ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 361〜380 19/67ページ
No.963
(5pt)

良い作品です

村上春樹の最近の作品は好きではありませんが、これと「風の歌を聴け」は好きです。 時代の雰囲気を感じられることと、主人公に共感できるから。 この話の良いところは、登場人物が皆、その時は正しいと思うことをしているが同時に間違っているかも知れないと思っている点。 そしてそれは他者や自分さえも傷つけていると言うことを認識している所です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.962
(5pt)

良い作品です

村上春樹の最近の作品は好きではありませんが、これと「風の歌を聴け」は好きです。 時代の雰囲気を感じられることと、主人公に共感できるから。 この話の良いところは、登場人物が皆、その時は正しいと思うことをしているが同時に間違っているかも知れないと思っている点。 そしてそれは他者や自分さえも傷つけていると言うことを認識している所です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.961
(5pt)

良い作品です

村上春樹の最近の作品は好きではありませんが、これと「風の歌を聴け」は好きです。 時代の雰囲気を感じられることと、主人公に共感できるから。 この話の良いところは、登場人物が皆、その時は正しいと思うことをしているが同時に間違っているかも知れないと思っている点。 そしてそれは他者や自分さえも傷つけていると言うことを認識している所です。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.960
(5pt)

ノルウェイの森のレビュー

読書をする理由は人それぞれでしょうが、僕の場合は『追体験』が出来ることがあるからです。
非常に残念なことですが、どのような小説でもそれが出来るというわけではありません。だから追体験が出来ない場合はストーリーを追って読みすすめることになります。それはそれで楽しく読めることもありますが、苦痛だなと感じることもあります。

そしてこの小説、『ノルウェイの森』の場合だと僕にとって追体験が出来る小説に分類され、その中でもベスト・ワンとなります。村上春樹さんにはその意識はないかもしれませんが、彼はたくさんの言葉の魔法を使っています。インスタント・コーヒーやマカロニ・グラタンといった『・』を付ける言葉から掃除、音楽、読書などの生活感のある描写。他にもあるとは思いますが、それらがよりいっそう追体験において、強く作用し見事に魔法の役割を果たしています。

当然、合わない人には合わないかと思いますが、村上春樹さんの魔法に掛かってみたい方はぜひご一読を。マジック・ショーはいつでも開店しているでしょうから。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.959
(4pt)

村上春樹はノーベル文学賞を取れるのか

村上春樹の代表作と言えば本書「ノルウェイの森」だが、出版された当時非常に話題になった。一九八七年刊とのことである。書名の響きも良いが本書は購入欲をられるとても良い装丁となっている。そして、その後の人気の継続の結果を受けてだろうか、二〇一〇年には映画化ノルウェイの森 [DVD]もされた。毎年、ノーベル賞授与の時期がくると、日本では村上春樹のノーベル文学賞が期待されて、メディアを騒がせている。しかし、毎年結果は落選となっている。いずれノーベル文学賞は授与される!!のだろうか?しかし、村上春樹は通俗小説家とみなされて受賞はないという意見もある。村上春樹の春樹作品は性描写の多さが一つの特徴だが、これが受賞を阻んでいんろではないか。どうしてこういった描写が必要なのか疑問に思い残念である。
例えば下巻を例にとると、288頁「『ねえ、大丈夫よね、妊娠しないようにしてくれるわよね?』と○○さんは小さな声で僕に訊いた。『この年で妊娠すると恥ずかしいから』『大丈夫ですよ。安心して』と僕は言った。ペ煮酢を奥まで入れると、彼女は体を震わせてため息をついた。僕は彼女の背中をやさしくするように撫でながらペ煮酢を何度も動かして、そして何の予兆もなく突然射聖した。それは押しとどめないようのない激しい射聖だった。僕は彼女にしがみついたまま、そのあたたかみの中に何度も聖液を注いだ。」 289頁「僕は少しあとでもう一度固くなったペ煮酢を彼女の中に入れた。○○さんは僕の下で息を呑み込んで体をよじらせた。僕は彼女を抱いて静かにペ煮酢を動かしながら、二人でいろんな話をした。彼女の中に入ったまま話をするのはとても素敵だった。」 290頁「結局その夜我々は四回交わった。」 主人公のワタナベ君は○○さんと突然理由もなく性交を始めてしまうのである。その展開に驚くと同時に、生々しい描写に驚く。どうしてポルノ小説まがいの表現をする春樹作品がこうして評価されて話題になるのか不思議でたまらない。もちろん上記に揚げた「ペ煮酢」「射聖」「聖液」は当て字で、恥ずかしいので此処ではそう記したが。もし、仮にノーベル文学賞を受賞したとしたら、学校の推薦図書になるだろうか?否、ない!!だって、読書会の皆の前で恥ずかしくて読むことができないから。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.958
(5pt)

