両性具有迷宮
評判
両性具有迷宮の評価:
2.64/5点 レビュー 11件。 A ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1〜9 1/1ページ
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両性具有迷宮の評価:
2.64/5点 レビュー 11件。 A ランク
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(官能小説:SF:ミステリ=7:1:2)の割合。というか殆ど百合小説。そっちの楽しみ方を意識しないかぎり、裏切られること請け合い。
幾度となく繰り返される男根挿入至上主義批判。結局同じことを書き連ねているだけ。主人公が周りにモテモテという設定はギャルゲーちっく。そもそも他の両性具有者が皆二十代前後なのに、30代の主人公がそのなかで違和感なくもてることに違和感を感じる。
そんなことは実際どうでもよくて、最悪なのは、ここまでのページ数を使ってひたすら謎を煽っておきながら、最後の最後で犯人を外部に持ってくるという点。ここは最悪。全く納得のいかない、意味のわからない動機を追伸みたいな感じで説明して、結局犯人は死んだから真相は闇の中、わかりません。というオチは愚にもつかない。ここにきて改めて、この本を読むのに費やした時間が無駄であったということを思い知る。出会って即セックスするところとか、高校生が乱交するところとか、もうご都合主義という批判すら馬鹿馬鹿しい。起承転結で言うと、起、転、結が短すぎて、承が異様に長い。レズのセックスを書きたかっただけ。得るものもなく、心に残るものもない。そういう意味では娯楽としてはいいのかもしれないけれど、だったらもっと短く納めるべき。
とはいったものの、ここまで読んだ訳だから、そこはさすがにプロの力量である。作家同士が集まっての飲み会の場は、一人の会話量が長い。そこは作家という人々の特徴を描く上で必要なことなのかもしれない。というか、ながながと理屈っぽく話し合う作家達はかえってリアルに想像できたかもしれない。しかし、その作家仲間の一人が実は前々から宇宙人と知り合いで、実はその作家の所為で今回の事件が起きてしまった、という部分は要らなかったと思う。
この作品の中でも一番悪質な点は、人が何人も死んでいるのにそのことに対する悲惨さが全くといっていいほど語られていないことである。ギャグとエロに終止するのもいいが、主人公が凌辱されるシーンでさえどこかギャグを匂わす部分は裏を返すと恐ろしく悪質である。実は知り合いの作家の所為でこの事件が起きたという部分にギャグを匂わせておきながら、そのせいで人が何人も死んだということをまるでないがしろにしている。死んだ人間の描写すらされない。それがたとえ本意に沿わなかったとしても、書くべきことなのではないか。逆に言うと、極めて小説的なのかもしれない。御都合主義的な意味合いで。