明日香の皇子
評判
明日香の皇子の評価:
3.56/5点 レビュー 16件。 C ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21〜40 2/3ページ
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明日香の皇子の評価:
3.56/5点 レビュー 16件。 C ランク
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この「明日香の皇子」も、当然本格ミステリだろうと思って読み始めたのですが・・・あれれ・・?と。結局ジャンルとしては伝奇もので、最後に筋道立った解決がくるミステリを期待していたものですから釈然としない思いが残り、自分の中では”イマイチ”の烙印を押してしまい、それ以来手に取ることもありませんでした。今回は内田氏の旅エッセイでこの作品と奈良を取り上げてあったので、再読してみることにしました。
この作品が書かれた1984年といえば、日本は好景気で株価はうなぎのぼり、日本が悪くなることなどありえない、発展と明るい未来しかないとバブルに向かってまっしぐらの頃だと思います。ストーリーにもそういう背景がよく出ています。戦争を体験し、戦後の日本をずっと見てきた内田氏ご本人はそういう風潮に危惧をおぼえておられたようで、楽しみだけに走る若者や利殖にしか興味のない大人たちへの批判を、登場人物の口を借りて何度か書いておられます。そんなところに内田氏の価値観や本音がよく見えます。が、正直、ちょっと説教くさいと言えなくもありません。
物語としては、再読での評価も、やはりぼちぼちでしょうか。それなりにおもしろいですし話の展開はスリリングです。が、個人の好みもあるのですがやはり全体が荒唐無稽で、特に最後、危機一髪のところを主人公が神風が吹いたような幸運で多数で襲ってくる敵を撃退するのは、なんだか劇画のようで現実味がなく、ご都合主義に感じてしまいました。ネタばれするのであまり書けませんが、ユートピアと言ってもそれでこれからどうするつもりなのか?という疑問も残りました。
やはり内田氏は、本格推理ものの旅情ミステリが一番です。太古の歴史ロマンと奈良の旅情を感じるにはいい作品だと思います。