ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編の評価:

4.08/5点 レビュー 132件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全204件 141〜160 8/11ページ
No.64
(4pt)

とても私的な感想

村上春樹氏の長編小説。
言葉が集積して迫ってくるような
妙な圧迫感を感じました。
この感じは・・・ドストエフスキーの『罪と罰』。同じ空気。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.63
(4pt)

とても私的な感想

村上春樹氏の長編小説。
言葉が集積して迫ってくるような
妙な圧迫感を感じました。
この感じは・・・ドストエフスキーの『罪と罰』。同じ空気。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.62
(5pt)

前兆、繋がり、謎

賛否両論に分かれる小説であることは明確ですね。春樹さんの読者に結末を委ねるスタイル、好きです。解明されていない謎があるけど、それは解明しても意味ないのかもしれない。
3部作を全部読んで感じたのは「繋がり」がテーマのひとつではないかということ。すべてが後で時間をかけて繋がっていく。
加納マルタはもしかしてクミコの姉とリンクしていて、クレタはクミコとリンクしていて、間宮中尉は顔のない男=虚ろな人間とリンクしていて、ボリスは綿谷ノボルと、間宮中尉は岡田トオルとリンクしてるように感じた。
コルシカはなぜかクレタの子供で、間宮中尉と暮らしているらしいし、なぜか岡田夫婦の将来の子供もコルシカの名に・・・。
「繋がり」はあちらの世界とこちらの世界を繋ぐ井戸でもある。
今、僕は一読してこんなことを考えている。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.61
(5pt)

前兆、繋がり、謎

賛否両論に分かれる小説であることは明確ですね。春樹さんの読者に結末を委ねるスタイル、好きです。解明されていない謎があるけど、それは解明しても意味ないのかもしれない。
3部作を全部読んで感じたのは「繋がり」がテーマのひとつではないかということ。すべてが後で時間をかけて繋がっていく。
加納マルタはもしかしてクミコの姉とリンクしていて、クレタはクミコとリンクしていて、間宮中尉は顔のない男=虚ろな人間とリンクしていて、ボリスは綿谷ノボルと、間宮中尉は岡田トオルとリンクしてるように感じた。
コルシカはなぜかクレタの子供で、間宮中尉と暮らしているらしいし、なぜか岡田夫婦の将来の子供もコルシカの名に・・・。
「繋がり」はあちらの世界とこちらの世界を繋ぐ井戸でもある。
今、僕は一読してこんなことを考えている。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.60
(5pt)

回転扉の中でダンスを踊る

あらゆる困難な状況に追い込まれていても、自分の信念を貫き通す主人公や間宮中尉の言動に心を打たれました。
自分を取り巻く環境というのは必ずしも自分で選び取ることができるものではありません。
どの回転扉の仕切りに入っても、自分なりのベストを尽くすという姿勢が大切なんだと再認識させられました。
周りにモノや情報があふれ、自分自身を見失ってしまいがちな現代人にとって、そのような姿勢は非常に大切なことだと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.59
(5pt)

回転扉の中でダンスを踊る

あらゆる困難な状況に追い込まれていても、自分の信念を貫き通す主人公や間宮中尉の言動に心を打たれました。
自分を取り巻く環境というのは必ずしも自分で選び取ることができるものではありません。
どの回転扉の仕切りに入っても、自分なりのベストを尽くすという姿勢が大切なんだと再認識させられました。
周りにモノや情報があふれ、自分自身を見失ってしまいがちな現代人にとって、そのような姿勢は非常に大切なことだと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.58
(5pt)

