ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1,323件 941〜960 48/67ページ
No.383
(5pt)

読了後も引きずってしまう作品

現実の世界といわゆる「あっちの世界」の間で苦悩する主人公。大切な人を無くしてしまうという深い喪失感の中、死者の世界に引きずり込まれそうになりながらも、 再生をしようと、もがきながら成長しようとしていく。「我々は生きていたし、生きつづけることだけを考えなくてはならなかったのだ」読了後もしばらく引きずってしまった作品。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.382
(4pt)

小説を読みたくなる

人が死ぬということで、様々な影響を与えるということ。誰かに接する時、人と深く関わりたいし、必要でありたいと思うこと。村上春樹の人を軸において書かれている哲学めいたところを、感じられた一冊。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.381
(5pt)

村上春樹代表作かつ傑作

とにかく、この本が好きだ。
初めて読んだ時から、何度読んでも、何年経っても好きだ。
初期村上作品に登場する「僕」と同じ性格であろうと思われる「ワタナベ」と「直子」、そして「緑」との若き日々を記録した物語。
どうしてこれほど、この物語が若い頃から私の心に居着いて離れないのだろう。
それも性的な描写がふんだんに盛り込まれているにもかかわらず。
まずは、登場人物のキャラクターに依るところが大きいのだと思う。
この物語以前の村上作品には、とにかくクールな人物ばかりが登場し、やや浮世離れしていた感はある。
しかし、「ノルウェイ」ではみんなが生きている。
特に「緑」の生へのエネルギーは読む者を快く圧倒する。
静的で内向的な「直子」とは非常に対照的であるところが、物語を面白くする。
その間で「ワタナベ」は揺れ動く。
こう端的に書くと、若者がただ二人の女性の間を揺れ動くだけの物語になってしまうが、まったく違う。
これ以上深く書くとあらすじになってしまうのでやめておくが、そんな薄っぺらい話ではない。
故にあれから20年近く経った今読んでも心を打つ内容なのだ。
なぜなら
それは、「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」
このテーマが、この小説の頭から最後まで一貫して色濃く流れているからだ。
だから、悲しいほどに物語の中の「性」的な描写が「生」の象徴として違和感なく流れていく。
改めて読み返して、この本からも自分は影響を受けていたことをまた見つけてしまった。
数年前まで、酒のツマミにピスタチオを好んで食べていたのは、そういえばこの小説の影響だった。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.380
(5pt)

読者が自分で翻訳する本

村上春樹はすごい作家だと思いました。平易な読みやすい文章は象徴的で、意味を読者に委ねる空間が空いているような独自の世界。まるで翻訳しているような気分になりました。ここからは、私なりの翻訳。スプートニクの恋人ではあちら側の世界としていたものが、この作品では直子の療養施設の近くの森にあるという架空の井戸穴であり、直子は結局そこに落ちてしまったのかなと思います。(スプートニクでは、あちら側は"ここではない別の"世界として描かれており、意味は少し違うと思いますが)無駄に多いとされる性行為の表現に関しては、心と身体が深いところで共鳴するようなものに関しては、それは生を意味しているのではないかと思います。生は、生々しいものだからです。直子の身体は、本能は、生きることを望んでいた。だからこそ20歳の誕生日に、直子の身体は"井戸に落ちないであろう"僕を求めたのではないでしょうか。ですが、愛するものを失った哀しみは、残されたもののなかに死の種を植え付けます。直子のなかにある死はあまりに深く、癌細胞のようにその進行を止められなかったのでしょう。直子と対照的に描かれているのが緑ですが、彼女もまた両親を亡くした死と縁が深い人物です。ですが、彼女は自分のなかの死に対処し、生きる意思をもって生きています。僕は緑と直子、生と死の世界の境目を行ったりきたりし、最後は緑を選びますが、直子は死に、あとには深い喪失感と井戸穴のある風景が残ります。現在の僕は、文字通り、死を自分のなかにしまい込みながら20年の歳月を生きてきたでしょう。どこまでも深く暗い穴のある井戸の、場所を確かめながら。それは、見えていれば落ちないから。
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406274869X
No.379
(4pt)

喪失の哀しさ

この作品には精神を病んだ人が何人も登場し、自殺しています。なのに、不思議なことに読後苦々しさはなく、哀しさを感じるのみです。これは村上文学の特徴だともいえるのでしょうか。これを読むと自分が若かったころを思い出し、たとえその時どれほど楽しかろうが苦しかろうが、過ぎ去った過去でしかないという感傷的な気分になります。青春時代を 思い出したい方におすすめします。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.378
(4pt)

期待以上でした

映画化を前に一度読んでみようと思い購入。純愛物語と聞いていましたが、なかなかどうして大人の内容。中学生の子供がいるのですが、性に対する理解の入り口にいる時に読むととても良いなと感じました。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.377
(5pt)

村上春樹はこれだけじゃないよ!

