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特別法第001条 DUST
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特別法第001条 DUSTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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小説のクオリティは申し訳ないが低いと思う。全体のアイディアや構想は壮大だし、感動的にしようと考えてエピソードを詰め込んで書いた事はよくわかった。ただ作者の意図通りに受け取るのは難しく、例えば親子の絆について書くなら、主人公自身が自分を捨てた親と知らん顔では説得力が全く生まれない。その他人間関係については、もう諦めて下手に書き込もうとしない方がよかったんじゃないかと言うくらい、拙劣にしか書けていなかったと思う。又、構想は壮大だが細部の考証が疑問符だらけなのでリアリティは乏しかった。 だが、こりゃ何じゃひでえなあ、とツッコミを入れながら、この大冊を楽しく読み通せたのは確かで、C級エンタメ大作の名を進呈したい。世の中にはちっとも面白くなくて読めない本が氾濫している事を思えば、評価しなくては。 | ||||
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山田作品の中でもまずまずの出来。前半から中盤にかけてはスリリングな展開と読み手を惹き込むあたりは流石。惜しむらくは終盤のえっ、とさせられる展開の早さと軽すぎるラストスパート。中盤までで精根使いきった感じが半端ないと思わせるほどの呆気なさ。編集者に頁数を制限されたとしか思えない。 少なくとも終盤にももっと力を入れて欲しかった。中盤までは本当にハラハラドキドキだっただけに残念。星3つ。 | ||||
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DUST法の設定など、突っ込みどころはたくさんあるし、やや浅い内容ではあった。ただ一ついいところをあげると、強い信念を持ってあきらめずに生きる姿勢の重要さを再認識させてくれたこと。それができる主人公のような人は、ニートなんかにならないと思うけどね。。 | ||||
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読んでいると、前半でストーリーが予想出来てしまう可能性があります。予想通りになった時は、やっぱしこうなったか…orzありがちなバトロワものか…など、予想を裏切ってくれません。しかし、未来の日本の世界観は変にリアルでおもしろい部分もあります。『ついでに買っとくか』みたいなスタンスが丁度良いとおもいます。 | ||||
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文庫版で500ページを超える山田悠介さんの長編小説を、171ページに簡略化して漫画化。 就労・納税をしない者を島に棄てるDUST法が成立した世界を舞台とするファンタジー作品。山田悠介作品でリアリティーを云々してもつまらない。孤島で生き延び、かすかな希望を得、しかしそれすら奪われ、最後に切ない思いを残して死にゆく主人公の悲運を素直に受け止めるのが真っ当な消費の仕方だと思う。 漫画版では、サクッと読める原作小説をさらに簡略化しています。具体的には、サバイバルの知識や工夫、努力に関する描写が、ごっそり抜かれています。わずか数コマの農作業描写だけで食糧の安定確保に成功し、衣料品や食器等の生活用品の入手方法は完全に省略。とにかく主人公らが苦労する様子がないから、島の生活自体は意外と悪くないもののように思えてしまう。また、漫画版の主人公は殺人を犯さない。これは個人的には原作よりいいと思っていて、終幕の虚無感がいっそう胸に迫る。 原作小説には「ブラブラしている若者を農村へ送り込もう」という、実際に一部の与党国会議員が大真面目に提案していたNEET対策案への風刺があります。経済学的には需要不足の社会で供給を増やしても繁栄はなく、NEETに労働を強いるのは無意味。しかし漫画版では、人生を操作される理不尽、仲間割れの怖さ、妻子を奪われる悲しみ、などに物語が集約され、徴農政策への風刺はファンタジーに埋没しています。とはいえ、原作の農業描写は取材不足が明らかで、最終的にDUST法が国の繁栄を実現するから台無し。簡略化は正解だと思う。 なお本書は漫画家・壱臣さんの初単行本ですが、絵はなかなかきれいで、コマ割りも自然、人物がきちんと描き分けられていて読みやすい。壱臣さんの今後のご活躍に期待します。 | ||||
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「リアル鬼ごっこ」で相当こき下ろされ、未だにその印象が拭われていない著者…。 この著者のアイディアや発想、興味を引く設定などは素晴らしいとは思うのですが、せっかくのアイディアを生かしきれてない感じが残念だといつも。。。 (ある程度は読みましたが、読破はしていません) 文章の軽さ(?)のせいかサラサラ読めるのですが、そのせいか深みに欠ける感はあります。 超遅読の私ですらもこの著者の作品は1、2時間で読めてしまうので、手軽ではあるので暇つぶし程度にはなります。 人物像の作り込みの甘さというか、取って付けたような性格を登場時に説明してしまうせいか(この作品に限らず)、徐々にその設定が破綻していく事もしばしばで、時々スリリングな展開に水を差す場面もあったりなかったり。 その辺りの文章力・筆力的なものが、そろそろかなりの作品数をこなしてきているはずなのに成長している感がないのは若さ故の原石だからなんでしょうか。 いつの日か、そのアイディアと筆力が一致する事を望んでみたいと思ったり思わなかったりします。 ※苫米地先生があとがきで絶賛していますが、これは何かしら大きな力が動いているのか、それとも天才は何かしら見抜いたのでしょうか。 前者にしろ、後者にしろ、著者は将来、恐ろしい存在になるのかも知れないですね。 | ||||