人間の悪…

何度読み直しても、どのように話と話が関係してるのか何度想像してみても、答えは出てこなくて、でも想像してみるごとに世界が広がっていきます。はっきりとアザのこと、綿谷昇の能力のこと、ノモンハン事件との関連のことなど書かれていなくて、なんのことだかわからず終わったという人もいると思いますが、自分で想像して謎を解くという感覚がとても楽しかったです。読んでいる途中に何度も読むのを止め、妄想にふけってしまいました。3巻の中盤になってくると、終わるのが惜しくてゆっくり読みたいけど、次が読みたくてあっと言う間に読んでしまいました。ノモンハンでの皮剥ぎボリス、現在での綿谷昇が、権力を使って人々を抑圧する悪で、現在とノモンハンは間宮中尉VS皮剥ぎボリス、僕VS綿谷昇というところでリンクしているのではないかと思います。この作品には人間の悪の部分が書かれていると思います。戦争だったり、権力を悪用したりなど…。人々は気付かないうちに、また気付いていても言えずに、悪の言いなりになっているのかもしれません。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.57
(5pt)

人間の悪…

何度読み直しても、どのように話と話が関係してるのか何度想像してみても、答えは出てこなくて、でも想像してみるごとに世界が広がっていきます。はっきりとアザのこと、綿谷昇の能力のこと、ノモンハン事件との関連のことなど書かれていなくて、なんのことだかわからず終わったという人もいると思いますが、自分で想像して謎を解くという感覚がとても楽しかったです。読んでいる途中に何度も読むのを止め、妄想にふけってしまいました。3巻の中盤になってくると、終わるのが惜しくてゆっくり読みたいけど、次が読みたくてあっと言う間に読んでしまいました。ノモンハンでの皮剥ぎボリス、現在での綿谷昇が、権力を使って人々を抑圧する悪で、現在とノモンハンは間宮中尉VS皮剥ぎボリス、僕VS綿谷昇というところでリンクしているのではないかと思います。この作品には人間の悪の部分が書かれていると思います。戦争だったり、権力を悪用したりなど…。人々は気付かないうちに、また気付いていても言えずに、悪の言いなりになっているのかもしれません。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.56
(5pt)

夫婦の物語

村上春樹にしては珍しく「夫婦」を描いた作品だと思います。結婚してお互いを知っているようで 実は相手のことをなにも知らなかったと思い知らされる。相手を理解しようとすることは「井戸の底に降りていかなくてはならない。」のだと思います。井戸の底に下りていくように相手との関係を深く掘り下げていかなくてはならない・・・ということを教えてくれた作品だと私は感じています。手元においてなんども読んでみるにふさわしい作品です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.55
(5pt)

夫婦の物語

村上春樹にしては珍しく「夫婦」を描いた作品だと思います。結婚してお互いを知っているようで 実は相手のことをなにも知らなかったと思い知らされる。相手を理解しようとすることは「井戸の底に降りていかなくてはならない。」のだと思います。井戸の底に下りていくように相手との関係を深く掘り下げていかなくてはならない・・・ということを教えてくれた作品だと私は感じています。手元においてなんども読んでみるにふさわしい作品です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.54
(5pt)

村上春樹の

 記念碑的傑作だと思う。なんていうか、村上春樹がセカイ系の原点なんじゃないのかと思わず唸ってしまうほどの内容。歴史の暗部、それにも個人では覆せないものの比喩がこめられていて、あらゆるセカイと戦おうとする主人公だが、その戦いの理由そのものは別れた妻を取り戻すという極めて個人的な内容。だけれど、この作品は本当に素晴らしいと思う。今まで孤独や悲しみを強いモチーフとしてきた村上春樹だが、はっきりと真正面に立って戦う男をかいた一大クロニクルだ。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.53
(5pt)

村上春樹の

 記念碑的傑作だと思う。なんていうか、村上春樹がセカイ系の原点なんじゃないのかと思わず唸ってしまうほどの内容。歴史の暗部、それにも個人では覆せないものの比喩がこめられていて、あらゆるセカイと戦おうとする主人公だが、その戦いの理由そのものは別れた妻を取り戻すという極めて個人的な内容。だけれど、この作品は本当に素晴らしいと思う。今まで孤独や悲しみを強いモチーフとしてきた村上春樹だが、はっきりと真正面に立って戦う男をかいた一大クロニクルだ。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.52
(5pt)