ノルウェイの森のレビュー

読書をする理由は人それぞれでしょうが、僕の場合は『追体験』が出来ることがあるからです。
非常に残念なことですが、どのような小説でもそれが出来るというわけではありません。だから追体験が出来ない場合はストーリーを追って読みすすめることになります。それはそれで楽しく読めることもありますが、苦痛だなと感じることもあります。

そしてこの小説、『ノルウェイの森』の場合だと僕にとって追体験が出来る小説に分類され、その中でもベスト・ワンとなります。村上春樹さんにはその意識はないかもしれませんが、彼はたくさんの言葉の魔法を使っています。インスタント・コーヒーやマカロニ・グラタンといった『・』を付ける言葉から掃除、音楽、読書などの生活感のある描写。他にもあるとは思いますが、それらがよりいっそう追体験において、強く作用し見事に魔法の役割を果たしています。

当然、合わない人には合わないかと思いますが、村上春樹さんの魔法に掛かってみたい方はぜひご一読を。マジック・ショーはいつでも開店しているでしょうから。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.957
(4pt)

村上春樹はノーベル文学賞を取れるのか

村上春樹の代表作と言えば本書「ノルウェイの森」だが、出版された当時非常に話題になった。一九八七年刊とのことである。書名の響きも良いが本書は購入欲をられるとても良い装丁となっている。そして、その後の人気の継続の結果を受けてだろうか、二〇一〇年には映画化ノルウェイの森 [DVD]もされた。毎年、ノーベル賞授与の時期がくると、日本では村上春樹のノーベル文学賞が期待されて、メディアを騒がせている。しかし、毎年結果は落選となっている。いずれノーベル文学賞は授与される!!のだろうか?しかし、村上春樹は通俗小説家とみなされて受賞はないという意見もある。村上春樹の春樹作品は性描写の多さが一つの特徴だが、これが受賞を阻んでいんろではないか。どうしてこういった描写が必要なのか疑問に思い残念である。
例えば下巻を例にとると、288頁「『ねえ、大丈夫よね、妊娠しないようにしてくれるわよね?』と○○さんは小さな声で僕に訊いた。『この年で妊娠すると恥ずかしいから』『大丈夫ですよ。安心して』と僕は言った。ペ煮酢を奥まで入れると、彼女は体を震わせてため息をついた。僕は彼女の背中をやさしくするように撫でながらペ煮酢を何度も動かして、そして何の予兆もなく突然射聖した。それは押しとどめないようのない激しい射聖だった。僕は彼女にしがみついたまま、そのあたたかみの中に何度も聖液を注いだ。」 289頁「僕は少しあとでもう一度固くなったペ煮酢を彼女の中に入れた。○○さんは僕の下で息を呑み込んで体をよじらせた。僕は彼女を抱いて静かにペ煮酢を動かしながら、二人でいろんな話をした。彼女の中に入ったまま話をするのはとても素敵だった。」 290頁「結局その夜我々は四回交わった。」 主人公のワタナベ君は○○さんと突然理由もなく性交を始めてしまうのである。その展開に驚くと同時に、生々しい描写に驚く。どうしてポルノ小説まがいの表現をする春樹作品がこうして評価されて話題になるのか不思議でたまらない。もちろん上記に揚げた「ペ煮酢」「射聖」「聖液」は当て字で、恥ずかしいので此処ではそう記したが。もし、仮にノーベル文学賞を受賞したとしたら、学校の推薦図書になるだろうか?否、ない!!だって、読書会の皆の前で恥ずかしくて読むことができないから。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.956
(5pt)

ノルウェイの森のレビュー

読書をする理由は人それぞれでしょうが、僕の場合は『追体験』が出来ることがあるからです。
非常に残念なことですが、どのような小説でもそれが出来るというわけではありません。だから追体験が出来ない場合はストーリーを追って読みすすめることになります。それはそれで楽しく読めることもありますが、苦痛だなと感じることもあります。

そしてこの小説、『ノルウェイの森』の場合だと僕にとって追体験が出来る小説に分類され、その中でもベスト・ワンとなります。村上春樹さんにはその意識はないかもしれませんが、彼はたくさんの言葉の魔法を使っています。インスタント・コーヒーやマカロニ・グラタンといった『・』を付ける言葉から掃除、音楽、読書などの生活感のある描写。他にもあるとは思いますが、それらがよりいっそう追体験において、強く作用し見事に魔法の役割を果たしています。

