天使のナイフ

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天使のナイフの評価:

4.09/5点 レビュー 183件。 S ランク

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平均点4.09pt

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全222件 161〜180 9/12ページ
No.62
(5pt)

全てが最後に納得できる!

自分が意識してこなかった、少年法の意義と問題点が、登場人物を通じて複眼的に語られていき、
なかなか考えさせられることの多い社会派の小説です。
心情描写も巧みで、主人公が犯人扱いされ追い詰められていく息苦しさを、ありありと感じました。
最後は、ちょっと付け足して的な部分もありますが、それまでの全てのプロットが全て綺麗にはまり、
あんな所にも伏線が張ってあったのかと驚きました。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.61
(5pt)

全てが最後に納得できる!

自分が意識してこなかった、少年法の意義と問題点が、登場人物を通じて複眼的に語られていき、
なかなか考えさせられることの多い社会派の小説です。
心情描写も巧みで、主人公が犯人扱いされ追い詰められていく息苦しさを、ありありと感じました。
最後は、ちょっと付け足して的な部分もありますが、それまでの全てのプロットが全て綺麗にはまり、
あんな所にも伏線が張ってあったのかと驚きました。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.60
(4pt)

「国家が罰を与えないなら、自分の手で犯人を殺してやりたい」

 本書は第51回江戸川乱歩賞受賞作(平成17年)に輝いた少年犯罪を題材としたサスペンス小説である。
 生後五ヶ月の娘の目の前で妻・祥子を惨殺された夫・桧山貴志。犯人が十三歳の少年三人で刑事罰の対象外である事を知り、怨嗟する日々であった。四年後、犯人の少年の一人が殺され、疑惑の人となった彼は、事件後の少年たちの行方を追うが、そこには信じがたい真実や恐るべき真相があった…。
 事件後も粛々と過ごすカフェ店オーナー・妻・桧山貴志、4歳になる一人娘・愛実、祥子と中学時代の親友で愛実の通う保育園の保育士・早川みゆき、カフェ店の従業員・福井健と新人アルバイト・仁科歩美、当時の事件担当である埼玉県警刑事・三枝利幸、少年犯罪を取材するノンフィクションライター・貫井哲郎、殺された少年と幼馴染で桧山に協力する少女・加藤友里、犯人の少年の担当弁護士・相沢秀樹などなど…。
 昨今、少年犯罪を扱った作品は数多くあり、本書も読み始めた頃の印象として少年犯罪の背景に隠された真相を暴くありふれた物語だと思っていたが、登場人物の関係性がよく練られており、読み進めるうちに真相が徐々に明るみになっていき、物語が一段落ついた所で終焉だと思っていたが、さすがは乱歩賞受賞作というべきか終章である最後の最後にもう一つ物語の真相を明るみにする展開は面白く堪能した。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.59
(5pt)

一味違う推理小説

主人公は、当時13歳だった少年に最愛の妻を殺された男性。 物語を読み進め、新たな手がかりを得る度に、主人公の悲しみが胸に突き刺さる。 少年法の問題点・更生とは何かについて考えさせられる作品。読み終わったとき、ニュースを見る視点が変わると思う。 所々に張られた伏線が最後に1本につながります。 ものすごーーーくおもしろいです!
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.58
(5pt)

へこむ

2ちゃんで天使のナイフがオススメの本というレスを見て、図書館で借りて読んでみた。 さすがによくできたストーリーで、完成度としては高いと思う。 ただ、読んだ後はかなりへこむ。自分の子供が生まれたばかりだからというのもあるだろうが、読んでいくにつれてだんだん落ち込んでくる。何にしても「たられば」は無意味なものだが、このストーリーには「たられば」を使いたくなる悲しいストーリーですので、へこむ覚悟を決めて読んで下さい
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.57
(5pt)

天才!

最初から最後までストーリーから目が離せず、非常に読み終えて感動する作品です。大どんでん返しが好きな人にお勧め。内容も最近多い少年犯罪で非常に考えさせられることも多い。最近読んだ中ではダントツで面白い作品
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.56
(4pt)

手堅い娯楽作

少年法の不条理と、被・加害者双方の心理を主題として扱ってはいるが、本作はルポルタージュでもなければ、何らかの主義主張の啓蒙書でもない。あくまでエンターテイメント作品である、楽しむ気がないなら読まない方がよい。文章は素直、構成もテンポ良く、読み通すに苦労はほとんどなかった。主題はキッチリ整理できており、裏には相当な取材なり下準備なりがあるのだろう。これだけの工夫や意図を詰め込みながら物語としてまとめきったという点も評価できる。総じて、作品に自然に身を委ねることができた。手堅い作品、と言えると思う。ただ、極論を覚悟であえていうなら、エンタメ要素はない方が個人的には良かった。楽しむ気があってすら、ボクは目くるめく展開に後ろめたさを感じながら読んだ。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.55
(4pt)

