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龍の館の秘密



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龍の館の秘密の評価: 2.50/5点 レビュー 4件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

京都で溺死する

 2001年に富士見ミステリー文庫から出た『激アルバイター・美波の事件簿 龍の館の秘密』の復刊。短篇「善人だらけの街」が加えられている。
 「美波の事件簿」シリーズの第2作。
 ライトノベルとミステリを融合させたという富士見ミステリー文庫から出たこともあり、非常にソレっぽい本になっている。登場人物が定型的すぎる点、筋立て・雰囲気・エピソードのバランスが悪い点などは、読んでいて気になった。しかし、前作に比べると遙かに改善され、読みやすくなっている。
 しかし、ミステリとしての質が落ちた点は残念。プロットなどは洗練されてきているのだが、肝心のトリックがいまいち。前作のような大きなトリックがない分、ストーリーでカバーしようとしているのだが、まだまだ。 それでも、第一作から第二作への進歩はかなりのもの。また、断筆していたのが、2007年から復帰したということで、次作が期待される。
龍の館の秘密 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:龍の館の秘密 (創元推理文庫)より
4488466028
No.1:
(3pt)

托鉢と留学生と龍

▼あらすじ
 行方不明になった父を捜すための資金稼ぎとして、
 日々アルバイトに励む、高校1年生の倉西美波。
 今回やることになったのは、「立っているだけで一日二万円」の仕事!
 そして、その仕事の成り行きで、なぜか京都に
 ある〈龍の館〉という画家の館を訪ねることに。
 
 そこで美波を待っていたのは、またもや殺人事件だった!!
▼感想
 ジャンルとしては、一応〈館もの〉になりますが、フューチャーされるのはあくまで、その
 「一部」。そのため、〈館〉という閉鎖空間におけるサスペンスという展開ではありません。
 本シリーズは、大雑把にいって前半が〈アルバイト〉パート、
 後半が〈ミステリー〉パート、といった構成になっています。
 前作では、アルバイト自体が〈ミステリー〉(≒事件)と密接に
 関わっていたのですが、本作では直接的な繋がりはありません。
 そのため、どうしても漫然と物語が進み、全体的に冗長な印象を受けます。
 
 〈アルバイト〉というイベントは、美波が成長していくためのトライアルとして、作劇上必要
  だと思いますが、もう少し〈ミステリー〉と緊密に連関するプロット作りをして欲しいです。
 キャラ達も相変わらずかわいらしく、少女趣味全開なので、そういった意味でも人を選ぶ作品といえます。
 本シリーズ自体は、端正で、“本格マインド”を持った古き良き
 ジュブナイル、といった希少なものなので、今後に期待します。
龍の館の秘密 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:龍の館の秘密 (創元推理文庫)より
4488466028

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