天使のナイフ

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天使のナイフの評価:

4.09/5点 レビュー 183件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全222件 181〜200 10/12ページ
No.42
(4pt)

これがデビュー作は、スゴイ

少年犯罪ものですから、少年を罪に問えるか?犯罪被害者の心情、更生とは何か?加害者側の問題等をなかなか鋭く捉えて、しかも作者薬丸さんの中で咀嚼した結果を小説という形しかもエンターテイメントとして成立させて、なお重過ぎないところは素晴らしい感覚です。今現在の状況を上手く使いミステリとしてのカタルシスも見事だと思います。特に、恐らく(私の勝手な考えです)山口県光市母子殺害事件の本村さんの心情を鑑みて本書を書こうと思われたのではないか?と思いました。私個人もとても気になる(ただテレビのニュースで見かけるだけですが)方ですので。そのうえで様々な本をお読みになり、消化したうえでのミステリーです。社会派ミステリ(昔の松本清張みたいな)にも近いところがありますが、もっとエンターテイメント寄りです。
被害者のみならず、その周りの人々の感情をひとつひとつ積み重ねていく所にとくに好感が持てました、この手のものはスッキリさせるためのもの(ミステリでいえば、謎を解く!少年犯罪ものでいえば、厳罰!とか人権!とかつまり、偏った過激さの事です)が多いのですが、なかなかスッキリ簡単にさせないのに、スムーズに展開していく流れはスゴイです。いいトコ取り(社会派とエンターテイメントとミステリ)も上手くて良いです。
トリックと、細かい所で(携帯電話と盗聴器関係や、少年犯罪繋がりが繋がりすぎるところなど)気になる部分もあります。上手いだけにどうしても作り込み過ぎてミステリ好きな方なら読める展開でさえありますが、そうであったとしても、読んで良かったです。ミステリもの、または少年犯罪について少しでも興味がある方にオススメ致します。1番最後に参考文献が乗っていて、その著作リストを見てさらに納得しました。デビュー作でこれはスゴイ事だと思います。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.41
(4pt)

すごい力作

少年法の真正面から取り組んだ小説。
読み応え十分。感心させられました。
ただ、最近軽いものばかり読んでいたので、疲れました。
だらか星4つ。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.40
(4pt)

良くも悪くも乱歩賞的

おもしろいかったのですが
傾向としてはやはり近年の乱歩賞の枠内で、そこがどうも新鮮さがなくて残念
あくまで乱歩賞内のおもしろさであって、絶賛するまでには至らないというか。。。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.39
(5pt)

おもしろかった

このような感想は不謹慎かもしれませんが、おもしろかったです。素直にだまされて読まされてしまいました。最後までぐいぐいと引っ張られ、え? この人物も? え? この人も? え? え? え? で、最後まで。少年犯罪とか遺族の気持ちとか、いろいろとよく調べて書かれてあるような気がしました。この本で、初めて知ったことも多かったです。楽しんで読めて、勉強にもなって、いろいろ考えさせられて、一冊でかなりオトクな本に思いました。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.38
(5pt)

考えるきっかけに...

「面白い」ではなく、とても重い話でした。いろんな人に読んで、このまま受け止めるのではなく、自分なりの意見を持って欲しい作品だと思いました。そして、読んだ後、自分の大事な人に思いをはせて欲しいと思いました。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.37
(4pt)

贖罪と赦し

少年犯罪における大問題「加害少年の社会復帰か、厳罰による贖罪か」に鋭く迫る硬派ミステリー。
本書では、被害者の立場から語られる少年犯罪の取扱いの理不尽さ、「人権弁護士」の怪しさ、マスコミの暴力等々が非常に生々しく表現されている。一方で、加害者とその家族が抱える苦悩、少年の更生の可能性に賭け見守る人々の様子も語られる。いずれか一方の主張に偏ることなく、少年犯罪の取扱いの「難しさ」を浮き彫りにすることで、読者に対して「どうするべきなのか」という重い問いを投げかけてくる。
少年犯罪の被害者と加害者が重層的に重なりあい、様々な視点を見せてくれている。これは本書のテーマに複眼的な視点を与えるのに役だってはいるのだが、一方で、ストーリーのリアリティを損なう、「ご都合主義的」な印象は否めない点は残念。(いくらなんでも、関係者全部というのはやりすぎ)
重いテーマにも関わらず、一気に読ませる力を持つ小説。デビュー作とは思えない実力派だ。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.36
(5pt)

読み応えたっぷり!

