アフターダーク

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全287件 101〜120 6/15ページ
No.187
(5pt)

奇策?

私は村上春樹さんの昔の作品をある程度読んでからこの作品を読ませて頂いたのですが、この作品からは過去の作品の雰囲気とは違った印象を受けました。けれどそれが今までと違った種類だとしてもこの作品自体とても素晴らしいものであると思いましたし、文章も比較的読みやすく、また時間で区切られているなどの面白さがあり、一気に読んでしまいたくなるような作品だと思います。嫌いな方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはとても好きな作品の1つです。高校の友達に是非薦めたいと思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.186
(5pt)

奇作だが新しい

本著はとにかく議論のつきない本である。ゲーム化をすることを前提に作品を独自に解釈していくというHPの企画があったが、その時も「村上春樹という名前が無ければ、購入したかどうか疑問だ」と言わせた。最高傑作という人もいれば、駄作という人も居る。ただ、後の前述のHP企画においては前発言者はやはり何か惹きつけるといった印象を語っている。実際本書は捉えどころがない。私は最初の印象が戯曲に近いという感じだった。脚本のようである。今回の作品は東京の都市の一部分の一つの時間を切り出した。これは抽象的な意味ではなく、本書の構成が時間区切りである。場面もよく切り替わるが、この切り替わり方も独特で映画でたまに使われる編集の方法ともまた一風変わった方針である。この本は同じ時間を本とすごすつもりで、つまり深夜の始まりから夜明けまでじっくりと読んでみることができる人にすすめたい。忙しい人や、プロットや構成や意図がしっかりした本を好む人間には難しいところが多い。ところで私は本書で一番感じたのは著者の新しい切り口である。今まで"村上春樹調"と呼ばれるなにかが同質にどの本にも存在していた。今回は、それらをすべて踏まえて何かが始まったような新しさを感じることが出来た。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.185
(5pt)

春樹ワールド

たった1晩の出来事を、得意の作風で現実と不思議世界のはざまを漂わせている作品です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.184
(4pt)

ねじまき鳥クロニクル

この作品には「ねじまき鳥クロニクル」をアウトラインとして書かれている箇所はいくつも見つかる。文學界にて、村上春樹がインタビューで答えているように、「ねじまき鳥クロニクル」や「国境の南、太陽の西」中に見られる、共通点も含んでいると本人もコメントしていた。その中で、人称における新しい試みも行った点も、非常に興味深い。氏曰く、彼の作品は大まかに3つに分けられるということで、短編・短めの長編・大作と呼ばれる長編、「アフターダーク」は、それによると 短めの長編 であるらしい。そのように見ると、この本は村上氏得意のトリックを読み解くよりも、彼の今までの作品における観念などの共通項を読み取り、そのアウトラインを探るくらいが調度いいのかもしれない。「アフターダーク」と「ねじまき鳥クロニクル」は、是非合わせて読んで頂きたいと思う。それによって、両方の作品の意図なども立ち上がるとともに、「アフターダーク」を読んで物足りなさを感じた人も、きっと、ねじまき鳥を読めば深く思考し、モヤモヤしていたものも、読み解けると思う。おすすめの読み方としては、深夜から明け方にかけて、一人でこっそり読むのがいいと思う。ある一晩に起きた出来事を、一晩かけて読むのも一興であると思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.183
(5pt)

衰えない静けさ

 一夜の人間模様を描いた村上春樹の新作長編。 静かでいて、静謐な文体は健在であり、登場人物達の造詣もこい。 そして、新たな視点を入れ、さらに奥深い面もある。 視点の解釈は人それぞれだ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.182
(5pt)

語られないものに息吹を与える精緻な言語選択!

・普段何気ない人間の仕草,空気感,風景や心理描写が秀逸だった。語られないモノたちが村上さんに文字で表現されることによって秩序を与えられ現実世界に姿を現す・・・そういった印象を受けました
・現代の東京の若者を主人公にしつつ,あいかわらず十八番のjazzが隠し味として巧みに挟まれており、フィクションでありながらノンフィクションのようなモチーフが感じられます.
・物語は曖昧のまま終結を迎えます.いわば読者が自由に解釈できる空間を用意してくれていますので,「その後」に関して自由に解釈できるでしょう。
そっと胸にしまっておきたいような大切な一冊となりました,ということです.
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.181
(4pt)