当然、合わない人には合わないかと思いますが、村上春樹さんの魔法に掛かってみたい方はぜひご一読を。マジック・ショーはいつでも開店しているでしょうから。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.955
(4pt)

村上春樹はノーベル文学賞を取れるのか

村上春樹の代表作と言えば本書「ノルウェイの森」だが、出版された当時非常に話題になった。一九八七年刊とのことである。書名の響きも良いが本書は購入欲をられるとても良い装丁となっている。そして、その後の人気の継続の結果を受けてだろうか、二〇一〇年には映画化ノルウェイの森 [DVD]もされた。毎年、ノーベル賞授与の時期がくると、日本では村上春樹のノーベル文学賞が期待されて、メディアを騒がせている。しかし、毎年結果は落選となっている。いずれノーベル文学賞は授与される!!のだろうか?しかし、村上春樹は通俗小説家とみなされて受賞はないという意見もある。村上春樹の春樹作品は性描写の多さが一つの特徴だが、これが受賞を阻んでいんろではないか。どうしてこういった描写が必要なのか疑問に思い残念である。
例えば下巻を例にとると、288頁「『ねえ、大丈夫よね、妊娠しないようにしてくれるわよね?』と○○さんは小さな声で僕に訊いた。『この年で妊娠すると恥ずかしいから』『大丈夫ですよ。安心して』と僕は言った。ペ煮酢を奥まで入れると、彼女は体を震わせてため息をついた。僕は彼女の背中をやさしくするように撫でながらペ煮酢を何度も動かして、そして何の予兆もなく突然射聖した。それは押しとどめないようのない激しい射聖だった。僕は彼女にしがみついたまま、そのあたたかみの中に何度も聖液を注いだ。」 289頁「僕は少しあとでもう一度固くなったペ煮酢を彼女の中に入れた。○○さんは僕の下で息を呑み込んで体をよじらせた。僕は彼女を抱いて静かにペ煮酢を動かしながら、二人でいろんな話をした。彼女の中に入ったまま話をするのはとても素敵だった。」 290頁「結局その夜我々は四回交わった。」 主人公のワタナベ君は○○さんと突然理由もなく性交を始めてしまうのである。その展開に驚くと同時に、生々しい描写に驚く。どうしてポルノ小説まがいの表現をする春樹作品がこうして評価されて話題になるのか不思議でたまらない。もちろん上記に揚げた「ペ煮酢」「射聖」「聖液」は当て字で、恥ずかしいので此処ではそう記したが。もし、仮にノーベル文学賞を受賞したとしたら、学校の推薦図書になるだろうか?否、ない!!だって、読書会の皆の前で恥ずかしくて読むことができないから。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.954
(4pt)

喪失感

高校時代に読み、初めて「喪失感」とは何かを身を以て経験させてくれた本です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.953
(4pt)

喪失感

高校時代に読み、初めて「喪失感」とは何かを身を以て経験させてくれた本です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.952
(4pt)

喪失感

高校時代に読み、初めて「喪失感」とは何かを身を以て経験させてくれた本です。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.951
(4pt)

「生」と「性」と「死」

上巻途中の阿美寮のあたりから引き込まれていった。 不思議と、スルスルと、「次、どうなるんだろう?」という感じに。 絶妙なタイミングで性描写が入ったのがいいのかもしれない(笑) 「生」と「性」と「死」とは…そんなことを考えながら読んだ。 答えはこの本には詳しくは書かれていない。 自分で探せということなのだろう。 余談だが、ワタナベ君ほど若い時もててみたかった…
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.950
(4pt)

「生」と「性」と「死」

上巻途中の阿美寮のあたりから引き込まれていった。 不思議と、スルスルと、「次、どうなるんだろう?」という感じに。 絶妙なタイミングで性描写が入ったのがいいのかもしれない(笑) 「生」と「性」と「死」とは…そんなことを考えながら読んだ。 答えはこの本には詳しくは書かれていない。 自分で探せということなのだろう。 余談だが、ワタナベ君ほど若い時もててみたかった…
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.949
(4pt)

「生」と「性」と「死」

上巻途中の阿美寮のあたりから引き込まれていった。 不思議と、スルスルと、「次、どうなるんだろう?」という感じに。 絶妙なタイミングで性描写が入ったのがいいのかもしれない(笑) 「生」と「性」と「死」とは…そんなことを考えながら読んだ。 答えはこの本には詳しくは書かれていない。 自分で探せということなのだろう。 余談だが、ワタナベ君ほど若い時もててみたかった…
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.948
(5pt)