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山田悠介という人は、アイディアと読みやすさでもっている作家だと思っていました。 人物が薄っぺらだとか、深みがない、とかいうことに目をつぶると、とりあえず時間つぶしにはなる、みたいな感じでとらえていました。 が、この作品にいたっては、アイディアさえもなくなってしまったか、と言いたくなりました。 棄民というアイディアはともかく、その後の展開は、ずるずるべったりで、見るところがありません。 とりあえずサラサラと読めはしましたが、とても高い評価はできません。 甘いかもしれませんが、星3つということです。 | ||||
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山田さんの作品はネタやシナリオはいつも好きなのでほつらほつら読んでいますが、いつも厚みのなさにがっかりします(それでもシナリオ能力は凄いのでつい..)何も下調べや裏付けとなる、つまり作家としての一番の義務を怠っているような気がします。ラストは余りに“御粗末なハードボイルド”へ続く……的な終わり方で少し残念でした。後、DUST法…少子化高齢化が促進しニートが溢れ結果労働力が激減しているというのに、むざむざ島流しにして濾過してしまうのは余計非建設的な気が…帰ってきた者に労働場所を提供できるのなら、別に最新から強制労働と言う形でやらせればいいのに…それにしてもこの日本ならいつかやらないとも言い切れない策だと思えたりします。でも山田さんの国や権力への強い反骨精神(?)は大切にして欲しいです。後は文章力を……… | ||||
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山田さんの作品を読んだのは、これが初めてでした。一言、面白かったです。想像もしたことがない設定だったので、最初の方は楽しく読めてました。 が、やっぱり何というか…最後が爽やか過ぎて。あんなきったない日本相手にたった2人で何するの?と心配してしまうほど;無謀だな〜何だか書くの飽きちゃって無理矢理終わらせた感が…。 結末に向かうにつれ展開も早くなってくし…え、そんな重要なことをたった数行で!?と思うところも。勿体無い。本当に勿体ない。山田さん頑張って、上下巻にわかれたりする長編を書いてみたらどうかなぁ。どうせなら2人がDUST法を無くすところまで書いて欲しかった(これは難しいかな;) 読みやすさは星5つ。何だかちょっとした物足りなさに−星2つ。 | ||||
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私は山田悠介の本はすべて読んでいるが、今回の本は前作の『スピン』よりは面白いと思う。前作がつまらなかったせいか余計に面白く感じた。 この作品は山田悠介の代表作の『リアル鬼ごっこ』に似ていて得意な形だと思う。 人とのつながりや家族愛には感動したけど、もっとどんでん返しが欲しかった。しかし描写もうまく出来ていると思う。でも時代の描写の部分はそこまで発展しているのか疑問です。 孤島の部分が500日もあるのにその部分のページがもう少し欲しかった様な気がする。 | ||||
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道を踏み外した近未来の国家が打ちだした"最悪の法律"に巻き込まれた人々の姿や悲劇を描く、山田氏得意(?)のサバイバル小説です 山田氏最大にして(人によっては)唯一とも言われる着眼点の面白さや、ストーリーのオリジナリティといった要素はこの本にしても未だ健在です ただ、その着眼点の面白さに釣り合わない文章力の低さも未だ健在…。読みやすいと言えば聞こえは良いかもしれませんが、その文章力・表現力の低さのせいでストーリーに躍動感や緊迫感のようなものを感じられないのは、サバイバル小説にしては致命的だと思いますね 折角、もっと力のある作家ならこの本の2倍のページ数で、もっと面白く描けそうな内容なのに残念です。この人は、文章力で損してますね…… あと、もっと島でのサバイバルをクローズアップして描いたほうが、もっと話にまとまりが生まれてたと思う。島でのサバイバル生活と、帰国後の主人公らの苦難を半々で描いた結果、中途半端なストーリーになってしまっているのだと私は思いました。例えば、島でのサバイバルに焦点を定め、ヒロインとの間に産まれた子供を通してこの世の地獄である島での生活に希望を見出していく…そんな完結だったなら話にまとまりもあって評価はもっと高くできたと思います 尚、デビュー作「リアル鬼ごっこ」のときよりも、少なからず着実に力を付けていると思いますよ。そのうち、もしかしたら文句なしの傑作を生み出してくれる作家かもしれませんね | ||||
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