全てを知っている。

村上春樹さんの本を初めて読みました。私は特にこの作者に興味を持ってなかったのですが、たまたま家に泥棒かささぎ編があったのです。(たぶん兄が買ったもの)始めはとりあえずと軽い気持ちで読め始めたのですが、次第にねじまき鳥さんが愛おしくなってきたんです。まるで笠原メイと同じように彼と対話しているようでした。(それはきっと笠原メイと年も近いせいでしょう。)このお話は決して単純ではなく、理解する事が難しい出来事の連続です。私の世界からはとても遠い非現実的すぎる話であると共に、私にとても近い話でもあるように感じました。そして、いつの間にか、私もあの世界の住人となりあの井戸に入ってみたいと思うようになったんです。完璧な暗闇の底に自分が身を置くとどうなったしまうんでしょう。私もあの光にたどり着く事ができるのかな。とか考えたりします。結局のところ、ねじまき鳥さんに起きた出来事は、現実のものだったんでしょう。現実であるという事は夢であるという事。そう捉えればこのお話は、すんなりと私の中に入っていくように思うのです。そんなに意味不明と嫌わずに素直にこの世界を受け入れてみて下さい。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.51
(5pt)

全てを知っている。

村上春樹さんの本を初めて読みました。私は特にこの作者に興味を持ってなかったのですが、たまたま家に泥棒かささぎ編があったのです。(たぶん兄が買ったもの)始めはとりあえずと軽い気持ちで読め始めたのですが、次第にねじまき鳥さんが愛おしくなってきたんです。まるで笠原メイと同じように彼と対話しているようでした。(それはきっと笠原メイと年も近いせいでしょう。)このお話は決して単純ではなく、理解する事が難しい出来事の連続です。私の世界からはとても遠い非現実的すぎる話であると共に、私にとても近い話でもあるように感じました。そして、いつの間にか、私もあの世界の住人となりあの井戸に入ってみたいと思うようになったんです。完璧な暗闇の底に自分が身を置くとどうなったしまうんでしょう。私もあの光にたどり着く事ができるのかな。とか考えたりします。結局のところ、ねじまき鳥さんに起きた出来事は、現実のものだったんでしょう。現実であるという事は夢であるという事。そう捉えればこのお話は、すんなりと私の中に入っていくように思うのです。そんなに意味不明と嫌わずに素直にこの世界を受け入れてみて下さい。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.50
(5pt)

まずまずの完結

この作品の話はとても複雑ですよね。その証拠に表紙の裏の本来はあらすじを載せる欄も本文の一部が抜粋されて載せられてるだけですし・・・。だからこの3巻まで読み進めるのはしんどい・・・というわけではなく、あっというまに読み終えてしまいます。この人の文章ってとても読みやすいんですよ。話は複雑だし、言ってる内容もけっして理解しやすいものではないんですけど、なぜかスラスラ読めてしまい、この作品の世界観にぐいぐい引き込まれました。「ねじまき鳥クロニクル」という題名からは全く想像もつかない壮絶な内容で、この巻ですべての謎が解けるわけでもないんですが読後感はけっこうさわやかでした。村上春樹の長編の中ではこの作品が一番良い作品なんじゃないかと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.49
(5pt)

まずまずの完結

この作品の話はとても複雑ですよね。その証拠に表紙の裏の本来はあらすじを載せる欄も本文の一部が抜粋されて載せられてるだけですし・・・。だからこの3巻まで読み進めるのはしんどい・・・というわけではなく、あっというまに読み終えてしまいます。この人の文章ってとても読みやすいんですよ。話は複雑だし、言ってる内容もけっして理解しやすいものではないんですけど、なぜかスラスラ読めてしまい、この作品の世界観にぐいぐい引き込まれました。「ねじまき鳥クロニクル」という題名からは全く想像もつかない壮絶な内容で、この巻ですべての謎が解けるわけでもないんですが読後感はけっこうさわやかでした。村上春樹の長編の中ではこの作品が一番良い作品なんじゃないかと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.48
(4pt)