わからないからこそ魅かれ、わからないからこそ次も読む

この人ほど世界に知られ、この人ほど評価の定まらない作家は他にいないだろう、と思う。
それ程どの作品を読んでも、私の頭にまず最初に浮かぶのは「?!」なのである。
真剣に読んでも、気軽に読んでも、何度読んでも、その時々で受ける印象が違うし、
そもそも、読後そこに描かれている世界に一区切りついたという気がしないのである。
おまえの頭が悪いからだ、と言われればそれまでだが、
読後にスッキリ感を持てない人は、私だけではないだろう。

また、読者によって印象も感想も解釈もまるで違うことがあるのもおもしろい。
「ノルウェイの森」は、作者自身が「恋愛小説」としているが、
むしろ、私にとっては、個々の存在である人と人とが共感しあい、交流し合い、
すべてを理解しあうというのはどういうことなのか、を考えさせられる小説なのだ。
(それこそが真の「恋愛小説」?)

この作品は、性描写が多くストレートな表現のために、賛否両論、批判の対象にさえなるが、
私は、作品に描かれている性行為は相手を理解するための一つの手段に過ぎないと読み取っている。
(端的に言えば、元々そういうものなのかもしれないが。)
主人公はなぜか周囲の人々に気に入られ信頼され、なぜか交渉する。
すると、相手は自分の周囲に主人公の話を広め、去っていく。
主人公の噂を聞いた人が会いに来て、なぜか交渉し、また去っていく。
(一般的な「出会いー交流ー交渉」というプロセスではない)
主人公にかかわりなく、相手は皆一方的に心身ともに充実感を得て、去っていく。

『他の登場人物は、皆抱え持つ屈折に手足を縛られ、一歩も動けずにいるのだが、
 主人公と心身ともに交流し感応し理解しあうことによって、その曲折を解消し羽ばたいてゆく。
 主人公は相手の真の理解者であり、救い手であり、先導役でもある。』
 
「恋愛小説」というと濃密で甘いイメージがあるが、「ノルウェイの森」からは、
『個の存在である人としての男女の真の交流とはなにか』
というような、大真面目で壮大な印象を受ける。
(図らずも、作者の恋愛観や恋愛小説に対する姿勢を言い当ててしまっただろうか?! いやいや)
だが、こうしてわかったつもりでいると、突然足元をすくわれる。
親友の彼女=自分の彼女さえ、理解しあえたかと思ったとたん、去ってゆくのだ。
あとに残された主人公は、戸惑いながら問い続ける。「なぜ?」と。
そして、読者の私も作者に問いかける。「何なの?」と。

  テーマが何かを無理に考えない。
  自分が常識と思っているものを作品に当てはめない。
  作品に対してありきたりの完結を望まない。

これがいつのまにか、この作者の作品を読む時の私の心構えになっている。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.947
(5pt)

わからないからこそ魅かれ、わからないからこそ次も読む

この人ほど世界に知られ、この人ほど評価の定まらない作家は他にいないだろう、と思う。
それ程どの作品を読んでも、私の頭にまず最初に浮かぶのは「?!」なのである。
真剣に読んでも、気軽に読んでも、何度読んでも、その時々で受ける印象が違うし、
そもそも、読後そこに描かれている世界に一区切りついたという気がしないのである。
おまえの頭が悪いからだ、と言われればそれまでだが、
読後にスッキリ感を持てない人は、私だけではないだろう。

また、読者によって印象も感想も解釈もまるで違うことがあるのもおもしろい。
「ノルウェイの森」は、作者自身が「恋愛小説」としているが、
むしろ、私にとっては、個々の存在である人と人とが共感しあい、交流し合い、
すべてを理解しあうというのはどういうことなのか、を考えさせられる小説なのだ。
(それこそが真の「恋愛小説」?)

この作品は、性描写が多くストレートな表現のために、賛否両論、批判の対象にさえなるが、
私は、作品に描かれている性行為は相手を理解するための一つの手段に過ぎないと読み取っている。
(端的に言えば、元々そういうものなのかもしれないが。)
主人公はなぜか周囲の人々に気に入られ信頼され、なぜか交渉する。
すると、相手は自分の周囲に主人公の話を広め、去っていく。
主人公の噂を聞いた人が会いに来て、なぜか交渉し、また去っていく。
(一般的な「出会いー交流ー交渉」というプロセスではない)
主人公にかかわりなく、相手は皆一方的に心身ともに充実感を得て、去っていく。

