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エンジェル



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【この小説が収録されている参考書籍】
エンジェル
エンジェル (集英社文庫)

エンジェルの評価: 3.63/5点 レビュー 30件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(4pt)

清々しい

物語のスタートは殺された「自分」を幽霊になった「自分」が発見することから始まる。
物語の主人公は殺された「自分」が殺された理由を探し出すというもの。

普通なら犯人への復讐が始まるところだが、この作品ではそうならない。

殺された理由よりもそれにたどり着くまでの主人公の心優しがを身に染みて感じることのできる作品だった。
エンジェル (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル (集英社文庫)より
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No.15:
(4pt)

どっち付かずな感じがして

冒頭から主人公が幽霊として登場する。誰かが自分を山中に埋めている場面に遭遇するのだ。そこから彼の”犯人探し”が始まる。そこからいきなり自分が産まれた瞬間まで時は戻り、短かった人生をフラッシュバックしていく。単に、こういう人生を送ってきた、と回想するのではなく、主人公が自分自身の人生をもう一度なぞるようにたどっていくことで、彼の孤独感がよりいっそう際立っている感じがする。 自分の命と引き換えに母はこの世を去り、愛情薄い父とは溝が深まるばかりで、成人すると同時に10億円で縁を切られる。淋しいとか、哀しいというような言葉では表せない虚無感を胸に抱いて生きてきた彼がどうして殺されるはめになったのか。読者はそれを殺された本人と一緒に探っていくことになるのだが、主人公が幽霊のせいか、ミステリを読んでいるというよりはファンタジーに近い感覚だったかな。 今ひとつ、主人公に感情移入できなかったせいで、面白さが減ってしまった。彼はそれほどこころに大きな空洞を抱えた人物なのだと思う。そういう意味ではとてもよく心理描写ができているのだと思う。誰が殺した、というよりは最後彼はどうなるのだろう、とそっちの方が気になった。犯人を見つけて成仏するのか、このまま人の世をさまよい続けるのか。犯人が分かった時に、彼のその後も明らかになる。 短い実の人生では、生きていてよかったと思ったことはなかったかもしれないが、死んで始めて死の世界で”生きている”ことを楽しめるようなった主人公。この新たな死生観には少しこころがほんわかした。 ただ、好き嫌いが分かれる作品だと思う。主人公に感情移入できるか、結末をこれで良かったと思えるかによって読後感は変わってくるだろう。ミステリ?ファンタジー?どっち付かずな感じがして、評価は満点にはなりませんでした。
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No.14:
(4pt)

哀しくも優しい話

始めはミステリーなのかと思いました。
主人公が既に亡くなっていて、死因を自身の手で探るお話だったので。
でも読み進めていくうちに、様々な登場人物たちの哀しみや葛藤が伝わってきて、単なる謎解きだけでない展開に、少し切なくなりました。
石田 衣良さんの作品にはいつも優しさを感じますが、このお話はもの哀しい読後感を持ちました。
印象的な本です。
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No.13:
(4pt)

生きるって

石田衣良の作品としては、少し系統が違うような、それでいて不思議な面白味を感じさせられる内容でした。私はフラッシュバックの章から、何がどのように展開するのかドキドキしながら読ませていただきました。内容はちょっと殺人もあり嫌な部分もあったのですが、石田衣良さんらしい「愛」の描き方もよく出ていて総合的に満足な本でした。
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No.12:
(4pt)

ありがちですが

幽霊となって蘇り、自分の死の謎解きと、一目惚れした女優を如何にして助けることができるか・・・よくあるストーリーのままなのですが、石田流にまとまってます。ラストが途中で読めてしまったのが残念ですが、十分面白いですよ。
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No.11:
(4pt)

ミステリーイラ作品を堪能できる本

ミステリー時代の作品であるが一気に読んでしまう作品です。天使の攻撃のシーンなど映画にできそうな内容です。主人公に共感できる読者も多いと思います。
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No.10:
(5pt)

一気に読み終えました。

著者の持ち味である、I.W.G.P的エンターテイメント性が死後の世界から、颯爽と描かれていて、楽しく一気に読めました。通勤途中に軽く読むにはとても良い本だとおもいます。
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No.9:
(5pt)

死後の世界

死後の不思議な体験を、実に説得力のあるスタイルで書いてあるので、全く違和感なく読みすすめることができました。事実は知らないほうがよいこともあるという考え方に対して、それでも真実を追い求める主人公と、最後の決断に心打たれました。作者の力量に感服し、星5つ献上です。
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No.8:
(4pt)