20年ぶり位に読みました。楽しかった。村上春樹はこの『ノルウェイの森』が初めてだったのですが、その後『風の詩を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』そして『グレートギャッビー(村上春樹訳)』と読んできました。レビューを見ていると、理解不能だとか、面白くないだとか言う意見も結構あって、人それぞれだなぁと感心しました。一度デビュー作から読んでみてはどうでしょう。案外面白くなると思いますよ。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.376
(5pt)

よく考えられて構成されている質の高い小説

小説家の確かな腕前を示す手の込んだ描写力、物語と自然に連動した場面転換、詳細に説明しながらゆっくり進める部分と思い切った場面の省略や結論をポンと先に持ってきたりする緩急のテンポの対比、一貫してわかりやすく読みやすい文章、多くの暗示。
この物語は、多くの男性読者にとってそれほど好きになれそうにない、ワタナベ君を軸としていろいろな三角形が連動しながら展開してゆく。
・キズキと直子との三角形
・永沢とハツミさんとの三角形
・レイコさんと直子との三角形
・緑と直子との三角形
そして、これに明確な個性や役割を持った脇役達や音楽やさりげない小道具が絡み、独特の雰囲気を作り出す。死や性がおのおのの三角形の中で重要な役割を果たし、順次とりあえずの決着がついたところが作品の終わりになる。
全体的に見事な手腕でまとめられている作品であることは認めざるを得ない。読みやすいし、面白かった。読み終わっても、アー読み終わった、というのではなく、残るものがあるし、あそこはなぜあーだったのだろうと、いろいろ考えてしまう。読み終わってしばらくしてからずっしりとした、深い余韻が訪れる。良い作品である。
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406274869X
No.375
(4pt)

不思議な作品!?

村上さんの作品は今まで読んだ事がなく、これが初めてですが、
一言で言うと『訳の分からない物語』です。
会話も行動も意味不明で理解不能、
やたら人が自殺し、後味も悪い。
それなのになぜか読みやすく、続きが気になって仕方なかった。
気がつけば、寝る間も惜しんで一日で一気読みしていた自分には驚いた。
訳がわからないまま、それでも読者をひきつけてしまう、
不思議な作品であった。
でも結局のところ、この作者が一体何を言いたいのか、
どうしてこの作品がこれまでたくさんの方に読まれているのか、
私にはサッパリ分からない。
評価の高い方のレビューを読んで勉強しようかな(^^ゞ
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.374
(5pt)

大切なもの

ノルウェーの森、完結作。
感想としては、「面白かった」です。
大切なものとか出会いとか人とか、景色とかはいつだって、通り過ぎてから始めて感じるものなんだなぁ・・・と思いました。
日々暮らしている中で、当たり前になりすぎていること。
当たり前になりすぎていて、気がつかないこと。
少なくとも、それらが私には沢山ある事に気がつかされました。
これらの事が決して強制的ではなく、柔らかなメッセージとして伝わってくる小説だと思います。
オススメの小説なので、ぜひ、読んでみて下さい。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.373
(5pt)

忘れていた感性

今まで村上春樹の作品を読んだことがなかったのですが、今回、カナダ人の友人に勧められ読んでみました。ビートルズの曲と物語の回想シーンとが見事に状況をとらえ、何回も読みたくなる本です。ストレートな文章から、忘れていたとてもデリケートな感性が呼び起されるような気がしました。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
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No.372
(5pt)

恋愛ファンタジー

村上春樹さんの作品で、はじめて読んだのがこのノルウェイの森です。悲しい話なのですが、どこかファンタジーな感じもします。この作品が相当面白かったので、しばらく村上春樹さんの作品を読みあさりました。その結果、ノルウェイの森が、一番面白かったです。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.371
(4pt)

生と性、そして死の観察者たる「僕」

「幽霊」のように「存在感」がなく、この世を
たゆたく「僕」を通して、1970年代の学生のライフスタイルを
舞台装置に、生と性、死を描いた下巻です。
読み手によって、千差万別な解釈と評価がでることは必死な作品ですが、
この作品が、私の村上春樹氏デビューとなりました。
存在感のない「僕」、生きる目的も死ぬ意味もみいだせず、性に執着すること
もない「僕」の目の前を通り過ぎていくさまざまな人々。
とても、生き生きと生きているとは言いがたい「僕」と、彼らの、
思念を流れるままに、オートグラフしたかのような形式が、とめどない言葉の
ストリーミングとなって読者の前を通り過ぎます。
斬新な手法と、一見恋愛を描いたようなストーリーですが、深読みすれば
するほど、カフカ的な小説に見えなくもない。
「僕」ワタナベの過去の抜け殻を記憶に残すための、直子とキヅキ。
それに対して、今の「僕」の記憶をとどめるために存在する「緑」と「永沢」先輩。
過去と今をつなぐ「レイコ」さん。
自分の肉体と精神では、満足に生を生きられない、かわいそうな「僕」を
通して、過去の中の「過去と現在、そして未来」を回顧する、斬新な手法の本作品
は、言葉の嵐にどっぷりとつかって、現代の小説の洗礼をたっぷりと受けるに
ふさわしい、おもしろくも虚無的な作品でした。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
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No.370
(5pt)

心が動きました

心が動きました。
純愛の物語と言うよりも、喪失の物語と言えると思います。 
物語を通じて緑の存在が救いです。
緑の生命力が、主人公・僕の生きる力になっていると思います。
本当に大きな喪失は、時間と共に解決していくしかない。
どんなに心にポッカリと穴が開いても、記憶はいつか遠ざかっていきます。
記憶が遠ざかっていく事実におののきながらも、人は生きていける。
ポッカリと開いた穴に飲み込まれないように支えてくれる存在がいてくれること。
こんなに素敵なことはないと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.369
(5pt)

本書は本当に「恋愛小説」なのだろうか?