「ふむ・・・」というカンジ

村上春樹さんの著作を読んだのはこれで3作目。最初に『海辺のカフカ』を読んで、物語の吸引力にはまりました。その後に読んだ著作も中々でした(^〇^)/だから、今回も期待しながら読んだのですが、結果は微妙・・・・いまいち話の真意がつかめませんでした。ある都会の一夜が明けるまでの話。都会の中でうごめく私達の生とは、死とは?普段の生活からは気づくことのない人の心の中を夜を通して描いているのだと、勝手に解釈した。だから、面白いのかといわれると、そうだともそうでもないとも言えない。一つ言えることは、決定的な言い方はしていない。要するに、話の頂点がなく平坦なのだ。一定のリズムで話が進むので、読後の感触は静かだ。静かさを望む方には、よい一冊だろうと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.180
(5pt)

うっ やばい

なぜかというと。これまでの村上ワールドを期待して読んでしまった読者は???の世界なのであります。では、私の考えはと云いますと、ノルウェーの森を最初に読んだ時に感じたものを思い出していたという事です。それまでの著者の作風を裏切るような感のあるこのお話に着いていけなかった。けど何回も読み進むうちにこれはなくてはならないという確信を抱いた。アフターダークは怠けもの読者の横っ面をひっぱたくだろう。わかる、わからないは別問題。村上はここにも存在しているではないか?
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.179
(4pt)

村上春樹としては、標準的な作品

 村上春樹としては、標準的な作品じゃないですか?  なんか、無理に今風に背伸びしてるのかよって、感もありますけど、やっぱり、村上さんの文章はいいですよね。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.178
(4pt)

さすが!!

うまいなぁ、の一言です。私たちの世界とは違うところに存在する何かによって語られ話が進みます。その不思議で捕らえがたいものの不気味さが、場面をリアルに想像できるストーリーと合っています。いるかわからないけど、いるだろう何かの存在と、それに気付かずそれぞれを生きる登場人物達のつくるながれにすっかり引き込まれてしまいました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.177
(5pt)

ソフトウェアとしてのアフターダーク

アフターダークについては否定的な意見が多いようですが、私は割りと肯定的な立場でいます。海辺のカフカに続いて出されたのも私には良かった。ただアフターダークを読み進むごとに苦しくなったことを覚えています。割愛しますが、それは私の個人的な経験が絡んでいるのかもしれません。だから、あの小説は簡単に言ってしまうと読み手次第なのではないのでしょうか。村上春樹氏はあくまでソフトを作って、それを読むということで利用するのは読者の勝手です。とにかく私にとっては素晴らしい一冊です。一読者として満足できたから、私にとっては素晴らしい小説なのです。シンプルにそれだけ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.176
(5pt)

Get rid of bias, and feel metaphor!

この作品において注目する点は二つ。第一にバイアスを取り除いて捉える目。これはあくまでもメタファーをクリアに使うための前提である。いわゆる神の目。第二にメタファーが境界を越えて、複合的な世界を作り、経験するための道具になっているということ。この物語は「ユリシーズ」に似て、一夜というかなり短い時間幅で進行している。しかしこの一夜の世界はメタファーによって高次元の他の世界をも説明できるだけでなく、様々な世界との複雑な関わりをも説明できる。彼はメタファーを異次元への乗り物として考えているのではないか。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.175
(4pt)

まるで映画をみているようでした。

村上春樹さんの作品を読むだびに難解な表現や、象徴的な言葉が出てくるのが常で時々「う~む」と考えさせられることもありましたが、この作品は意外といってはなんですが、音楽を聴くように滞りなく流れていく作品でした。読みながら、主人公のマリを宮崎あおい、その姉エリを楠城華子、そして高橋をオダギリジョーとして映像化して読み進めていました。まるで映画を見ているようで仕事帰りの読書時間が楽しかったです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.174
(4pt)

人それぞれの人生がある事実を確認できる。

私は電車に乗るたびに、様々な人を観察して、1人ひとりの乗客にはそれぞれの人生があり、それぞれの家族や友人があり、そして、様々な人生を生きているのだという不思議な感覚に襲われることがあります。アフターダークを読み終わった時、世の中にはやはりいろんな人がいて、いろんなところで交わったり、離れたりして生きているんだといううまく説明がつかない確信を得ることができたような気分になりました。春樹さんはいつものように、こちらの世界とあちらの世界で私を楽しませてくれましたが、今回の作品はこれまでの典型を少しはみ出した感があり、その点が嬉しくもあり、困惑した原因でもあるという、これまた曖昧な後味を残して下さいました。いずれにせよ、春樹さんの「二つの世界」が好きな私にとっては楽しめた作品であったことは言うまでありません。もう一度読むと、また違った印象を受けるはずなので、2度目も存分に楽しみたいと思います。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.173
(4pt)

