(短編集)

制服捜査

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評判

制服捜査の評価:

4.16/5点 レビュー 49件。 A ランク

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平均点4.16pt

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全69件 61〜69 4/4ページ
No.9
(4pt)

駐在さんの仕事がわかるミステリー

一人の暴走警察官のせいで組織を挙げてランダムな人事異動が実施され、刑事から駐在所に転籍させられた川久保が主人公。
一見平穏な町に潜む犯罪の陰を川久保のキャリアが粛々と露見させていく。捜査に関して大きな権限を振るえない駐在が限られた情報の中から犯人を見つけ出していく様には溜飲が下がる。あからさまな表現を避けさり気なく川久保の手柄を語っていることも返って好感につながる。
特別な傑作ではないが納得できる一冊。主人公の家族仲が良いのも好感が持てる。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.8
(4pt)

駐在という仕事

駐在に求められるのは、日々の業務の遂行である。町の治安に目を配り、事件が起きたら管轄署に応援を要請する。しかし、捜査に協力することはあっても専従することは許されていない。捜査方針に異論があったとしても、強く進言することはできない。主人公の元刑事・川久保はもどかしさを抱えつつ、何とか真相に辿り着こうとする。
本書は5つの短編から構成されていて、時系列で並んでいる。読みやすい文章と、あっさりした話のまとめ方が特徴。一般的に犯罪とは、都会で起きやすいと考えられている。事実その通りだろう。しかし、田舎では人々が皆心穏やかで、犯罪が起きない場所かというと、そうではない。人口が少なく、人の出入りの少ない土地だからこそ起きてしまう問題もあるのだ。読んでいて、その怖さについて考えさせられた。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.7
(5pt)

おもしろい!

なんとなく読んでみましたが久々に面白い。飛ばさずあっという間に読んでしまった。小さな犯罪の話かと思っていたけど犯罪の温床のような町の話だった。現在、人口1万人の町に住んでいますがやはり犯罪はほとんどありません。でも本のようにいろいろな犯罪が隠された町も実はあると思う。いろいろ考えさせられました。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.6
(5pt)

さすがこのミス二位!

横山秀雄ばりにおもしろかった!少し志水辰男のハードボイルドスパイスが利いて、私は大好きな作品。読みやすく、胸のすく、うんと読後感のよい作品です。同じ主人公でもっと読みたい。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.5
(4pt)

駐在はなぜ刑事事件の捜査ができないのか

駐在さんは町には身近な存在である。
しかし警察組織の中では、事件が管内で起きても捜査に専従することができない立場らしい。
交通事故や放火の検証も、担当部の警察官の任せられる。
一般市民には警察官はだれでも犯人逮捕のために活躍できると思っている。
意外な盲点を突いた刑事もの、警察もの小説である。
確かに町に密着して住民の治安を守る立場の駐在さんが、他の事件の捜査をしていたら、本来の仕事に差し支える。
川久保のように刑事部で長年活躍してきたベテランが赴任し、田舎町独自のルールで支配されてきた裏の実態が暴かれていく様子が面白い。
そして事実をきちんと検証しないで、通り一遍に処理してしまおうとする他の警察部門への痛烈な批判も込められる。
いわば専門外へ配置転換になったベテランのもどかしいいらだちは理解できる。
それでも玉突き人事だとしても今までの経歴を無視しても人事異動をせざるを得なかった事情や、
仕事のテリトリーを区別する理由は、組織全体から客観的にみれば、あるはずである。
そこがあいまいなまま、杜撰な対応をする他の警察官を批判しても、
この駐在さん気の毒、こんな仕事ができる優秀な人なのにで終わってしまう気がする。
警察組織について知らなかったことを、知って面白かったが、その点が少し惜しい。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.4
(4pt)

短編集ではあるが・・・

北海道警察所属の川久保篤巡査部長は釧路方面志茂別駐在所へ
単身で赴任してきた。道警察の不祥事により促進ぜざる
おえなくなった人事のあおりを受けての異動であった。
町の防犯協会長らとの酒の入った会合時に高校3年生失踪
の知らせが入る・・・第1話『逸脱』
5話からなる短編集であり,別々の話ではあるがそれぞれの
話が何らかの関連性をもち,ある意味長編のように読めなくもない。
私も数年に1度異動がついてまわる公務員に就いている。どのような
仕事でもそうであるが,その土地へ赴任し,その職業に就かなければ
分からない事は沢山ある。しかし,それらを理解し,自らの中へ
取り込んでいかなければその土地の中で職業を全うすることは
出来ないと毎回痛切に感じる。この5編の短編を通して主人公が
土地に対し悩み,消化し,理解していき,それぞれの事件を解決
しないものもあるが・・・)いていく様が描かれている。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.3
(4pt)

ハードボイルドな駐在さん

今回の「このミス」で2位になった作品。
長編小説かと思って読み始めたので、短編だとわかってちょっとガッカリ。
でも内容はよかったです。
北海道の小さな町の腐敗がうまく描かれています。
駐在さんなのに、元刑事だけあってかなりハードボイルドです。かっこいいです。
最後の「仮装祭」は特にゾクゾクしながら読めました。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.2
(4pt)

警察物での復活

かつては冒険小説の良質な書き手として知られた作者だが、ここ数年作品の出来映えは決して芳しい物ではなかった。それが昨年の「うたう警官」から警官物を書く作家として復活してきた。この作品も北海道の地方の腐敗や北海道警察の実態からくる不備と闘う主人公が描かれている。地方に溶け込まねばならない制服警官の苦労が十分に読み取れ、小説としても奥行きのある作品となっている。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045
No.1
(5pt)

北海道十勝地方を舞台とした地方警察小説

 物語は短編4編と中編1編からなる連作集。盗犯係などで実績を積んできた刑事の川久保が十勝地方の駐在になったところから物語がスタートし、そこで起きる少年失踪、動物虐待、児童虐待、少女誘拐など、地方事件を描いた警察小説。ベテラン捜査員の不在からくる手がかりの見落とし、目に見える権力構造とは違うところで動く地方の実態や背後の闇の深さなど、主人公と駐在・川久保の対応は派手さはないものの。刑事ドラマとして読みごたえある作品です。
制服捜査 Amazon書評・レビュー: 制服捜査より
4104555045