カノン

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評判

カノンの評価:

3.79/5点 レビュー 19件。 C ランク

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平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21〜40 2/2ページ
No.20
(4pt)

クライマックスの派手さにびっくり

他の人たちが指摘するとおり、ちっとも怖くない。超自然的な要素もさほど強くなく、確かにどう見てもホラーとは呼べないだろう。
 しかし、だからといって小説として否定することができないのは当然で、これが実に面白いのである。テーマは「至高の芸術追求」とでも言おうか。それを一気に読ませてくれる筆力も大したものだが、その果てに待っている文字通りのクライマックスの派手さには驚かされた。いくつかの論理的な疑問点も、力技で強引に持ってきたこのスペクタクル・シーンの前にはかすんでしまう。
 バッハよりムソルグスキーの「禿山の一夜」とかの方が似合いそうな結末であった。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.19
(4pt)

クライマックスの派手さにびっくり

他の人たちが指摘するとおり、ちっとも怖くない。超自然的な要素もさほど強くなく、確かにどう見てもホラーとは呼べないだろう。
 しかし、だからといって小説として否定することができないのは当然で、これが実に面白いのである。テーマは「至高の芸術追求」とでも言おうか。それを一気に読ませてくれる筆力も大したものだが、その果てに待っている文字通りのクライマックスの派手さには驚かされた。いくつかの論理的な疑問点も、力技で強引に持ってきたこのスペクタクル・シーンの前にはかすんでしまう。
 バッハよりムソルグスキーの「禿山の一夜」とかの方が似合いそうな結末であった。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.18
(3pt)

ぼやけている

篠田女史の書く「音楽作品」の1つであると思う。が私はあまり彼女のこれらの作品が好きではない。音楽書から得た知識なのかどうかわからないが、不必要な説明・描写が多い。
技巧・音楽理論・作曲法における専門的な説明はこの際、蛇足ではないだろうか。
餅は餅屋、である。
確かに、学生時代の思い人が死の直前に残した演奏テープには「カノン」がおさめられていた。しかしタイトルにするほど作品と深く関わっているかは疑問である気がする。
「異色ホラー」と紹介されているが、ホラーではないと思う。が、薄気味悪さは感じた。
もっと、深い何かを期待して読み始めてしまったので、少し物足りなさを感じるのかもしれない。他の作品に見える篠田女子の厭世観のようなものが感じられない。
少し輪郭のぼやけた作品に思えてしまった。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.17
(3pt)

ぼやけている

篠田女史の書く「音楽作品」の1つであると思う。が私はあまり彼女のこれらの作品が好きではない。音楽書から得た知識なのかどうかわからないが、不必要な説明・描写が多い。
技巧・音楽理論・作曲法における専門的な説明はこの際、蛇足ではないだろうか。
餅は餅屋、である。
確かに、学生時代の思い人が死の直前に残した演奏テープには「カノン」がおさめられていた。しかしタイトルにするほど作品と深く関わっているかは疑問である気がする。
「異色ホラー」と紹介されているが、ホラーではないと思う。が、薄気味悪さは感じた。
もっと、深い何かを期待して読み始めてしまったので、少し物足りなさを感じるのかもしれない。他の作品に見える篠田女子の厭世観のようなものが感じられない。
少し輪郭のぼやけた作品に思えてしまった。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.16
(5pt)

心の深層にひっかかる作品

篠田節子さんの作品の中では、「マエストロ」、「ハルモニア」の系統に属する音楽ものですが、その質感はかなり異なります。女性主人公の大学時代の恋人が自殺し、彼が弾いたバッハのカノンを録音したカセットテープを彼女が受け取ったところから不思議な現象が起き始めます。
彼女とと大学時代の恋人、その友人、そして彼らが高校生のときに憧れていた女性の、それぞれの過去と現代が絡み合い、微妙な音色を帯びて物語が進んでいきます。
音楽小説として読んでももちろん絶品で楽しめますが、男女の10代から40歳前後までの甘美なひずみとしての成長や、生きる過程での葛藤、心理の屈折といったものを、これほど明晰に表現し定着させた小説は、他にはほとんどないのではないかという気がします。
「ゴサインタン」、「弥勒」とはジャンルが異なりますが、それらに並ぶ傑作だと思います。いや、私にとっては最高の作品になるかもしれません。ある意味で、心の深層にひっかかる作品です。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.15
(5pt)

心の深層にひっかかる作品

篠田節子さんの作品の中では、「マエストロ」、「ハルモニア」の系統に属する音楽ものですが、その質感はかなり異なります。女性主人公の大学時代の恋人が自殺し、彼が弾いたバッハのカノンを録音したカセットテープを彼女が受け取ったところから不思議な現象が起き始めます。
彼女とと大学時代の恋人、その友人、そして彼らが高校生のときに憧れていた女性の、それぞれの過去と現代が絡み合い、微妙な音色を帯びて物語が進んでいきます。
音楽小説として読んでももちろん絶品で楽しめますが、男女の10代から40歳前後までの甘美なひずみとしての成長や、生きる過程での葛藤、心理の屈折といったものを、これほど明晰に表現し定着させた小説は、他にはほとんどないのではないかという気がします。
「ゴサインタン」、「弥勒」とはジャンルが異なりますが、それらに並ぶ傑作だと思います。いや、私にとっては最高の作品になるかもしれません。ある意味で、心の深層にひっかかる作品です。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.14
(3pt)

