天使のナイフ

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評判

天使のナイフの評価:

4.09/5点 レビュー 183件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全222件 201〜220 11/12ページ
No.22
(4pt)

さまざまな問題を含んだ読み応えのある作品

なぜ殺されなければならなかったのか?被害者の家族なら誰でもそう思う
だろう。この作品の中の「なぜ?」の理由は驚くべきものだった。桧山の妻が
殺されたのは?桧山の妻を殺した犯人が殺されたのは?真実が見え始めたとき、
さまざまな出来事の一つ一つがつなぎ合わさって、最後には驚くべきものに
なっていく。「少年法」の問題、加害者側の問題、そして被害者側の問題などが
ミステリー的な要素と絡み合い、作品をとても面白いものに仕上げている。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があるが、この言葉の実行の困難さ
そして大切さを、同時に知ったような気がした。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.21
(4pt)

「乱歩賞」久々のヒット作

本書は前評判も高く、大きな期待を持って読んだ。
「少年法」、「少年犯罪」という重いテーマに挑んだ現代社会派ミステリーの問題作といっていいだろう。惜しむらくは「乱歩賞」の応募規定に原稿用紙にして550枚という枚数制限があるため、あれもこれもといろんな要素を盛り込みすぎて、あまりにも都合よく最後に結びついてしまう不自然さがあった。
しかし緻密に張り巡らされた伏線の妙といい、読み手を惹き付けるストーリーテリングの巧みさといい、読み応え十分の力作だった。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.20
(5pt)

中盤からぐんぐん面白くなる!

中盤までは、被害者家族である主人公の目線から
少年法に対する憤りとかがツラツラかかれていて、少々退屈と
思ったけれど、中盤からぐんぐん惹きこまれるようになり、
二点三転、どころか終盤でどんでん返しの連続!
ぜひ最後まで読んでほしい作品です。
江戸川乱歩賞受賞作の中では13階段に続くぐらい面白かった!
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.19
(4pt)

少年犯罪を小説で体験するなら。

少年犯罪を小説で体験するなら。守られる少年犯罪者に対する被害感情、やりきれなさ。少年を保護する側の論理、思い。罪を犯した少年犯罪者の葛藤。全部詰まっている。そして、ラストに向け、少年犯罪がうわっと押し寄せてきて圧倒されるほど。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.18
(4pt)

更正、万華鏡、少年法

 本書は第51回江戸川乱歩賞の受賞作。 桧山は、当時中学生だった八木、沢村、丸山に妻の祥子を殺され、娘の愛美と二人暮し。妻を殺されるという悪夢もようやく頭の片隅に追いやり、娘との幸せな生活を送ることができ始めたころ、加害者のひとりである沢村が桧山の職場近くで死体となって発見される。妻を殺された直後、桧山はマスコミの前で加害者を殺したいと発言しており、警察はアリバイのない桧山を疑う。一方、桧山は沢村が殺されたのを機に、加害者3人を調べ始める。 加害者は事件当時、なぜ北浦和まで足をのばしたのか? 事件前に妻の口座から降ろされていた500万円の行方は? 殺害された沢村が言っていた「本当の贖罪」とは? 少年たちが遊ぶ金欲しさに犯した殺人事件が、思わぬ方向へと展開する!?
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.17
(5pt)

乱歩賞の名作のひとつに。

「少年法」というとても難しい題材を基に描いた作品です。多少、人物造詣、描写テクニックに読むほうがばたばたさせられた所もありますが、読みごたえ十分で、最後の謎解き、犯人探しも意外な人物で、とても楽しめました。江戸川乱歩賞というと、とても有名で、過去に素晴らしい作品が多々ありましたが、本作品も過去の受賞作に負けない第一級品に仕上がっていると思います。個人的には、乱歩賞の過去10年程の作品では、テロリストのパラソル、破線のマリス、13階段級の傑作の評価です。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.16
(5pt)

