでがやや冗長に感じた。 文献を読み込み、エピソードを紡ぎ合わせた小説がここまで売れるベストセラーになりうると証明したことは、後進を勇気づけるかもしれない。 | ||||
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僕は、この小説は、一言で言えば、非常に巧みな「文章による講談」だと思う。 そして、作者も、それを狙って、この小説を書いたのではないか?僕は、そう思っている。 本の売れない時代に、売れる本を書いてやろう! 放送作家出身で、エンターテインメントの酸いも甘いも味わってきた作者の、出版界への挑戦とも受け取れる。 小説の中の登場人物たちが、あたかも、彼ら彼女ら自身の肉声で語っているような、そう感じられることが、小説としての必要条件だと僕は思っている。 ところが、この小説では、登場人物全員が、作者の思いを語るための、道具としてのキャラクターになっている気がしてならない。 「文章による講談」と僕が考える所以だ。 この小説を読み始めて、僕が、一番最初に連想したのは、新聞の文化欄に載っている、大人が子供に、社会問題について、やさしく解説してあげるコーナーだ。 「お父さん、最近、TPPって言葉を良く聞くけど、どういうものなの?」 「それはね、多くの国々が関税などの障害を取り除いて、もっと自由に貿易をして、お互い、発展して行こうと言う、条約のことだよ」 「そうか、それなら、いいことだね。日本も参加した方がいいよね」 「それがね、いいことばかりじゃないんだ。この条約に参加した結果、色々な問題が起きる可能性があるんだよ」 このような問答が続き、社会問題を、読者にやさしく解説する、お馴染みのコーナーだ。 「永遠の0」では、司法浪人で人生の目標を失いかけている青年と新米のルポライターである、彼の姉が、その子供たちの役割を演じている。 この小説に書かれている、零戦に関する知識や太平洋戦争における海軍の作戦行動の全貌は、ヒストリーチャンネルの太平洋戦争特集を観ていれば、大方得ることが出来る程度のものだ。 作者が、小説を書くに当たって、参考にした文献が、巻末に上げられているが、それらの多くは、資料を基に書き上げられた戦記読み物だ。 パッチワークのように、それらをアレンジして、物語を構成したと言われても仕方がないと思う。 これは、僕のはなはだ勝手な推測で、的外れなことを覚悟で書くが、作者の百田尚樹氏の頭の中には、読者を泣かせることにかけては当代きっての作家、浅田次郎氏の存在があったのでないだろうか? 家族を残し、やむなく修羅場へと旅立つ主人公。抜群の腕を持ちながら、それを誇ることもない、寡黙で穏やかな人柄。それゆえに、周囲の荒くれ男達から浮き上がり、時として、軽んじられる。そして、家族への思いとは裏腹に、結果として、義のために自ら命を捨てる。真のサムライとして、人生を全うするのだ。 このような主人公、宮部久蔵から、僕は、どうしても、浅田次郎の小説「壬生義士伝」の吉村貫一郎を連想してしまう。 最後に、この小説を読んで、感銘を受けた読者の方々には、ぜひ、戦没学生たちの手記を収録した「きけわだつみのこえ」も読んでもらいたいと思う。 百田尚樹氏が書いているように、検閲ため書くことを許されなかった、行間に込められた、彼らの真実の声に、どうか、耳を傾けて欲しい。 更に、もう一つだけ。 昨今、人々は、小説、映画、ドラマに、「感動」「号泣」を、ひたすら求めているように感じられるが、それらが、最も、頻繁に、社会に存在した時代は、間違いなく、あの「戦争の時代」なのだ。 | ||||
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司法試験浪人中の佐伯健太郎は、祖母の葬儀の日に、祖母に前夫がいたことすなわち健太郎の血のつながった本当の祖父が別におり、特攻で亡くなったことを知る。健太郎は姉とともに、祖父を知っているという軍隊関係者を訪ねて回る。そして、祖父、宮部久蔵(大正八年生まれ)が戦闘機乗りとして、ずば抜けた腕前であるが、生きて帰るという言をたびたび表しては周囲から臆病者とも目されていたことを知る。 健太郎は四歳年上の独身の姉の慶子と、軍隊関係者を訪ねていく。そこで二人は祖父の話を聴かされるという形を本書はとっているのだが、実は話の徴集という形をとりながら次から次へと時系列的に「太平洋戦史」について述べられていくのが本書の特徴である。 まず一人目、「元海軍少尉 長谷川梅男(第二章)」の話。 「元海軍中尉 伊藤寛次 八十五歳(第三章)」の話。「元海軍飛行兵曹長 井崎源次郎(第四章・第五章)」の話。伊藤、井崎の二人の話は、太平洋戦史について、観衆の前で机上に原稿をおいて講義をしているよう。『突撃した約八百人中七百七十七人が一夜にして死んだと言われています。』(200頁)、『沈没した艦艇二十四隻、失った航空機八百三十九機、戦死した搭乗員に千三百六十人。』(244頁)。元一兵である者が戦史全体を知りえていることは不自然であり、結局、作者が本書576頁に「主要参考文献」の二十八の書籍を揚げているが、戦史を勉強した作者が作者の言葉で語っている風なのである。