風の歌を聴け

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風の歌を聴けの評価:

4.07/5点 レビュー 370件。 C ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全663件 521〜540 27/34ページ
No.143
(4pt)

努力という行為を評価し続ける作家 村上春樹

今更、僕がこの小説の素晴らしさについて文章を書いたところで、一体なにがどうなるわけでもないのだが・・・。
やはり、なにかしらの文章を書いておきたい・・・。

村上春樹氏のデビュー作。
ちなみに、彼が小説家になろうと思ったきっかけ(すごく有名な話ですが)

【29歳のとき、神宮球場にヤクルトVS中日を見に行って、誰かが2塁打を打った そのときに、「そうだ、僕は
小説を書こう 小説家になろう」】と思ったんだとか(笑)

155ページの凄く短い小説なので、数時間でサクッと読めると思います。難しくて読めないなんてありえないです。
小学生でも読めます(難しい言葉は一切使われていないので)

とても印象に残った文章を引用してレビューを終えます。
【何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、
何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。
だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。
振りをするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ】
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.142
(4pt)

透明

所属する読書会が今度、村上春樹論をやるというのでそれをきっかけにして、デビュー作を
手に取った。
僕自身、村上春樹作品は初めてではないから、デビュー作から「こんな感じだったんだ〜」
ということがわかり、感慨深い。この「こんな感じ」の「こんな」というのは、いったい
何なのか?おそらく多くの読者が共有しているのだけれど、そのほとんどの人がそれを明示
できないでいるのではないだろうか。ここで無謀にも、その「こんな感じ」を僕なりに言わ
せてもらえばそれは、村上作品が「要約できないところ」にあると思う。
「『風の歌を聴け』ってどんな小説?」と友達に問われ、読み終えたあなたはうまく相手に
要約して説明してあげられるだろうか。ここに村上作品の「こんな感じ」があるのだと、僕
は思う。で、さらに突きつめればそれは、作中でとりたてて大きなことが起きていないこと
に起因する。そう、村上春樹の小説ではいつも「「起こっていない」が起きている」のだ。
取り立てて何か具体的で、大きなことは起きないけれど、何かが躍動していた。そのこと
だけが、読者の読後感として歴然と残る。まさに風のように。
一夏のたった18日の経験が、透明な風のように通り抜ける。そんなデビュー作。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.141
(5pt)

1Q7Q年リリースのデビュー作ということで

 同じ作者による話題の最新作が2009年の5月にリリースされていることと、この同じ作者のデビュー作がちょうど30年前の1979年の同じ5月に発表されていることとの間には何か偶然以外の何かがあるのかとの軽い気分の勘違いに似た思い入れにとらわれて、この処女作を再読してみる。二度読む価値のない本は一度たりとも読む値打ちがないとは誰が言ったのだろうか(今、私も言ったが・・・・・)マックス・ヴェーバーが言ったのだ。でもこの本を読むのは二度目である。
 「1Q84」ではヤナーチェックの"シンフォニエッタ"とソニー&シェールの"The Beat Goes On"が刺身のつまのように現れてくるが、本書ではThe Beach Boys(海岸少年)の"California Giels"が爽やかに軽やかに、はたまた面白おかしくビールのおつまみのように聞こえてくる。またこのデビュー作に既に村上お得意のパラレル・ワールドの片鱗が見え隠れしないでもないといったら言い過ぎだらうか。
 そうそう、この本ではあの鼠先輩がカウンターデビューしている。歌ってないけど、ポテトの皮を剥くってスタイルで・・・・・。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.140
(5pt)