生きてエンジェル、死んでエンジェル

 10億円を受け取る替わりに父親から捨てられ、20歳で一人世の中に放り出される事になった純一。純一はその金をアルバイト先のゲームソフト会社の製作資金として投資することでさらに多くの富を得る事になる。純一はゲームやエンターティメント関連のビジネスに投資するエンジェルとして成功するが、あるところから記憶が消えている。そして今では肉体の無い本物のエンジェル、というか幽霊になっているのだ・・・。 自分の一生を幽霊になって辿るのだが、自分がなぜ殺されなければならなかったのかがどうしてもわからず、真相究明を目指す純一。最後に真相が明らかになるのだが・・・。 ありがちなゴースト物だが、作者ならではの切なさと苦さが絶妙に効いて大人のファンタジーになっている。なぜか登場人物の誰をも心から憎む事ができない。そのあたりも作者らしさ。秋の夜長におすすめです。
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No.7:
(4pt)

十分です。

特にこれが読みたいというあてがない、でも何か読みたい。というときに重宝するのが買ってまずハズレが無い、という作家の作品。私の場合は、宮部みゆきさんと石田衣良さんがそんな作家です。石田さんは『池袋ウエストゲートパーク』でハマりました。あの西口公園をそんな風に呼ぶのか、、、と思って読み始め、なかなかのセンスに爽快に読み終わりました。一番すきなのは『骨音』です。石田さんは音に対する感受性がひときわ優れているんじゃないかと私は思っています。この本、エンジェルもなかなかです。ただ、石田さんにしてはストーリーの展開が甘すぎると思います。ラストも分かりきっているのに感情表現がやや過剰で少し醒めてしまう。『うつくしい子ども』の方が私としてはよかったのですが、でもこれも十分読ませます。主人公の感情が優しく、安定していて疲れているときなどには特にいいかも。
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No.6:
(5pt)

うまい!

石田さんワールドにはまる人は多いというので、手始めに読んで見ました。良く描けています。人物描写、さらには主人公の心理が本当によろしい。どんどんファンが増えると思います。後半からはやはり哀しかったです。でも人間ってそういうものかもしれないと、思い直しました。読み終えると哀しいのですが、爽やかでもあります
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No.5:
(5pt)

泣きました。

石田作品にある”誰かの為に自分に何ができるのか?”が色濃く出ている そんな作品だと思います。ミステリーやサスペンスの要素にファンタジーが絡んでいます。死してなお人を思う主人公の心意気に涙です。自分は何ができるのか、自分も何かしよう。と思わせてくれる作品でした。読み始め、半ばあたりから私は泣きどおしでした。切なくも心が少し暖かくなるそんな作品です。みなさんもどうぞお読みください。
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No.4:
(5pt)

魂の行方

「IWGP」を読んだ時もそうでしたが、著者の作品にはとても温かさ、人間らしさを感じます。登場人物のひとりひとりが、それぞれの事情を抱え、誰かを裏切ったり罪を犯したりもします。それでも、その相手をただ責めたり、復讐だけにとらわれる事のない主人公。彼の最後の究極の選択には「涙」でした。私は何のため、誰のために生きているのだろう?私の魂は何処から来て何処へ行くのだろう?そんなことも考えさせられる作品でした。
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No.3:
(4pt)

似た題材の小説

この作品に非常に似ている題材の小説を読んだことがある。真保裕一の「奇跡の人」という小説だ。どちらの作品も主題は「自分の記憶探し」である。両小説のクライマックスで同じことを考えた。「知らないことのほうが幸せなほうがあるのに、なぜ知ろうとするの?」「奇跡の人」の方が本当に「やめてくれ!」と思い、読むのがつらくなった。結末は本当に予想できないものだった。プロローグとエピローグがリンクしていたり、とてもよく似た作品である。ぜひとも読み比べてもらいたい。
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No.2:
(5pt)

死後の世界とサスペンス。

B級なレビュータイトルですみません。いきなり主人公は殺されてしまいます。しかもこの二年間の記憶を失っているのです。主人公はまるで生きているときは生きた心地を感じていなかったのに、幽霊になってみて生きた心地がするという矛盾点に自分で笑っていました。自分を殺した犯人を突き止めていくうちに、この二年間の間に愛していた女性と出会い、その女性が自分を殺した犯人達に狙われている事を気づきます。そして、彼女を守るために戦うのです。僕の文章力がへたくそで、なんだかマジでB級な感じになってしまいましたが、物語はA級です。エンディングは特に感動ものです。生と死について、非常に考えさせられます。
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No.1:
(5pt)

不思議な読後感

始めはどろどろした話かと思いました。書店の帯にあるように、「自分を殺した犯人探し」が主題なので。でも、読み終わって、感動するとかじーんときた、というよりもなぜかほんわかした気持ちになりました。人が未来を託すとき、というのはこんな気持ちなのかな、と。冒頭で書かれている、産まれてくる赤ちゃんが感じる意外な生々しい感触もインパクトがありました。『池袋ウエストゲートパーク』や『波の上の魔術師』などで著者の本には触れており、筆力のある作家さんだな、と思っていましたが、今回の本でも裏切られず、ますますファンになりそうです。
エンジェル (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル (集英社文庫)より
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