「少年犯罪」に挑んだ意欲作だが、後半主題が曖昧に

最近では光市母子殺害事件に代表される「少年犯罪」の問題に真っ向から挑んだ意欲作。主人公は少年三人組に妻を殺された男。この主人公の心情に仮託して、被害者の遺族の消え遣らぬ心痛と不条理感、加害者の人権に対して軽視される被害者の遺族の人権、犯人の更生の真の意味とその可能性を考察したもの。「国家が罰を与えないなら、自分の手で犯人を殺してやりたい」との主人公の言葉は、上述の光市事件の遺族の方の言葉そのものである(「なぜ君は絶望と闘えたのか」)。むしろ、論文として発表した方が良い内容だが、小説として発表している以上、味付けがしてある。
主人公が過去の傷を忘れようと努力している最中、社会に戻って来た三人の加害者が次々と殺される。上述の復讐の言葉に加え、事件現場が主人公の勤務先と近くてアリバイもない点から、主人公は当初、犯人として疑われるという皮肉。主人公は自らの無実を晴らすためと言うよりも、過去の事件を含めて、事件全体の真相を明らかにするため、単身で行動する。その中で、上述の課題が綿密に検討される。「主人公の想い=作者の意見」だと思われるので、評論と小説との切れ目が難しかったと思うが、過去の事件に仕掛けを施し、小説の体裁を保っている。その真相は偶然に偶然が重なったようで、意外性を感じると言うよりは、本作の主題を曖昧にしている感を受けた。別にミステリ性に拘る必要はなかったのではないか。特に、主人公が加害者に対して一縷の同情を覚える辺りは、その曖昧性を倍化しており、この問題を一方向から語る難しさを象徴している。
万華鏡などの小道具の使い方も巧く、小説としての工夫も見られるが、「少年犯罪」と言う主題を、迫力と緊迫感ある筆致で描いた前半の勢いで押し通した方が更に良かったと思う。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.54
(4pt)

重層的に構築されたストーリー

少年犯罪をテーマに、重層的に構築されたストーリーである。
良く練られたプロットだと思うが、少年犯罪が少し多すぎるの
では無いかという気がする。主人公を通して少年犯罪について
の問題点が語られているが、これも少しくどいような気がした。
まだ荒さや未熟な点はあるが、所々に目端の利いた描写が
あり、ストーリーも難しいテーマでありながら、そつなく纏められ
ている。新人が応募する江戸川乱歩賞の受賞作の中では、
高いレベルの作品と言えるだろう。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.53
(5pt)

絶妙なバランス

「少年犯罪と法」という重いテーマと、サスペンスとしても十分に楽しめるエンターテイメント性のバランスが絶妙です。張り巡らされた謎に引き込まれるうちに、主人公と一緒に私自身も葛藤を繰り返すことになりました。
重いテーマを敬遠される方にも、このテーマについて考えを巡らせてみたいという方にも、どちらにもおすすめできる作品だと思います。是非。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.52
(4pt)

少年犯罪について複数の視点から考えさせられる

いわゆる"少年犯罪"の話。主人公・桧山は生後5ヶ月の娘の目の前で妻を殺された。
が、犯人は3人とも13歳の少年のため、罪に問われることがない。
そしてその4年後、その少年のひとりが何者かに殺害され、
アリバイがなく動機のある桧山は警察に疑いを持たれてしまう・・・。
ここから再び事件が動き始める。
妻を殺した少年は、事件の後一体どういう気持ちで日々を過ごしていたのか?
反省はしていたのか?更生への道をきちんと歩んでいたのだろうか?
桧山はそれを知りたいと思うようになり、そしてここがこの作品の大きな鍵になる。
つまり、妻を失った夫の恨みや復讐心ばかりを強く押し出すのではなく、
あくまで少年法とは何か?更生とは何か?そして、なぜ少年達は犯罪を犯してしまったのか?
というところを突き詰めていく点にいい意味で期待を裏切られた。
被害者の訴え、加害者の訴え、そして少年達の更生に携わる者たちの訴え。
それぞれの視点から明かされていく事件の"真相"に、なんだかやり切れない気持ちにさせられるが・・・
最後はちょっとうまくいきすぎというか、出来すぎでは?と思う点も否めない。
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4062761386
No.51
(5pt)

一気に読みたくなる!