若者像を変えた作品。

印象的なフレーズと小道具(レコードやミュージシャン)、映画のカットのような挿入で読み手の想像力を刺激してくる作品です。この小説が、20代の若者の姿を変えたと思っています。それまで、青春小説というのは、若者の間で起きる事件、恋愛、大人になる前の青臭さ、若者の無軌道ぶりといった若さ、甘酸っぱさ、瑞々しさ、残酷さなどに起因する姿を描いたと思うのですが、多くの人にとって、青春時代というのは漠然とした時間の中に埋もれています。モンモンとしている時間といえるかもしれません。村上春樹さんは、それをこの作品で表現したと思います。サリンジャーのようなアメリカの作家がこういう世界を描いていましたが、日本では村上春樹さんが20代の若者を包んでいる空気を描くことに成功したと思います。この作品の生まれた頃が、日本がアメリカ並みの豊かさを備え、生きるために行動するよりも、若者は自分の世界を作り出すために時間を費やすというような、歴史が残さない時代の境目であったのだと思います。村上作品を支持したのは、そういう新しい時代に踏み込んだ若者達であったのではないでしょうか。翻訳本のような文体、何も起こらない世界を読ませるための、レトリックと文章作りの技巧が図抜けていると感じています。文章の巧みさがあるゆえに出来上がった小説だと思っています。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.139
(5pt)

半分しか語れない本音で語った物語

言わずと知れた村上春樹のデビュー作
「淡々と脱力感」
村上春樹が書く小説を読んで
一番最初に去来した
私の中のイメージで
それは何十という作品を読んで来ても
変り続けることが無い。
さて
本作の主人公ももちろん
脱力感に満ちあふれている
彼は21歳の若さに関わらず
何かを悟っているかのような
人を馬鹿にしたような
そんな空気をまとっている。
友人鼠も
それに負けない淡白な人間像で
そんな二人が会話すると
とたんに
粋なアメリカ映画のワンシーンになってしまう。
稚拙な表現をすればクール。
時代が40年過ぎようと
いや
逆に過ぎれば過ぎるほど
この作品の世界観は
美しさを増していくのかもしれない。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.138
(5pt)

半分しか語れない本音で語った物語

言わずと知れた村上春樹のデビュー作
「淡々と脱力感」
村上春樹が書く小説を読んで
一番最初に去来した
私の中のイメージで
それは何十という作品を読んで来ても
変り続けることが無い。
さて
本作の主人公ももちろん
脱力感に満ちあふれている
彼は21歳の若さに関わらず
何かを悟っているかのような
人を馬鹿にしたような
そんな空気をまとっている。
友人鼠も
それに負けない淡白な人間像で
そんな二人が会話すると
とたんに
粋なアメリカ映画のワンシーンになってしまう。
稚拙な表現をすればクール。
時代が40年過ぎようと
いや
逆に過ぎれば過ぎるほど
この作品の世界観は
美しさを増していくのかもしれない。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.137
(5pt)

そこには手を伸ばしたくない。

第一章は7ページから始まり、13ページで終わる。たった7ページ。仮にこの小説が、このたった7ページしかなかっとしたら?
僕はそれでもこの小説を買う。7ページしかなくても、値段がいくらであっても、この小説を買う。それほどこの第一章の文章は美しい。初めて読んだのは恐らく、23歳くらいだったと思う。年齢がはっきりと思い出せないということは、それほど感動しなかった証拠なんだと思う。けれど今は違う。この小説を読むたびに救われる。そんな気持ちになる。
冒頭の有名な書き出しはもちろん好きだけど、今の自分にとって好きな文章はふたつある。
「もちろん、あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り、年老いることはそれほどの苦痛ではない」
村上春樹がこの作品を書き始めた1978年、僕は生まれた。そして僕の年齢は、村上春樹がデビューした年齢と同じ30歳。10代や20代には感じることが全くなかった、年齢を重ねることに対する漠然とした不安が襲ってくる。それが30歳という年齢なんだなと実感する。けれどこの文章を読むことで僕は救われた。うつむかず前を見据えて生きていけば、年齢を重ねることは怖くないんだと。もしかしたら、村上春樹が30歳だったとき、やはり同じような不安があったのだろうか、その不安があったからこそ、この文章が生まれたのかと考えてしまう。考え過ぎだろうか。
もうひとつの僕の好きな文章。
「夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しか書くことはできない。そして、それが僕だ」
この文章の意味とか、そういったものではなく、ただ単純にカッコいい。この文章から醸し出される空気がとてつもなくカッコよくて、本当に好きだ。
この小説を読むことで、僕は何度でも救われる。だから本棚の、いちばん手が伸ばしやすいところに置いている。けれど、僕はその場所にはできるだけ手を伸ばしたくはない。
辛いとき、何かにすがるのは最後の最後にしたいからだ。それがこの作品から僕が学んだ、いちばん大切なことだ。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.136
(4pt)