江戸川乱歩賞受賞作品として 華やかにスタートを切った薬丸岳著の作品。
「少年犯罪法・更正法」とは?
実際に本当に今の更正法で重篤な犯罪を犯した少年らは更生できるのであろうか?
投げ掛けた波紋は大きいと思う。
昨今、少年犯罪法を取り上げた社会派小説は多くある中でも
この作品は、問題点を様々な角度から視点をあてたもので
贖罪までにも踏み込んでいる。
ダイナミックなスケールと重層的な伏線の使い方が巧みで
綿密な構想といい重たいテーマを扱いながらも
読者を惹きつけて離さない、魅力的な水準の高い作品。
主人公の檜山貴志の心情描写やそれを引き立てる細部にわたってまでも
作者は手を抜かない。
読み応えたっぷりで作者の手腕を賞賛し
今後の執筆活動も多いに期待したい。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.35
(5pt)

重層的に「少年法」に迫る

 なんと小説デビュー作だという。ありえない完成度。文章の成熟度を批判するのはかわいそうだ。だってデビュー作ですよ!
 「少年法」の持つ欠点・一方的な欠落と、高い理念に支えられた長所、それをめぐって無責任に野次馬化する世間が、何重ものストーリー構成で描写される。たった一つのテーマを、まさに万華鏡のように様々な角度から描いてみせる。
 エンターテイメントとしての伏線もうまい。被疑者に対する警察のマークが甘すぎるが、リアリズムよりエンタテイメント性を重視したととれば問題はない。
 はじめゆっくりと展開していきながら、徐々に加速してゆくストーリーの進み方がサスペンスフル。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.34
(4pt)

次回作に期待したい

テーマが重過ぎてどうなのかな?と思って読んでいると、
どんどん続きが読みたくて一気によんでしまった・・。
でも、(ネタばれですが・・)電車での事件の時、「死ななかった」のが、いかにも怪しすぎて。正直、小説慣れしている私には、あの時「読めてしまった??」と思って心配していたら案の定でした。
主人公の微妙な心の動きとかは、とても細かく書かれていて良いと思っていただけに、イマイチ、はっきりした伏線が書かれていないまま、少し無理やり「犯人を突き止めた」感じが否めなかった気がします。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.33
(4pt)

いいけど

まず主人公の心情がしっかり表現されていて、感情移入出来、最後まで飽きずに読める。
ミステリーとしては、伏線が繋がり、あの2人の犯人を自分の中で見当付けることが出来たが、最後の一人に関してはそれまでに伏線がほとんどなく、最後の主人公との対談だけで色々話を詰め込み過ぎていて、突然って感じがしてならない。最後の人物がわかってしまうような伏線だと逆につまらなくなってしまうと思うが、最後の話を聞いて納得するぐらいの伏線を加えて欲しかった。あれだと最後に無理矢理完成させた感があり、話に出した人間で少年法に賛成する者なら誰でもよくなる気がする。
でも書き方や表現の仕方、登場人物などは新人とは思えないほどしっかりしていて、ずっと楽しませてくれたのでこの人の本は毎回買うことになると思う。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.32
(5pt)

憎しみと贖罪の連鎖

一つの事件から生じる被害者と加害者の葛藤を描いた小説は結構な量を読んできたが、
本作はその中でも上位に入る。
人権を一方的に唱える説教小説でも、ただただ少年犯罪者の恐ろしさを見せ付けるわけでもなく、
被害・加害者家族がいかに苦しみ、どのように生きてるかが丁寧に書かれているところに感動した。
特に、一人一人のキャラクターがカテゴリ別に分類されておらず、独立していたのがよかった。
こういう小説の場合、被害者側・加害者側で設定してしまい、『加害者悪=全員無反省』
『悲壮な被害者=聖人君子』となりがちだが、ある者は過去の罪の贖罪を探し、
ある者はただただ罪におびえ逃げ出し、またある者は被害者として殺意を煮えたぎらせ・・・・
ステレオタイプじゃないからこそ、罪というものの重さ、償いの難しさを読み取ることができた気がする。
久々に読んだ、強烈な一冊でした。
*ただ、登場人物のつながりがちょっと狭すぎる範囲だったのに違和感を感じました。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.31
(4pt)

これぞ「一気に読ませる」推理小説

少年法がテーマ。
厳罰・更正どちらの角度からもうまく描かれてあります。
罪に問われないのなら・・・
裁くことができないのなら・・・
自分が殺してやりたい。
「裁くことができない」という苦しみを背負った男の葛藤と
それでも生き続けていくしかないという悲しさが響きます。
登場人物全員が何かを隠してるようにあやしいです。
みんないい人なんだけど、どこか釈然としない。
そのすっきりしない所も引き付けられました。
ただし、伏線が畳み掛けるように絡み合っています。
それにやや作り込みすぎな印象も受けました。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.30
(5pt)

難しい題材を見事に昇華

少年犯罪・少年法という難しいテーマであるにもかかわらず、
高質なエンターテインメントにまで昇華したのは見事です。
少年法についても厳罰派・更正派の両方から巧みに描いています。
構成・人物描写も読ませます。
普段は本を集中して読む事があまりないのですが、これを読んだ時は
一気に読み切ってしまいました。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.29
(5pt)