当分はいいです

今頃になって読み終えました。感想は読むのが大変だったと言うことです。特にこの3部に入ってから、なんというかイメージがわかない感じで、とまどいました。話の内容は、直接村上さんに聞きたいくらい複雑で、自分が読んで自分の解釈で正解なのか分かりません。ただ、ひとつの解釈として綿谷さんをクミコさんが殺害するという話を、回り回り書いているようにも感じます。ちょっと、最近村上春樹さんの本ばかり読んでましたので当分は村上休みをもらおうと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.47
(4pt)

当分はいいです

今頃になって読み終えました。感想は読むのが大変だったと言うことです。特にこの3部に入ってから、なんというかイメージがわかない感じで、とまどいました。話の内容は、直接村上さんに聞きたいくらい複雑で、自分が読んで自分の解釈で正解なのか分かりません。ただ、ひとつの解釈として綿谷さんをクミコさんが殺害するという話を、回り回り書いているようにも感じます。ちょっと、最近村上春樹さんの本ばかり読んでましたので当分は村上休みをもらおうと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.46
(5pt)

ついに・・・・

 この本を読み終えた時には達成感を感じずにはいられませんでした。私の拙い読書の中では間違いなく一番長編であったということもありますが、何より他の本にありがちだったおもしろくても「なんだもう終わりか・・」という感覚が無かったからです。 第3部だけをとって見れば他の二作に比べ、読むのに時間と労力を要しました。それはただ単に量的な事だけではなく、その内容に困難さを感じたからです。うまく表現できませんが、スキーで例えればワックス合っていない雪の上を滑る感じで、なんとも本としては不思議な印象を受けました。ミステリーのような世界観、部分的にはエンデの『鏡のなかの鏡』のような迷路のような世界観は、なんとも形容しがたいが、確実におもしろいものでした。 全作品集の解説で「世界は解けない謎を包含して成立している、というのが僕の基本的な世界認識だ」と述べている通りではないでしょうか。 所々を太字にする事で、よりリアルに作品を体感する事が出来ましたし、戦争中の記述はなによりもその存在感を持っていました。そういった意味で表現力といった意味でも高いレベルにあると思います。また個人的には牛河が好きです。日本の中年男性を象徴するような要望で描かれている牛河ですが、どこか爽やかで潔く、憎めないような印象を私は受けました。 ねじをまいている鳥・・・時間をより明確に意識させてくれるものでしたが、何かを象徴しているのでしょうか。レビューで色んな意見が聞ければと思います。本当に読み始めて良かったと思える作品です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編 Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編より
4103534052
No.45
(5pt)

ついに・・・・

 この本を読み終えた時には達成感を感じずにはいられませんでした。私の拙い読書の中では間違いなく一番長編であったということもありますが、何より他の本にありがちだったおもしろくても「なんだもう終わりか・・」という感覚が無かったからです。 第3部だけをとって見れば他の二作に比べ、読むのに時間と労力を要しました。それはただ単に量的な事だけではなく、その内容に困難さを感じたからです。うまく表現できませんが、スキーで例えればワックス合っていない雪の上を滑る感じで、なんとも本としては不思議な印象を受けました。ミステリーのような世界観、部分的にはエンデの『鏡のなかの鏡』のような迷路のような世界観は、なんとも形容しがたいが、確実におもしろいものでした。 全作品集の解説で「世界は解けない謎を包含して成立している、というのが僕の基本的な世界認識だ」と述べている通りではないでしょうか。 所々を太字にする事で、よりリアルに作品を体感する事が出来ましたし、戦争中の記述はなによりもその存在感を持っていました。そういった意味で表現力といった意味でも高いレベルにあると思います。また個人的には牛河が好きです。日本の中年男性を象徴するような要望で描かれている牛河ですが、どこか爽やかで潔く、憎めないような印象を私は受けました。 ねじをまいている鳥・・・時間をより明確に意識させてくれるものでしたが、何かを象徴しているのでしょうか。レビューで色んな意見が聞ければと思います。本当に読み始めて良かったと思える作品です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X