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永遠の0



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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の0 (ゼロ)
永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0の評価: 3.96/5点 レビュー 2076件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全402件 401~402 21/21ページ
No.2:
(2pt)

矛盾に満ちたミステリー

六十年前の戦争と現代を交錯させて書く必要があったのか。
宮部の人生を描きたかったのなら二人の孫(狂言回し)を使わずに戦争中の話だけにすればよかったのではないか。
私には著者がミステリー仕立てにしたいがためにそうしたとしか思えない。
またミステリー形式をとりながら全編はノンフィクションのように綴られる。真珠湾攻撃から始まって沖縄特攻にいたる戦記記述はまるで太平洋戦争史だ。ミステリーとは相容れない。
もう一つ、ミステリーとしては致命的な欠陥がある。ラストで宮部の死が解き明かされたかのように書かれているが(正直に言うとこのどんでん返しには驚かされたが)、読み終えた後、よくよく考えてみると、宮部がなぜ死んだのか依然謎が残っていることに気付いた。つまり宮部の死は究極的には解明されていないのだ。
矛盾に満ちたミステリーと言わざるをえない。
永遠の0 (ゼロ)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.1:
(2pt)

感動のためのシナリオ

 推理小説仕立てで「真面目に向き合うべきこと」を書くとこうなってしまうという見本です。作者の言わんとすることには賛同します。私も20年以上も昔ですが、知覧の基地へは行ったことがあり、遺品の背後にある若者たちの無念さを感じたことがあるからです。しかしこの小説を書く作者の筆には迷いがない、いや、なさ過ぎる。声高に、特攻を美化する者・特攻を排撃する者、両者に共通するのは迷いと言い淀みのなさです。私は作者のようには言えない。第一、「感動を読者に与える」ことが、特攻を描く者に許されるのでしょうか?敢えて言うならば、未消化でやりきれなくて刺々しいもの、それこそ彼らの死の上に生きている我々が感じるべきことではないのでしょうか。この本もまた、登場人物である新聞記者のディティール同様、浅はかな印象を持ってしまいます。人の痛みで感動することは人として避けるべきです。
永遠の0 (ゼロ)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (ゼロ)より
4778310268

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