自宅に尋ねてきた二人(健太郎・慶子)に昔話を聴かせるような口調ではないのだ。 「元海軍整備兵曹長 永井清孝(第六章)」の話。ここでは戦史の記述よりも「ヌード写真」という逸話が述べられる。作者の作り話か上記参考文献からかはわからないが、他の章で記述された逸話が参考文献からのものということだとすれば同様かもしれない。 「元海軍中尉 谷川正夫(第七章)住居:老人ホーム」の話。ここでも戦史が述べられる。 「元海軍少尉 岡部昌男(第八章)」の話。ここでも戦史が述べられるが、宮部が特攻で死んだことを聴かされる。 「元海軍中尉 武田貴則(第九章)」の話。武田の台詞に「無防備の貿易センタービルに突っ込んだ奴ら(アルカイダ)とは(特攻は)断じて同じではない!」(423頁)とあるのは、どうやら作者は9.11の事件を契機に本書を書きあげたのではないかと思わせる箇所である。 「元海軍上等飛行兵曹 景浦介山(第十章)」の話。 「元海軍一等兵曹 大西康彦(第十一章)の話。「そんな状況の中で、ついに宮部少尉にも(特攻の)出撃命令が出たのです。」(524頁) 第十一章から以降は小説らしい展開がなされる。 「祖父大石賢一郎(第十二章)」の話。 最終章のエピローグは、宮部の最期を見たであろう当時の米軍人をとおしての話で終わる。 この小説の舞台は、124頁に「来年は戦後六十年の節目の年にあたり、-。」とあるから、2004年ということになる。たとえば「元海軍中尉 伊藤寛次 八十五歳」というように、話を述懐する者は皆、既に高齢である。ところで、以前零戦が展示された施設で本物の零戦を観た経験がある。そしてそこへ、過去従軍されていた老人が訪れていた。数人の家族とともに旅行の途中にその場所に寄ったようなのだった。『おじいちゃん、昔、軍隊の時…どうだったの』と孫らしき女性が祖父に尋ねた。しかし、その老人の頭は既に痴呆の状態でほとんど覚えていない状態であった。実際には、本書のように高齢者がよどみなく述懐することは困難であろう。たとえば設定が戦後五十年で1994年。年齢が七十五歳ということであれば、まだ現実的なのだろうが。聴き取りという体裁をとっているが、これが実に不自然なのである。しかし、本書末尾解説579頁「なまじ歴史本などより、-戦争の経緯とその実態を教えてくれる点でも実に秀逸な物語と思うのは僕だけであろうか。」とあるように、上述したような「主要参考文献」二十八の書籍を全て読み込むには、読者にとって労がいる。本書一冊で簡単に太平洋戦史を知る手段として便利な書という点では優れているのではないか。 | ||||
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一文だけ「反戦を主張したのは徳富蘇峰の国民新聞くらいだった」とあるが、日露戦争の戦後処理のポーツマス条約を肯定したことぐらいが、100歩譲って「反戦」と捉えれるかもしれないが、それ以前の日清戦争の三国干渉に対しては、頑なな態度で臨んでいる。 そういった意味では、彼こそ明治、大正、昭和を通じて日本を軍事国家に導いた言論人の一人だと思う。 この点がひっかかってしまった。 | ||||
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*よかった点 ・読みやすいすっきりした文章 ・構成がきれい ・サクサク読み進められる ・がんばって調べてるな、っていう取材感 ・エピローグが個人的に良かった ・ラスト数十ページの展開 ・宮部さんのキャラ *残念だった点 ・当たり前の知識ばかりが書かれすぎてちょっと調べてる軍事ヲタなら退屈かもしれない ・最終的になぜ特攻にいったかが若干うやむや 絶対いやなんじゃなかったのか! と突っ込みたくなる ・現代パートの必要性が不明。視点だけ変えて連作短編でもよかったんじゃ? って感じです ・空母の構造をもう少し解説してくれればわかりやすかったかもしれない ・個人的にスピットファイアが雑魚キャラ扱いなのが悲しい ・空戦シーンが物足りない気がする 個人的には☆4なのですが、物語の中核であるはずの宮部さんの特攻志願理由が若干あやふやだったので ☆1つマイナス。そこがかなり残念。一番残念。 | ||||
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零戦の事例集としては参考になるが、物語としてはとても退屈。展開が並列で、現代の若者たちの心情描写も乏しく、読者はひたすら昔話を読まされているだけになってしまっている。 あくまで小説としてどうなのかを考えると、、、、レビューの高評価ぶりは行き過ぎではないでしょうか。 日本人として知っておくべき歴史ではあるのでしょうが、日々、新聞や本などを読んでいればそうだったんだろうなぁという話のレベル。 | ||||