状況描写が素晴らしい

 ヴァイオリン演奏の描写、最後の正寛との山岳での場面などは素晴らしい。そうした状況を描きたかったのかもしれない。それならば十分に成功している。しかし、香西の自殺の理由や、正寛の山行きの理由が分かり易いとはいえない。宏子の変貌についても、もう少し描ききって欲しかった。楽しみながら読むことが出来るが、結果としては中途半端な作品となってしまったのではないか。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.13
(3pt)

状況描写が素晴らしい

 ヴァイオリン演奏の描写、最後の正寛との山岳での場面などは素晴らしい。そうした状況を描きたかったのかもしれない。それならば十分に成功している。しかし、香西の自殺の理由や、正寛の山行きの理由が分かり易いとはいえない。宏子の変貌についても、もう少し描ききって欲しかった。楽しみながら読むことが出来るが、結果としては中途半端な作品となってしまったのではないか。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.12
(3pt)

音楽の追求

小学校の音楽教師・瑞穂に渡された、自殺した学生時代の恋人が、弾いていたバッハの「カノン」のテープ。そのテープを再生するたびに起こる奇怪な事件。
ホラーとありますが、怖さはありません、むしろ音楽とは何か?を問う純文学に近いのでは。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.11
(3pt)

音楽の追求

小学校の音楽教師・瑞穂に渡された、自殺した学生時代の恋人が、弾いていたバッハの「カノン」のテープ。そのテープを再生するたびに起こる奇怪な事件。
ホラーとありますが、怖さはありません、むしろ音楽とは何か?を問う純文学に近いのでは。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.10
(5pt)

小説版「フーガの技法」

本書全体を支配するのはバッハの絶筆となった未完成の組曲「フーガの技法」だ。この曲は作曲技巧の境地を極めるものだが、演奏者により暖かく感じたり、突き放された様にも感じる不思議な側面を持つ。孤高の音楽家康臣が死に際してテープに残した演奏は後者なのだろう。天才的な素質を持つ彼のヴァイオリンは、名声を得る事をあえて嫌い、自らの死によって目的を達し様とした。
物語全体を包み込むのは幻想的雰囲気だ。そして場面は時間軸的に目まぐるしく前後する。さらに康臣の残したテープは表面的にも本質的にも時間軸を逆行する。その事により瑞穂と正寛に劇的な体験をもたらし、結果的には康臣の目的が達成された形となって物語は幕を閉じる。この幕切れが名残惜しい。もっと長く幻想に浸っていたい気分だ。
音楽、特にバッハなどの古典音楽好きの方には是非おすすめしたい。本書はフーガの技法の小説版解説書という見方も出来なくはない。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.9
(5pt)

小説版「フーガの技法」

本書全体を支配するのはバッハの絶筆となった未完成の組曲「フーガの技法」だ。この曲は作曲技巧の境地を極めるものだが、演奏者により暖かく感じたり、突き放された様にも感じる不思議な側面を持つ。孤高の音楽家康臣が死に際してテープに残した演奏は後者なのだろう。天才的な素質を持つ彼のヴァイオリンは、名声を得る事をあえて嫌い、自らの死によって目的を達し様とした。
物語全体を包み込むのは幻想的雰囲気だ。そして場面は時間軸的に目まぐるしく前後する。さらに康臣の残したテープは表面的にも本質的にも時間軸を逆行する。その事により瑞穂と正寛に劇的な体験をもたらし、結果的には康臣の目的が達成された形となって物語は幕を閉じる。この幕切れが名残惜しい。もっと長く幻想に浸っていたい気分だ。
音楽、特にバッハなどの古典音楽好きの方には是非おすすめしたい。本書はフーガの技法の小説版解説書という見方も出来なくはない。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.8
(2pt)

人の思いの強さ

聴こえるバイオリンの音も、自殺したはずの香西の姿も、すべては瑞穂の心が作り出す幻なのか?それとも現実なのか?過去を忘れ、平凡に生きる日常に、不安は波紋のように広がっていく。人の思いとはこれほど強いものなのか。そして、その強さは死をも超越するものなのか。置き去りにしてきた過去の自分をしっかり見つめたとき、そこからまた新たな人生が始まる。瑞穂もそうあってほしいと願う。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.7
(2pt)