一気に読み終えました。

少年犯罪と贖罪がテーマというと、堅苦しく、説教じみた内容なのかと思いましたが、いえいえ、大変に読みやすく、でもしっかり突っ込むところは突っ込んだ作品でした。
中盤以降の畳み掛けるような展開は、すごいです。伏線もしっかりしているので、登場人物のすべてが何かのカギを握っているような感じになってきて、途中ではやめられませんでした。
作者はこの作品の執筆のために、1ヶ月前に仕事をやめたとか。それで初の江戸川乱歩賞受賞ですよね。今後の作品が大いに楽しみです。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.28
(5pt)

悲しい事実に驚愕

普段忙しくなかなか本も読まない私だが、タイトルと書評に惹かれ購入。序盤は比較的ありがちな展開だが、中盤あたりからグッと面白さ、複雑さがUPし、途中で本を閉じることができず一気に読み切ってしまった。主人公に感情移入し後半は、ホント悲しくなった。文章表現のうまさ、読みやすさ、脚本において秀逸。ただ流れが全体に真面目で、桧山とみゆきの関係がもう少し発展して欲しいと思ったのは、俺だけではないだろう。そういう「道草」的要素もあれば、もっとメリハリがついたと思われる。今から次回作が楽しみだ。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.27
(5pt)

ぜひお薦めしたい本格推理小説

友人から薦められた江戸川乱歩賞受賞の力作.中盤から終わりまで一気に読んでしまった.
「少年犯罪」とその「贖罪」がテーマ.メディアでは事件や裁判などで時々特集が組まれるが,重苦しい話題である.前半は重苦しさの中で比較的無機的に書かれており,もう少し人間の機微を書き込んでも良いように感じたが,後半の2重3重に予想を裏切る展開への複線を考えると,あまり書き込むと矛盾が見えてしまうことかもしれない.
とにかく,終盤は「バック・ツー・ザ・フューチャー」の乗りで若干無理は感じつつも,「そうきましたか,お見事!!」という感じである.
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.26
(4pt)

少年法の問題点を鋭く指摘しつつ、構成もしっかりしている 

少年法をめぐる議論はいろいろな事件が起きるたびにでてくる。
この小説は少年法がかかえる問題点を被害者・加害者双方の立場をうまく説明するストーリー仕立てになっている。
読んでいってどんどん引き込まれていく展開・構成は大変すばらしい。
難を言えば、それぞれの設定があまりにもドラマチック過ぎてしまったところで、現実味が薄れたところかもしれない。ただ小説として割り切って考えれば何ら気にするところではない。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.25
(5pt)

隅々まで計算された傑作

 まずやられたな、と思ったのがタイトル。江戸川乱歩賞は毎年読んでいるのですが、今回の受賞作のテーマとタイトルを聞いた時は、なんて安直なんだと高を括っていました。ところがいざ蓋を開けてみれば、そこには、思わずあっと声に出してしまうような仕掛けが施されていることに気付かされました。完敗です!
 
 内容も、つい先日少年から大人へとなった自分にとって、非常に考えさせられるものでした。少年犯罪に対する国の姿勢の矛盾。そこから生まれる様々な葛藤、怒り、やりきれなさ。罪を犯してしまった側の苦悩。それらが実に見事にミステリーの中に組み込まれており、そういった意味では、高野和明氏の「13階段」と似たものを感じたが、あちらとはまた違った読後感を味わわせてくれます。作者の次回作にも十分期待ができると思います。
 ただ、主人公の1人称で進んでいた物語が、ある場面で、別の人物の視点が入ってしまう部分が少し気になりました。 
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.24
(5pt)

完成度

少年法をモチーフに作り上げられたミステリ。
少年犯罪という重たいテーマと、ミステリを
上手く融合させた手腕が素晴らしい。
主人公を始めとする人物像は勿論のこと、
よく練り上げられた緻密なプロットや伏線のあり方、
そして二転三転する展開。文章も読みやすく、
とてもこれがデビュー作とは思えない完成度だ。
個人的には、歴代の江戸川乱歩賞受賞作の中でも
上位に入る作品だと思う。
「『13階段』のような心揺さぶる作品を書きたい」と
強く思い、小説を書き始めたという著者の薬丸岳さん。
デビュー作でいきなり注目を集め、次作以降での
読者が求める水準も高くなるだろうが、これからも
力作を生み出していって欲しい。
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556
No.23
(5pt)

二転三転する後半に読むのを止められない

前半と後半で全くスピードが異なる。
前半は執拗に事件を探ろうとする主人公のエネルギーが物語を動かし
後半は二転三転する早い展開に読む手を止めることが出来なかった。
テーマになる少年犯罪は最近よく扱われるので最初この本もその手かと思って
予想が覆される。
見事としか言い様のない仕上り。
読後も問題提議されてはいるが、重い気持ちに引きずられることなく
真摯に受けとめることが出来る。
この1冊書き上げるのに費やしたエネルギーにも★を更に増やしたい作品
天使のナイフ Amazon書評・レビュー: 天使のナイフより
4062130556