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龍の館の秘密
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龍の館の秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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主人公を取り巻くご都合主義な人間関係については、既に前作の『天使が開けた密室』のレビューに記したとおりであるが、本作においてはそれが犯人の行為に及んでいる。 「団欒」の絵の隠された秘密に気付いた美波を殺すため、犯人は意識のない美波をわざわざ「いましめの龍」のプールまで運んで来ているが、なぜそんなことをしなければならない? ただ殺すためだけなら、意識のない美波をその場で撲殺することも、首を絞めることも思うがままにできはずである。それを、人に見られるかも知れないリスクを冒してまで「いましめの龍」のプールに運んできたのは、ただただ主人公があわや殺されかける寸前で助けられるよう、スリル感を盛り上げようという作者のご都合主義以外の何物でもない。 もちろん、主人公がその場で撲殺でもされようものなら、作品はその場で終わってしまうのだが、こういうご都合主義的話は読んでて白けてしまう。 | ||||
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2001年に富士見ミステリー文庫から出た『激アルバイター・美波の事件簿 龍の館の秘密』の復刊。短篇「善人だらけの街」が加えられている。 「美波の事件簿」シリーズの第2作。 ライトノベルとミステリを融合させたという富士見ミステリー文庫から出たこともあり、非常にソレっぽい本になっている。登場人物が定型的すぎる点、筋立て・雰囲気・エピソードのバランスが悪い点などは、読んでいて気になった。しかし、前作に比べると遙かに改善され、読みやすくなっている。 しかし、ミステリとしての質が落ちた点は残念。プロットなどは洗練されてきているのだが、肝心のトリックがいまいち。前作のような大きなトリックがない分、ストーリーでカバーしようとしているのだが、まだまだ。 それでも、第一作から第二作への進歩はかなりのもの。また、断筆していたのが、2007年から復帰したということで、次作が期待される。 | ||||
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▼あらすじ 行方不明になった父を捜すための資金稼ぎとして、 日々アルバイトに励む、高校1年生の倉西美波。 今回やることになったのは、「立っているだけで一日二万円」の仕事! そして、その仕事の成り行きで、なぜか京都に ある〈龍の館〉という画家の館を訪ねることに。 そこで美波を待っていたのは、またもや殺人事件だった!! ▼感想 ジャンルとしては、一応〈館もの〉になりますが、フューチャーされるのはあくまで、その 「一部」。そのため、〈館〉という閉鎖空間におけるサスペンスという展開ではありません。 本シリーズは、大雑把にいって前半が〈アルバイト〉パート、 後半が〈ミステリー〉パート、といった構成になっています。 前作では、アルバイト自体が〈ミステリー〉(≒事件)と密接に 関わっていたのですが、本作では直接的な繋がりはありません。 そのため、どうしても漫然と物語が進み、全体的に冗長な印象を受けます。 〈アルバイト〉というイベントは、美波が成長していくためのトライアルとして、作劇上必要 だと思いますが、もう少し〈ミステリー〉と緊密に連関するプロット作りをして欲しいです。 キャラ達も相変わらずかわいらしく、少女趣味全開なので、そういった意味でも人を選ぶ作品といえます。 本シリーズ自体は、端正で、“本格マインド”を持った古き良き ジュブナイル、といった希少なものなので、今後に期待します。 | ||||
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シリーズ2作目ですが,前作同様に事件が起きるまでが長く, ほかに,前作をフォローする説明の多さや,そのタイミング, また,必要と思えない状況でのこまかい描写も気になりました. 反面,特殊な『仕掛け』を持つ『館』のイメージが沸きづらく, 『仕掛け』の出てくるシーンでは,今ひとつ様子がつかめません. 単調だった前作より,凝っているとは思いましたが, なにかにつけて,スムーズに読めないのが残念でした. | ||||
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