人の思いの強さ

聴こえるバイオリンの音も、自殺したはずの香西の姿も、すべては瑞穂の心が作り出す幻なのか?それとも現実なのか?過去を忘れ、平凡に生きる日常に、不安は波紋のように広がっていく。人の思いとはこれほど強いものなのか。そして、その強さは死をも超越するものなのか。置き去りにしてきた過去の自分をしっかり見つめたとき、そこからまた新たな人生が始まる。瑞穂もそうあってほしいと願う。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.6
(5pt)

夜に読んでも怖くない本

この本のカバー裏に異色ホラーと説明書きされてますが、全然怖くない本なので夜に恐がり屋さんが読んでも大丈夫ですよ!篠田節子さんの本は名前聞くのも見るのも初めてなのですが、かなり嵌って見てしまいました。夜寝る前に少しずつ本を読む私なのですが、次がとても気になってしまって、半日で半分読み切ってしまったくらい面白かったです。そして、ピアノや音楽をやってらっしゃる方にはとても共鳴出来る本ではないでしょうか。私は何となく主人公達の気持ちが分かるような気がしました。音楽やってましたから。文才力凄いです。他の本も読んでみたいなァと思ってます。楽譜の挿し絵とかあると、もっと良かったように思えます。内容は・・・大学時代に音楽で青春時代を過ごしたかつての恋人?香西の死、テープが送られてきてから廻りに色々な怪奇現象のようなことが怒り出し、それを不思議に思った元彼女?瑞穂が調べていくうちに・・・といった青春不思議ファンタジーといったところでしょうか。自分を見つめ直せそうな本です。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.5
(5pt)

夜に読んでも怖くない本

この本のカバー裏に異色ホラーと説明書きされてますが、全然怖くない本なので夜に恐がり屋さんが読んでも大丈夫ですよ!篠田節子さんの本は名前聞くのも見るのも初めてなのですが、かなり嵌って見てしまいました。夜寝る前に少しずつ本を読む私なのですが、次がとても気になってしまって、半日で半分読み切ってしまったくらい面白かったです。そして、ピアノや音楽をやってらっしゃる方にはとても共鳴出来る本ではないでしょうか。私は何となく主人公達の気持ちが分かるような気がしました。音楽やってましたから。文才力凄いです。他の本も読んでみたいなァと思ってます。楽譜の挿し絵とかあると、もっと良かったように思えます。内容は・・・大学時代に音楽で青春時代を過ごしたかつての恋人?香西の死、テープが送られてきてから廻りに色々な怪奇現象のようなことが怒り出し、それを不思議に思った元彼女?瑞穂が調べていくうちに・・・といった青春不思議ファンタジーといったところでしょうか。自分を見つめ直せそうな本です。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.4
(5pt)

ジャンルの枠に囚われていない小説

「ホラー」とはありますが、幻想的でファンタジーのような物語です。音楽への誘いみたいな所が、恐いという感じではなかったです。主人公と自殺した恋人とその友人との間での不器用な恋愛ドラマが、主に展開されています。それが青春小説入っているだけに、ちょっと非現実的な描写が浮き立っていたような気がしました。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908
No.3
(5pt)

ジャンルの枠に囚われていない小説

「ホラー」とはありますが、幻想的でファンタジーのような物語です。音楽への誘いみたいな所が、恐いという感じではなかったです。主人公と自殺した恋人とその友人との間での不器用な恋愛ドラマが、主に展開されています。それが青春小説入っているだけに、ちょっと非現実的な描写が浮き立っていたような気がしました。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.2
(4pt)

共鳴を求めた魂がもたらすもの

希有な才能を持ちながら若くして自死した学生時代の恋人(?)の周辺を探る主人公の音楽教師…「贋作師」の音楽編とも取れる設定だが、本作で物語を展開させるのは死者の強固な意志である。彼が死を選ぶまでの20数年間を否応なくたどるうち、主人公は自分が彼とその芸術の真の理解者であったことを認識させられるだけでなく、自分の過去20年にも対峙させられ、変化を迫られる。結果として新たな一歩を踏み出す決意をした主人公は清々しく、羨ましくさえある。たとえ、そこへ至る経過に困惑や恐怖があろうとも。
カノン (文春文庫) Amazon書評・レビュー: カノン (文春文庫)より
4167605023
No.1
(4pt)

共鳴を求めた魂がもたらすもの

希有な才能を持ちながら若くして自死した学生時代の恋人(?)の周辺を探る主人公の音楽教師…「贋作師」の音楽編とも取れる設定だが、本作で物語を展開させるのは死者の強固な意志である。彼が死を選ぶまでの20数年間を否応なくたどるうち、主人公は自分が彼とその芸術の真の理解者であったことを認識させられるだけでなく、自分の過去20年にも対峙させられ、変化を迫られる。結果として新たな一歩を踏み出す決意をした主人公は清々しく、羨ましくさえある。たとえ、そこへ至る経過に困惑や恐怖があろうとも。
カノン (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: カノン (Bunshun entertainment)より
4166400908