 ノルウェイの森は はたして 恋愛小説なのだろうか?
 本書のコピーは「100%の恋愛小説です」というものだ。このコピー自体も村上が作ったことは有名だ。僕らはは 本書を恋愛小説として認識し、恋愛小説として読んだわけだが 一歩引いてみて いったい本書は本当に恋愛小説なのか 今ではよく分からない。
 今振り返ってみると 本書では本当に人が死んでいく。死んでいく理由も恋愛が原因では全くない。一人一人が 自分の中に「地獄」を抱え、その「地獄」の為に滅んでいく話だと言っても良い。
 そのような中で 生きている間は肩を寄せ合って生きていく姿には今なお感銘を受けるが 果たして その姿が「恋愛」なのだろうかと考えてしまうからだ。
 本書であまた語られる「恋愛」の中で 一番 生気があるのは おそらく「僕」と「緑」との恋愛だろう。本書の中で唯一「死の匂いがしない」登場人物は緑だが 彼女と「僕」との恋愛は生き生きしている。
 但し 村上は その「恋愛」ですら 最後の場面で 結末を放り出している。その結末と 本書の冒頭の飛行機の場面を重ねると 既に 不吉な雰囲気が色濃いのだ。
 本当に 本書は「恋愛小説」なのだろうか?もし そうだとしたら それでは「恋愛小説」とはいったい 何なのだろうか? 
 
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.368
(5pt)

軽薄な世相につきつけるホンモノのラブストーリー

ブームはとうの昔に過ぎ去ったいま、この名作を読んだ。
読み終えた翌日の朝、息を吸うたびに、この本の世界に引き込まれるのを感じた。
矛盾だらけの世の中で、誠実さを貫き通すのは難しい。
そんな中で、主人公のワタナベ君は孤独を選び、親友たちは死を選んだ。
その彼らが恋愛する。その愛の形は不器用だ。
でも、とてつもなく「切ない」そして「うつくしい」。
ハデハデしい描写は一切ない。文章だってケレンミない。
でも、生きることの辛さ、生き抜くことの大切さを、静かに深く訴えかけるのだ。
いまは軽薄な世の中だ。改行だらけスカスカの恋愛小説が好まれている。
メディアミックスとかなんとかで、売れればいいという発想が蔓延している。
そんな世相にあって、「これはホンモノ。ホンモノはすごい!」と叫びたくなる一冊。
PS.ヒロインの緑が魅力的。いままで読んだ本の中で一番惹かれる女性だ。
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406274869X
No.367
(4pt)

精練。

前半と異なり、主人公の行動が漸く道理に近付く。
馥郁とした青春の臭みと、情景と、その描写が精緻になり、目視し辛い部分が巧みに示されて来る。
ストーリー自体は何てことのないものなのだが、全体を通して、主人公の内情も、周辺の装置も、作者の表現もが、段々と素敵なものへ研かれて行っている感がある。
上巻だけで倦み諦めず、下巻まで読む方が、何倍も好い。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.366
(5pt)

桜の腐臭

この作品を読み終わって思ったことは、主人公の
苦しみを自分がすべて受け取ったら即死してしまうだろう
ということだった。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.365
(5pt)

何とも切ないストーリー

様々な登場人物がそれぞれ独特の考えを持ち、本当の愛とその個性との間で彷徨っている。理想と現実の間とでも言うべきか。精神病を患う直子を自分の力でどうにかしてあげたいと思うワタナベ。自分の無力を知り現実逃避する姿に共感。
この小説では現実に行き詰った人は精神病になり、悪化すると自殺してしまうというパターンが多すぎる気もするが、特異な環境の下だとそういう人が多いのもなっとくできるかもしれない。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.364
(5pt)

道しるべ

僕が、この本に出会ったのは今から10年前の僕が18歳で高校を卒業し、大学に通いながら一人暮しをしている時でした。当時の彼女にすすめられて、最初は嫌々読み始めましたが、どんどん引きこまれ読み終えた後は、なんとも言えない寂しい様な、切ないような、泣きたいような気持ちになりました。それから何度か読み返しましたが、読む度に当時の初めて読んだ時の事を思い出します。そしてこの本は、僕にいろいろな事や気持ちを思い出させてくれる道しるべみたいなものです。願わくば、若い人達に読んで欲しい本です。そして何年か後に読み返して当時の気持ちやいろいろな事を感じてもらえたら。この本を読んだ人の道しるべになりますように
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X