審査員が5人とも絶賛

第51回江戸川乱歩賞受賞作少年犯罪・少年法という近年特に話題とされることが多く、取り扱いの難しいテーマを取り上げた作品であるが、被害者のみでなく加害者の視点からもこれらの問題をとらえ、うまくまとめている。巻末の選評を読むと、初回の投票でダントツで賞が確定したそうであるが、それも納得できる出来映えであった。また、近年ではあまりないことであるが、審査員が5人とも絶賛していることからも、質の高さがうかがえるのではないだろうか。(昨年の受賞作の選評は、受賞作とは思えないほど酷評されていた。)作品を読んでいて気になったのは(以下少しネタバレ)、被害者の預金通帳と、初回の殺人の動機である。いくら妻を殺されたショックがあるとはいえ、500万円という大金を事件直前に妻が引き落とし、それが何に使われたかわからないとなれば、普通、夫として疑問に思い、調べるのではないだろうか?すくなくとも数年間放置することは、普通考えられない(かつ、このことを夫が調べていれば、2回目の事件は起こらなかったわけだが)。また、初回の犯罪の動機も、納得できるものではなかった。この程度の動機で、赤の他人を殺せるものだろうか? とわいえ、これらの欠点(?)を些細なものと感じさせてしまうほど、作品としてはよくできていたと思う。次回作も読んでみたいと思わせる作家である。余談であるが、候補作の中に、プロットはすばらしいと審査員全員に褒められながら、文章が稚拙とこれまた審査員全員に酷評されている作品がある。どんな作品か読んでみたいと思うのは私だけだろうか(詳しくは巻末の選評をどうぞ)
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.15
(5pt)

面白い!

細かいことを書くとこれから読む人に申し訳ないので書かないが、掛値なく面白い。少年犯罪を題材に使っているのだが、ストーリー展開が絶妙で、特に後半は本に引き込まれてしまう。最後の意外なオチがまたよい。お薦めである。
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4062130556
No.14
(4pt)

良い意味で期待を裏切ります

前半は、少年犯罪・少年法・など刑法が抱える問題点を露呈します。後半の展開の速さは尋常ではありません。読者はこの世界にグイグイ引きこまれ、衝撃を受け続けます。少年法の抜け道にした確信犯に、本当に憎しみを感じます。更正するとはどういうことなのか。前科ではなく前歴となり、社会に出るときは帳消しになって普通の生活に戻れる。少年法が処罰をせずに更正に重点を置き、しかしながら更正プログラムが整っていない、結局は加害者になった青少年の性格や人柄で更正可能か否かという事実を、実に上手く描写されています。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.13
(4pt)

題材が良いと思います

 古典的なミステリが好きな自分には、好みの小説ではない。 しかし、少年犯罪という身近な題材には関心があり、読んでみた。 良くできている小説だと思った。最後の主人公のセリフが非常に印象的で、余韻が残った。 そして少年法の意味と更生の困難さに、これからの社会はどう直面していくべきかと改めて考えさせられた。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.12
(5pt)

新たなステージの幕開け

江戸川乱歩賞それはミステリー作家の登竜門。 半世紀あまりの間に50作品以上を世に贈りその何倍もの物書きの「夢」が潰えていった「賞」。その中で新たなミステリーの幕を開けた物書きは何人もいない。ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、それがついこの間までのミステリーだった。今年の受賞者はその概念を見事に打ち砕いてしまった。さあ新たなステージの幕が・・・
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.11
(4pt)

読み応えあり

人物の造形という点ではやや弱さもあるが、ストーリーの展開、伏線の張り方などにきめ細やかな配慮が行きとどいている。少年法と犯罪被害者救済という対立する問題を正面から取り組みつつ、冷静な筆致でミステリーに仕上げる手腕は新人離れしている。被害者と加害者、正義と偽善を逆転させるという2重のサプライズに繋がる伏線が若干しつこさを感じさせるものの、読み応えがある。
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4062130556
No.10
(5pt)

久々納得の乱歩賞受賞作品でした♪

 ここのところの受賞作品には、いまいち感がどうしてもぬぐえませんでしたが、これは久々に読み応えのある傑作でした。 新人さんとは思えないような丁寧な描写と文体。感情移入しやすいキャラクターたち。前半はおっとりと地味に進んでいく話が、後半に入ると新事実につぐ新事実と目まぐるしい展開。これがまた無理なく展開されていきます。そして最後の最後まで目が離せない終わりかたといいい、へたなベテラン作家とは比べようも無いくらいに、よくまとまっています。少年犯罪という重いテーマ性ながら、推理読み物としても面白く、巧く事柄を融合させているのには舌を巻きました。 さらにびっくりしたのは作者薬丸さんの履歴。この本を書き上げるために会社辞めたとかで・・。ものすごく思い切りのいい人だなと思い、2重にびっくりさせられました。今後の活躍も要チェックの人でしょう。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.9
(4pt)

もったいない!