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・私は引用文献を一冊も読んだことがなかったので純粋に楽しんで読めたのだが (ここ最近の流行り小説を読んだのは本当に久しぶりだった)、アマゾンの カスタマーレビューを見ると何やら穏やかではない様子。評価結果が二極化 しており、悪い評価を付けている方の言い分は「引用された内容がほとんどで オリジナリティがない」とのこと。 これらのコメントや返信コメントを見て、小説の構成について考えさせられて しまった。戦争や歴史ものは史実に基づく必要があるため、ある程度の引用は 仕方がないと思う。ではその割合が極端に多い場合は?それでも、その小説の 評価に影響を与えるものではないと個人的には思う。特許で言うところの「 新規性はあるが進歩性はない」ということだろう。これが特許であれば、進歩性が ないために権利化は出来ないが、これは小説の話。感動する読み手がいる以上は、 その小説には価値がある。 そして、(ここが議論を混乱させているひとつのポイントだと思うのだが) その小説に価値があることと、その作者に小説家としての力量があることとは 別だと思う。今回は引用が多かったために、百田氏の小説家としての力量に疑問を 投げかけている人もいるが、この小説だけでそれは測れないだろう。これだけ オリジナリティの部分が少ないにも関わらず多くの読者を惹きつけたとして、 むしろ小説家の力量があるとみなすべきかもしれない。個人的には、小説家と いうよりは、「引用元の情報を絶妙に構成し、それに『恋愛』や『ミステリー』 の味付けを上手く施した作家さん」という印象が強い。 小説そのものより、その構成について非常に興味が出た作家である。 | ||||
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この本については言い尽くされている。Amazon から「レビューを書け」と皆にしつこく勧めることが始まってから、やたらとその数が増えて同じようなレビューの羅列が1000以上も並び、内容があって読みがいのあるレビューを見出せなくなった。人気投票程度の多すぎるレビューはいらない。なんとかして欲しいものだ。 | ||||
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登場人物の語り口が非常に説明的なのが気にかかった。撃墜数とか数値的な事を事細かに語らせすぎていて、登場人物が語っているというより、どこかの資料をコピペしたように思えて物語としてのリアルさを感じにくかった(資料としてはリアルなんだろうけど)。学校の教科書とかに載ってる説明的なマンガのような印象。以前、自分の祖父からも実際に戦争の話を聞いたことがあるが、細かい数値的なことは覚えているわけもなく、しかしそんなものが無くても十分にリアルな生きた話だった。そのせいもあり、余計に気になったのかもしれない。数値的な統計情報から当時を読み解くのであればそういった資料を読めばいいのだから、小説というか、物語という手段をもっと生かした伝え方があったのではないかと思う。それが少々残念に思えた。ただ、映画版は映画であるが故に資料臭さ払拭され、物語として当時の様子を伝えてくれる仕上がりになるのではないかと予想しており、ちょっと期待してます。 | ||||
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この本は、浅田次郎氏の『壬生義士伝』の手法で坂井三郎の『大空のサムライ』をリライトした「パクリ小説」と言う厳しい批判もある一方、「感動した」、「若い人に読ませたい」と高評価も多い。戦記物に疎い小生は一応面白く読んだ。高学歴の提督達を一派ひとからげに酷評し、彼らのために兵隊が見殺しにされた、と言う著者の主張にはややイデオロギー的なものを感ずる。逆に特攻隊を「テロ呼ばわり」する大新聞の記者に憤慨し、たしなめる元軍人には共感を覚える。 あれだけ生きて帰ることを望んでいた宮部久蔵が、特攻隊で命を失う理由が明確に語られていないのが、大きな不満の一つである。 | ||||
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評判の本なので期待して読みましたが、話の内容は予想されたものでした。 | ||||
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うまいというかあざとい(失礼!)というか…。 twitter上でとある文芸評論家とやり合っていた著者ですが、たしかに私も同様の批判は抱きつつ、ただ、本は一気に読みました。 宮崎駿の新作は主人公がゼロ戦の設計者で、反核あたりの思想がどう描くのか気になって観ましたが、あちらは映像作品らしく多くを語らず観た人に考えさせる感じ。この本はていねいに、わかりやすく解説してくれつつ、涙も誘う仕掛けがちりばめられている。 戦争を考えるきっかけとなるエンタメ小説として素晴らしいと思います。 | ||||
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