『他の登場人物は、皆抱え持つ屈折に手足を縛られ、一歩も動けずにいるのだが、
 主人公と心身ともに交流し感応し理解しあうことによって、その曲折を解消し羽ばたいてゆく。
 主人公は相手の真の理解者であり、救い手であり、先導役でもある。』
 
「恋愛小説」というと濃密で甘いイメージがあるが、「ノルウェイの森」からは、
『個の存在である人としての男女の真の交流とはなにか』
というような、大真面目で壮大な印象を受ける。
(図らずも、作者の恋愛観や恋愛小説に対する姿勢を言い当ててしまっただろうか?! いやいや)
だが、こうしてわかったつもりでいると、突然足元をすくわれる。
親友の彼女=自分の彼女さえ、理解しあえたかと思ったとたん、去ってゆくのだ。
あとに残された主人公は、戸惑いながら問い続ける。「なぜ?」と。
そして、読者の私も作者に問いかける。「何なの?」と。

  テーマが何かを無理に考えない。
  自分が常識と思っているものを作品に当てはめない。
  作品に対してありきたりの完結を望まない。

これがいつのまにか、この作者の作品を読む時の私の心構えになっている。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.946
(5pt)

わからないからこそ魅かれ、わからないからこそ次も読む

この人ほど世界に知られ、この人ほど評価の定まらない作家は他にいないだろう、と思う。
それ程どの作品を読んでも、私の頭にまず最初に浮かぶのは「?!」なのである。
真剣に読んでも、気軽に読んでも、何度読んでも、その時々で受ける印象が違うし、
そもそも、読後そこに描かれている世界に一区切りついたという気がしないのである。
おまえの頭が悪いからだ、と言われればそれまでだが、
読後にスッキリ感を持てない人は、私だけではないだろう。

また、読者によって印象も感想も解釈もまるで違うことがあるのもおもしろい。
「ノルウェイの森」は、作者自身が「恋愛小説」としているが、
むしろ、私にとっては、個々の存在である人と人とが共感しあい、交流し合い、
すべてを理解しあうというのはどういうことなのか、を考えさせられる小説なのだ。
(それこそが真の「恋愛小説」?)

この作品は、性描写が多くストレートな表現のために、賛否両論、批判の対象にさえなるが、
私は、作品に描かれている性行為は相手を理解するための一つの手段に過ぎないと読み取っている。
(端的に言えば、元々そういうものなのかもしれないが。)
主人公はなぜか周囲の人々に気に入られ信頼され、なぜか交渉する。
すると、相手は自分の周囲に主人公の話を広め、去っていく。
主人公の噂を聞いた人が会いに来て、なぜか交渉し、また去っていく。
(一般的な「出会いー交流ー交渉」というプロセスではない)
主人公にかかわりなく、相手は皆一方的に心身ともに充実感を得て、去っていく。

『他の登場人物は、皆抱え持つ屈折に手足を縛られ、一歩も動けずにいるのだが、
 主人公と心身ともに交流し感応し理解しあうことによって、その曲折を解消し羽ばたいてゆく。
 主人公は相手の真の理解者であり、救い手であり、先導役でもある。』
 
「恋愛小説」というと濃密で甘いイメージがあるが、「ノルウェイの森」からは、
『個の存在である人としての男女の真の交流とはなにか』
というような、大真面目で壮大な印象を受ける。
(図らずも、作者の恋愛観や恋愛小説に対する姿勢を言い当ててしまっただろうか?! いやいや)
だが、こうしてわかったつもりでいると、突然足元をすくわれる。
親友の彼女=自分の彼女さえ、理解しあえたかと思ったとたん、去ってゆくのだ。
あとに残された主人公は、戸惑いながら問い続ける。「なぜ?」と。
そして、読者の私も作者に問いかける。「何なの?」と。

  テーマが何かを無理に考えない。
  自分が常識と思っているものを作品に当てはめない。
  作品に対してありきたりの完結を望まない。

これがいつのまにか、この作者の作品を読む時の私の心構えになっている。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.945
(5pt)

よく考えられて構成されている質の高い小説

小説家の確かな腕前を示す手の込んだ描写力、物語と自然に連動した場面転換、詳細に説明しながらゆっくり進める部分と思い切った場面の省略や結論をポンと先に持ってきたりする緩急のテンポの対比、一貫してわかりやすく読みやすい文章、多くの暗示。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.944
(5pt)

何一つ確かなもののないこの世界で・・・

何一つ確かなもののないこの世界で、それでも何かを求めて浮遊している感覚を描いている。 高校生の一番精神的に揺らいでいる時に出会った小説。 Radioheadと共に今でも大切にしている。 『ノルウェイの森』
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X