青春小説・・・いや。ちょっと待てよ。どうもおかしい。

「ジェイズ・バー」を根城に回想される、「僕」と「鼠」と
女の子たちの青春のノスタルジー。といいたいところですが、
コトはそんなに簡単じゃあない。
村上春樹作品を読む順番を間違えた「僕」(読者)としては、
この異様な作品には、なにか怖いものを感じました。
たとえていえば、「クビから上の登場人物がモソモソ
会話し、動き回る姿は、そこにあるんだけれども」どうも、肉体が存在
しない、架空の青春回想録。
存在感、現実感、肉体感のない生活の中を、目の前をさまざまな人物
が、のっぺりとした紙でできた人間たちが、来ては去っていく、そんな
仮想な現実を、愛、恋、生、死と繰り広げていく、乾いた空間と時間。
シンプルな会話と簡素な言葉がストリーミングとして流れていく。
後の作品の、疎外感を彷彿とさせる、村上春樹のデビュー作は、すでに
ここからして、「死」をいつも感じさせる文体となっています。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.135
(5pt)

それは風の様に

 村上氏のデビュー作。
 そして僕にとっても初めての村上春樹作品である。いつか読みたいと前々から思っていた。
 いざ読み始めると、あとは早い。
 一気に読んでしまった。なにせ、今まで読んできた(といっても自慢できるほどではない)どの小説とも異なった世界だったので、夢中になってしまったからだ。
 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」・・・こんな出だしから始まるなんて、意表を突かれた人は多いのではないだろうか。
 物語は決して重苦しくなく、軽快に進んでいく。胸躍らされるような展開が待っているわけでもない。
 だからこそ、時折登場する胸を打つようなフレーズが鮮烈だ。
 「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな」
 「もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じさ」
 「あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない」
 「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」
 軽快で、でも読後には言い表すのが難しいような切なさに襲われる。
 そんな作品だった。
 
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.134
(4pt)

「さみしさ」が、人の心をひきつける

僕は村上春樹の作品が大好きだ 小説もノンフィクションも旅行記も 当然、本作「風の歌を聴け」も大好きである たしか、タイトルは、ボブディランのBlowin' In The Windという歌のThe answer, my friend, is blowin' in the wind,The answer is blowin' in the wind.という歌詞に由来するらしい
村上春樹の作品が、僕らの心を掴んで離さないのはなぜなんだろう?理由はわからないが、とにかく、まずは、この作品を読んでほしい とても薄い本だから、1日で読めるはず これを読んで何も感じなければ、それはそれでいいし、「なんか、いい」と感じれば、あなたは、村上春樹の全作品を読まずにはいられないはずだ 
この小説が抱える「根本的な寂しさ」は、人の心を揺さぶる
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.133
(4pt)

最初の一冊にオススメな理由

 架空の小説家「デレク・ハートフィールド」を所々で引用しながら、「完璧な文章などといったものは存在しない」という書き出しで始まるこの処女作。架空のあとがきでも「デレク・ハートフィールド」との出会いをのうのうと書いてみせたメタ小説風味のフォーマリズムは、今の著者の作品からは消えていってしまったものだ。これは処女作においてその才能や構築力をアピールする必要があった作者が敢えて取った文学的戦略なのかもしれない。
 ストーリー自体は、その後の村上春樹作品に通じる内向的でポップな味わいが描かれており、登場人物がヤマ場で必ず泣く他の作品同様、この作品でも登場人物達は泣いている。でも、泣いてもどうしようもないことが明白すぎるくらい、この世界のダメさが充満している今の時代では、正直、この時期の春樹作品特有のスノッブさはそろそろ色褪せかけている気がする。
 それでも、この作品が今でも良むに耐え得る作品である理由は、実は先述のフォーマリズムにあるという点が面白い。著者が処女作から完成された作家だったことがよく分かる、色んな意味で最初に春樹を読むに適した一冊。
 