最近多い題材の一つに成った感がある少年犯罪、この作品も妻を殺された桧山が裁きに対して納得出来ないものを心に抱いていたところ、犯人の少年達が次々と何者かに殺され自分にその嫌疑がかけられ、自分の身の潔白を証明する為、事件の真相に迫ろうとする物語である。乱歩賞をかなりの評価もとに受賞した作品だけの事は有る優れたもので有るとは思うが、後半部分はもう少し詳しく知りたかった様にも思える。そう言った意味では宗田理さんの「天路」を思いながら読ませて頂きました。次回作に期待したい。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.8
(4pt)

またドラマ化されるんだろうなあ

幼児虐待シーンは問題として、ドラマ化間違いなしと見た。文中に、布石がたくさん落ちていて、どう繋がるの想像しながら読み進めて、最後に繋がったときは「オー、そうだったのかあ」と感心。ありきたりなミステリーではあるが、少年法の認識も深まるお徳感あり。物足らなさは、慟哭、慟哭と文中に出てくるが、被害者の慟哭がイマイチ伝わって来ない点かな?
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4062130556
No.7
(5pt)

タイトルの意味

「天使」とは一体誰のことか? 「ナイフ」とは何のメタファーなのか? 全ての真実が明かされるとともに、タイトルの意味をも伝える終章の鮮やかさ。そして、「天使のナイフ」が事件の発端だったという衝撃。一気読みの快感が味わえます。是非御一読を。次回作も楽しみです。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.6
(5pt)

あっという間にエンデイング。

少年法って怖い法律だったんだなんて今さらのように思い知らされました。それに加害者という者は、被害者に贖罪するよりも、逃げる事や、自分の更生の事ばかり考えているものなのだなあと思いました。ストーリーテラーとしては新人ながら、さすがに江戸川乱歩賞といった感じです。秋の夜長にミステリーフアンの方は是非読んでみてください。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.5
(5pt)

被害者の辛さが・・・

さすが 江戸川乱歩賞をとっただけあって物語の構成が実にうまく描かれてると思いますラストになるにつれて 物語に出てくるすべての人の真実、過去が明らかにされていくことに驚きを隠せませんでした内容もとても丁寧で、すんなり物語に入っていける書き方、最後まで一気に読ませる力があり 読んでてとても安心感がありましただけど もう一つ言わせてもらえれば 贖罪というものの重さが強かったのか被害者の辛さ、憎しみがあまり強く書かれてなかったような気がしますこれだけすごい内容だったのに 一番大事な伝えたかったものは 被害者の心ではなかったのか~?と少し残念に思いました同じテーマで東野圭吾さんの”さまよう刃”の方がグンと被害者の気持ちが伝わってきましただけど 読んでとても良かったですし また新作をとても楽しみにしてます!
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.4
(4pt)

幾重にも仕掛けられた驚きの結末

 ここ数年、乱歩賞は不作気味でしたが、久々に優れた作品が出てきたという感じがしました。物語の構成はしっかりと考え抜かれ、伏線は巧みに張り巡らされ、最後まで一気に読ませます。 結末では意外な真犯人が明らかになったと思ったら、最後の最後にまたダメ押しとなるどんでん返しまで用意されています。 そういった仕掛けがやや多すぎて、くどいという印象も与えてしまい、ここまでいくとちょっとご都合主義かなという感じもします。また、文章表現にもやや素人っぽさが目立ちますが、新人賞としては十分許容範囲でしょう。 少年法や少年犯罪という社会的な問題を真正面から取り上げながら、ここまで見事なエンタテインメント小説に仕上げた物語構成力は卓越しています。ただ、作者の持てる力を出し尽くしてしまったという感じもして、第二作目以降がどうなるか期待しながらもちょっと心配です。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.3
(5pt)

静かな夜に一気に読んでください!

 少年犯罪と少年法、社会が抱える多くの矛盾と問題点。こうしたテーマで書かれた小説は特に珍しいものではないが、その多くは加害者或いは被害者どちらかの視点に偏ったものが多かった。しかし、本書は双方の視点から見ることが出来るよう仕掛けが施されている。 ストーリーは少年に妻を殺害された夫がその事件の真実を追い求めようとする過程を中心に展開していくが、その過程で加害者、被害者の家族、社会が抱える問題点に頷きながら読み進み、中盤以降目まぐるしく展開する「仕掛け」に驚かされる。そしてラストに明かされる事件の真相。 また、テーマのわりに読後感が重すぎない点には、ストーリーを包み込む作者の人間愛を感じた。静かな夜に一気に読まれることをおすすめする。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556