なにごともなかったかのように

一つのシステムの全体とは、複数の細部の連なりである。この単純な命題を、小説において、あるいは、小説として示すのは案外難しい。本作は精緻な文体で細部を描くことによって、都市という一つのシステムの全体のありようを巧妙に暗示することに成功した佳作であると言えよう。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.172
(4pt)

都会の夜

今まで読んできた村上作品は、どれも動きが激しくかなりあっちへ行ったりこっちへ行ったりするものがほとんどだった。本書は都会のある場所での話し。決まった場所しか出てこない。ファミレス、オフィスの一室、ラブホテル、ビルの地下室、ある家の居間、深夜の公園。この範囲での動きしかない。午前0時ごろから始まり午前7時ごろで終わるまで、ある視点から人々を観察する。映画のシナリオのように書かれた文章は、カメラがあっちへこっちへ動くとともに私たちを違うシーンに連れて行ってくれるかのようだ。 【私たちは店内をひととおり見まわしたあとで、窓際の席に座った一  人の女の子に目をとめる。どうして彼女なのだろう?P5,l11~】  【私たちはひとつの視点となって、彼女の姿を見ている。あるいは窃  視しているというべきかも知れない。始点は宙に浮かんだカメラと  なって、部屋の中を自在に移動することができる。P35、l4~】というように、ある視点から見ているので、読み手である私たちは感情移入するというよりは、ある視点と同じように介入せずに観察するように読む。刺激が少なく、ぼんやりとした濃いような薄いような都会の真夜中。刺激のない話しではないんだけれど、あまりリアルではなく、深夜の都会の話なのに生々しさがない。ある意味、なんでもない話なんだけれども、出てくる登場人物はみんな意味深で、すべてを見せずに話は終わる。謎は謎のまま。とても好きな一冊だった。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.171
(4pt)

マトリックスのような・・・

私は村上春樹の作品が非常に好きで、高校時代から読み続けているのだが、今回のこのアフターダークという作品は少し違った雰囲気を感じた。今までの彼の書き方はやや抽象的な面も多かったのだが、これは風景描写が非常にこと細かく書かれている。そしてもうひとつ新たな特徴として時刻の表示であろう。映画『マトリックス』と『24』の両方の特徴を少しずつかいつまんでいるような感じとも取れた。話の内容としては、ねじまき鳥クロニクルのような暴力的な部分がほんのわずかに出てくるぐらいで、全体的には爽やかで、読み終えたときには前向きな気分になれた。いきなり「ねじまき鳥クロニクル」や「ハードボイルドワンダーランド」などの長編は読みにくいという人には、村上春樹の入門編として読みやすいと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.170
(5pt)

文学界4月号は要チェック!

村上春樹さんの約20ページのロングインタビューが文学界4月号に載っています。アフターダークに関する話が多いです。この本を気に入った方は必読でしょう。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.169
(4pt)

謎は謎のままで

良くも悪くも、これまでの村上春樹さんの作品とはちょっと違う印象を持ちました。文体によるのでしょうが、これまでの作品が一人称によって描かれ、そのため読者もその物語を直に体験しているように感じられるのに対し、この作品では物語に間を置いて眺めている様に感じられました。しかし物語そのものの質は高く、間を置いて眺めているにもかかわらず、その物語に強くひきこまれているような、不思議な感覚でした。この作品では多くの出来事が謎に包まれています。これは何なんだ? 象徴なのか? 現実なのか? そういう不思議な出来事が、結局解明されないままに物語は幕をひきます。でもそれで良いのだと思わせる説得力があります。色々なことが不思議だったし、何も解決していないけれど、でも希望はあるし人生は続いていくのだ、と思いました。個人的には、春樹さんの小説の中ではかなり好き、という方ではなかったのですが、それでも余韻が随分長いこと自分の中にとどまっていたような気がします。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.168
(4pt)

近くに来た村上春樹

風の歌を聴けから読んでいますが、何度も読み返しているのは世界の終わりとハードボイルドワンダーランド。今回のAFは自分のすぐ隣・自身の中に起きている/起きることだと思え、ずいぶんと私自身に近づいてきたなと思いました。反面、遠くで起きている出来事に憧れて読む私も居るので、今回それは遠ざけられた気がします。いずれにせよ、もう一度読み返すと思います。もう少し暑くなったらですが。 乱文申し訳ありません。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366