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.132
(5pt)

2008年時点での僕の理解。

何か困難にあたるといつもこの本を読んだ。
おかげでもうすでに50回は読んでいると思う。
何のために書かれたのか分からない、
でもすごく深いものがあるように感じられる。
時々そんなはずはあるわけないのに
「これは将来の僕が書いたのではないか?」
などと思わせるような感覚も覚える不思議な本。
ただ、何度読んでも自分に引っかかってくることからなんとなく分かったことがある。
何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ければ年老いることは苦痛ではない。という冒頭の言葉。
いろんなことを考えながら50年生きるのは、はっきり言って何も考えずに5千年生きるよりもずっと疲れる。そうだろ?という台詞。
君は何を学んだ?そして絶望に自殺をする青年。
そして最後に僕が一番好きな太文字の言葉にぶつかる。
僕達は今の自分達よりも成長するためにみんな歯を食いしばって生きているし、
これからも同じことを続けて行くのだろう。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.131
(5pt)

深夜の静まりきったキッチンのテーブルの上で

どうも村上氏の作品は評そうとすると、つまり言葉にすると嘘になってしまうようなところがあって、こうして書くのはなかなか難しいところがあると思います。いわく言葉にし難い魅力と、特に古い作品になると個人の思い入れが重なり、普通の人にはこの感性を客観化し辛いせいなのでしょう(自分がそうです)。この後に続く「1973年のピンボール」や「ノルウェーの森」などそっと心にしまっておきたい、そんな作品の多い作家のような気がします。
1979年刊行の表記作ですが、デビュー作として歴史もあるだけに(といっても30年くらいですが)、同時代で作品に触れた世代にとっては「心にしまっておきたい」感が一段と強いものなのではないでしょうか(私はもう少しあとの世代)。村上氏自身は、ジャズ喫茶を経営するかたわらの日々、ある日ヤクルトの試合を見ていた神宮球場で突然、神の啓示を受けこの作品に着手したと述べており、この次の「1973年のピンボール」まではどことなく腰の定まらない執筆だった、と述懐していたのをどこかで読んだことがあります。まあ腰の定まらないまま、これほどのものが書けるのも凄いと思いますが、高校時代から恐ろしく文章の上手い奴がいる、と評判だった才能のなせる業なのでしょう。
仕事で疲れた後、深夜の静まりきったキッチンのテーブルの上で、ことことと筆を動かす若き氏の姿が浮かびます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.130
(4pt)

独自のワールド

10代後半の夏にある雑誌で取り上げられていて、読んだのがきっかけかな。だからもう20年近くも前のこと。缶ビールとピンボールとビーチボーイズ。当時高校生だった僕には、ちょっと背伸びした感じの刺激的なその雑誌の紹介文が印象に残った。
その後、深くその小説が掘り下げられて別の角度からの評論などを読んだりするとそうだったのかと妙に納得させられた感じだった。
小説の内容は主人公のひと夏の思い出を語ったものであったが、しゃれた言い回しや感覚などとても身近でありながら、よく練りこまれた小説であったなと思う。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.129
(5pt)

「短く簡潔に」がビジネス常識の時代の村上春樹。其れ以前に、ヴォネガット爺さん。

『日経アソシエ』の7月1日号では、メールの書き方について特集している。
すべからく、「メールは簡潔に要点のみを、判り易く」が
現代のビジネス常識となった感がある。
もう、今更いう必要も無いが、村上春樹のこのデヴュー作に影響を与えている
と言われているのが、カート・ヴォネガット『スローターハウス5』伊藤典夫訳である。
私は、20歳頃に読んだと思う。短いパセイジを断片的に、繋げて行く手法だが、
話は、第二次大戦の欧州西部戦線では最大死者数を出したドレスデン大空襲を
扱っている。トローマティックな「実体験」を書くと為ると記憶メモリーの
作動自体がランダムに為る。そう言うものだ。私も覚えがある。いや、現に今そうだ。
短いパセイジを繋げて、全体で何を構築出来るのか。「フレームワーク」が
出来ていて、パーツをアッセンブルする事で、何らかのテーマを伝えようとしているのか。
いや、多分、何も構築されないかも知れない。「人生」の様に。
構築されたものが有るとすれば、次の5文字だろうか。
hello本作は、村上春樹自身の「挨拶」と為った作品である。
「人生」みたいなものだ。
hello, goodby続きはまた書く。
プーティーウィッ。
続きだ。
70年代後半当時ダラダラ書かないスタイルが
「斬新」だったと言うよりも、選考者達にとって
「読むのがラクだった」のかもしれない。
その「ラクさ」が、快感を齎し、その快感自体が「斬新」な
「生理的経験」に為ったので、本作が選ばれた可能性も有る。
其の意味では、本作は時代を「センコー」していた訳である。
また、オヤジギャグだ。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.128
(4pt)