友達に薦められて読みました。
犯罪の低年齢化が進む時代。少年犯罪法の憤りについて考えさせられました。
テーマは重いですが、内容の展開がとても深い。
ラスト1/3の展開には驚かされました。
とても練られたストーリで読みごたえがありました。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.50
(5pt)

止まらない衝動

 久々に読み始めたら止まらない本に出会った。これだから小説は面白いと思わせる一冊だった。
 「少年犯罪」という重いテーマにもかかわらず読んでいてとても心地よいいと思ったのは、「少年犯罪」の問題点を指摘しながら、そのどれも押しつけがましくなく、普通の人間が悩み苦しむというスタンスからから逸脱しない点だ。こういった小説の場合、作者がどちらか一方の意見に傾倒している点が見えてしまうと一気に興ざめする可能性があるが、あくまでそのどちらの意見をも斟酌しつつ、どうにか答えを見つけ出そうとしていく所が多くの人に受け入れやすい作品になっている理由だろう。一考では、それは作者の人間味が現れた部分だろうとも思える。
 また、そういった葛藤を物語の中に落とし込み、一級品のエンターテイメントへと昇華させた技術も素晴らしいと思う。最後の方は少し物語を複雑化させすぎたきらいもあるが、そこは作者の人間の内面描写の妙が埋めて余りあるものになっていると思う。
 一気に読めた、という満足感を持って書を置きたい人にはぜひお勧めの一冊だと思う。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.49
(5pt)

一気に読みました

少年犯罪で厚い保護の元 罪を犯した少年は更生できるんでしょうか。
「光市母子殺人」でも報道される内容は 疑問に思うことばかりでした。
更生するとは どういうことを言うのでしょうか。
被害者への謝罪無くして更生したといえるんでしょうか。
本書はその少年法に対しての被害者の苦悩がとても良く伝わってきました。
一つの殺人事件がもたらした波紋が,また別の事件につながっていく。
面白くて一気に読みました。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.48
(5pt)

若い人達にこそ読んで貰いたい

江戸川乱歩賞は、実に読み易い小説ばかりです。
本作もまるでマンガを読むかのように、一気に読めてしまえます。
必要以上の暴力模写もありませんし、下世話な性的模写もありません。
しかし、この作品の中にあるのは、
「少年犯罪」「被害者の気持ち」「更生とは」「贖罪とは」という、
重く、大切な、人間とはを問う、重厚なテーマです。
それをエンターテイメントの中にまぶし、飽きさせずに、
ある意味「面白く」読ませてしまう、この凄さ・・・
若い人達の活字離れが嘆かれて久しいですが、
そんな若い人達に、是非、「大人達が読ませるべき」一冊ではないでしょうか・・・!
そういう意味で、この作品は、大変な傑作と断言出来ます。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.47
(5pt)

面白く読みました

少年犯罪というテーマは重そうで、少し敬遠していたのですが、友人から薦められて読んでみました。面白く読みました。
社会問題を取り上げたミステリ小説は世に沢山出ていますが、安易な結論を出して物語を閉じてしまい、納得のいかないものが多く見られます。しかし、本作品は、最後までバランスを失わず、きれいに走りきっている感じ。
読んでよかったと思える作品でした。薦めてくれた友人に感謝!
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.46
(5pt)

白黒つけられない面白さ

事件という形では決着がついた、
課題は残ったけど…って終わり方かと思いきや!
とラストにもう一度驚かされる本でした。
どこまでが葉でどこからが花かわからない花のように、
重なり合い、白でも黒でもない状態がずっと続く感じ。
でも読後感はすっきり、でありながら、結論の出ない投げかけもある。すごいミステリーですです。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.45
(5pt)

「乱歩賞」久々のヒット作

本書は評判も高く、今回の文庫化で大きな期待を持って読んだ。
「少年法」、「少年犯罪」という重いテーマに挑んだ現代社会派ミステリーの問題作といっていいだろう。惜しむらくは「乱歩賞」の応募規定に原稿用紙にして550枚という枚数制限があるため、あれもこれもといろんな要素を盛り込みすぎて、あまりにも都合よく最後に結びついてしまう不自然さがあった。
しかし緻密に張り巡らされた伏線の妙といい、読み手を惹き付けるストーリーテリングの巧みさといい、読み応え十分の力作だった。
天使のナイフ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使のナイフ (講談社文庫)より
4062761386
No.44
(5pt)

清々しい終わり方

おもしろかった。4年前の事件は犯行の動機の点から釈然としない点があると思っていたが、なるほど納得のできる動機であった。最後の弁護士の罪まではさすがに想像できないが、ストーリの展開が見事で一気に読んでしまった。最後の終わり方もハッピーエンドというわけではないが、清々しい終わり方だった。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.43
(4pt)

後半の仕掛けはなかなかのもの

前半は、少年法や更生、少年犯罪の被害者の悲劇等、ちょっとありきたりの世界だったので、
正直期待はずれでしたが、後半の仕掛けはなかなかのものでした。
私は「因果応報主義」なので、殺したら殺されるってのが筋だよね?って思ってましたが、
どうなんでしょうねぇ。。。
過失致死ならとにかく、やる気でやった殺人、
しかも、自分勝手な都合というのは、やらせた奴が一番悪いにしても、
やはり、やったほうも、それなりの処分がなされるべきと思います。
変なたとえですが、飲酒運転が厳罰になって以来、確かに死亡事故は減ってます。
厳罰主義というのは、やはり必要なのではないでしょうか?
定価だとちょっと哀しいけど、中古の値段なら納得の1冊でした。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556