日常を面白く可笑しく

本作品は村上春樹氏によるデビュー作。
読んでいて時代のギャップを感じましたが、
日常にありふれていそうな光景を感じ取れました。
洒落ていてユーモアのある文章。
時折出てくる哲学的なフレーズが作品全体に絶妙な深さを醸し出しています。
なぜか外に持ち出して読みたくなる一冊です。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.127
(4pt)

☆村上春樹のデビュー作☆

☆村上春樹のデビュー作☆
主人公“僕”のなんともいえぬユーモアの
ある言い回し。
全然気取っているわけではないんだけど、
なんとなくカッコよさを感じる。
そんな主人公のほろ苦いひと夏を描いているのだ
けれども、しかし重々しいものではなく
とても軽快なタッチで書かれています♪
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.126
(5pt)

優しさは、人を傷つけてしまう。

完璧な文章などといったものは存在しない。
完璧な絶望が存在しないようにね。
これほど引き込まれる出だしに出会ったことはない。
村上春樹氏の処女作「風の歌を聴け」の第一文だ。
あらすじは、ウィキペディア でも参照してもらえればよい。
僕が語ることでもない。
僕と、この小説の主人公「僕」は、似ている部分が多いなと感じた。
相手を否定しないという点だ。
ただ、この小説でも描かれているように、
相手を否定しない=相手を受け入れる
のとは意味合いが異なる。
優しさは、ときには武器になる。
相手を傷つけてしまう。
”優しさ”という道具は、扱うのが難しい。
道具とは得てしてそういうものだということが、わかる一冊だろう。
≪以下抜粋≫
・正直になろうとすればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへと
沈みこんでいく。
・もしあなたが芸術や文学を求めているのならギリシャ人の書いた
ものを読めばいい
・「何故そう思うの?」「うーん」
答えなどなかった。
・「ねぇ、私っていくつに見える?」
 「28。」
 「嘘つきねぇ。」
 「26。」
 女は笑った。
・優れた知性とは二つの対立する概念を同時に抱きながら、
 その機能を充分に発揮していくことができる。
・「・・・ねぇ、いろんな嫌な目にあったわ。」
 「わかるよ」
・「冷たいワインと暖かい心」
・「何故いつも訊ねられるまで何も言わないの?」
・彼女は彼女にとってふさわしいだけの美人ではなかった
・巨大さってのは時々ね、物事の本質を全く別のものに変えちまう。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.125
(5pt)

これが村上春樹の原点?

読まず嫌いだった村上春樹。書店でたまたま手に取った「海辺のカフカ」。すっかりはまっって「ノルウエィの森」「世界の終わりと・・・」と立て続けに読了。そしてこの著書へ。
これが村上春樹の原点なのか?
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.124
(4pt)

デレク・ハートフィールドに捧ぐ

 実のところ、何も起きないし、何も変わりやしない、でも、時間というやつは
とりあえず過ぎていく。
 物語なんてどこにもない。
 まさにそれこそが、この小説の表現する、的確極まりない時代描写の正体。
 あるとき読み返して、はっとさせられたことがあった。
「もしあなたが芸術や文学を求めているのなら――」というあのくだり。
 なんだ、春樹ってめちゃくちゃ分かってんじゃん、と感嘆せずにはいられなかった次第。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703