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エンジェル
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エンジェルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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10億円を受け取る替わりに父親から捨てられ、20歳で一人世の中に放り出される事になった純一。純一はその金をアルバイト先のゲームソフト会社の製作資金として投資することでさらに多くの富を得る事になる。純一はゲームやエンターティメント関連のビジネスに投資するエンジェルとして成功するが、あるところから記憶が消えている。そして今では肉体の無い本物のエンジェル、というか幽霊になっているのだ・・・。 自分の一生を幽霊になって辿るのだが、自分がなぜ殺されなければならなかったのかがどうしてもわからず、真相究明を目指す純一。最後に真相が明らかになるのだが・・・。 ありがちなゴースト物だが、作者ならではの切なさと苦さが絶妙に効いて大人のファンタジーになっている。なぜか登場人物の誰をも心から憎む事ができない。そのあたりも作者らしさ。秋の夜長におすすめです。 | ||||
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特にこれが読みたいというあてがない、でも何か読みたい。というときに重宝するのが買ってまずハズレが無い、という作家の作品。私の場合は、宮部みゆきさんと石田衣良さんがそんな作家です。石田さんは『池袋ウエストゲートパーク』でハマりました。あの西口公園をそんな風に呼ぶのか、、、と思って読み始め、なかなかのセンスに爽快に読み終わりました。一番すきなのは『骨音』です。石田さんは音に対する感受性がひときわ優れているんじゃないかと私は思っています。この本、エンジェルもなかなかです。ただ、石田さんにしてはストーリーの展開が甘すぎると思います。ラストも分かりきっているのに感情表現がやや過剰で少し醒めてしまう。『うつくしい子ども』の方が私としてはよかったのですが、でもこれも十分読ませます。主人公の感情が優しく、安定していて疲れているときなどには特にいいかも。 | ||||
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石田さんワールドにはまる人は多いというので、手始めに読んで見ました。良く描けています。人物描写、さらには主人公の心理が本当によろしい。どんどんファンが増えると思います。後半からはやはり哀しかったです。でも人間ってそういうものかもしれないと、思い直しました。読み終えると哀しいのですが、爽やかでもあります | ||||
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石田作品にある”誰かの為に自分に何ができるのか?”が色濃く出ている そんな作品だと思います。ミステリーやサスペンスの要素にファンタジーが絡んでいます。死してなお人を思う主人公の心意気に涙です。自分は何ができるのか、自分も何かしよう。と思わせてくれる作品でした。読み始め、半ばあたりから私は泣きどおしでした。切なくも心が少し暖かくなるそんな作品です。みなさんもどうぞお読みください。 | ||||
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斬新な小説です。 カテゴリーとしては、推理小説、になるのでしょうか。 一般的にそう呼ばれるものより、いろいろなものの描写のしかたが「上手いな」感じる場面が多い。言葉にかなり、力、というかカッコ良さが漂います。 内容はと言えば、一部記憶喪失の幽霊が自分の死んだわけを探る、というもの。半分ファンタジーの世界ですが、適度にリアリティがあるのは、情景描写が上手いからでしょう。登場人物も、主人公を含め、味のあるキャラに仕上がっています。 あえて言うなら、「推理」よりも、「登場人物」そして、作者の「表現」を味わって欲しい。スジを知ったあとに読み返しても、それなりに楽しい。そんな小説です。 | ||||
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「IWGP」を読んだ時もそうでしたが、著者の作品にはとても温かさ、人間らしさを感じます。登場人物のひとりひとりが、それぞれの事情を抱え、誰かを裏切ったり罪を犯したりもします。それでも、その相手をただ責めたり、復讐だけにとらわれる事のない主人公。彼の最後の究極の選択には「涙」でした。私は何のため、誰のために生きているのだろう?私の魂は何処から来て何処へ行くのだろう?そんなことも考えさせられる作品でした。 | ||||
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物語の冒頭、みずからの人生を全速力で生き直す主人公を描くフラッシュバックのシーンはなかなか読みごたえがあった。主人公の属する世代と私の世代がほぼ同じなので、その生き直しの場面に挿入される社会世相などに懐かしく感じさせるものがあるからだろう。 しかし、である。後段、幽霊と化した主人公を取り巻くほかの登場人物の挙動にどうも納得のいかない部分が多すぎると思う。例えば幽霊というものに対して抱く世間一般の恐怖心があまりに希薄な親分格の暴力団員。自分の身に危険が迫っているとわかった後もなぜか身を隠そうとしない女。殺した相手が幽霊となってことの真相を探り始めたと知りながら、殺した相手が生前住んでいたマンションに行って自分に不利な証拠がないか探してみようとしない犯人。そうした首をかしげてしまうような穴だらけの行動を取る脇役陣の姿を見るにつけ、どうもこの物語が都合のよい展開に満ちているような気がして、興が乗らなかった。 物語の落としどころがかなり早い段階で予想がついた。それだけ筋書きに驚きがないといえる。 | ||||
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この作品に非常に似ている題材の小説を読んだことがある。真保裕一の「奇跡の人」という小説だ。どちらの作品も主題は「自分の記憶探し」である。両小説のクライマックスで同じことを考えた。「知らないことのほうが幸せなほうがあるのに、なぜ知ろうとするの?」「奇跡の人」の方が本当に「やめてくれ!」と思い、読むのがつらくなった。結末は本当に予想できないものだった。プロローグとエピローグがリンクしていたり、とてもよく似た作品である。ぜひとも読み比べてもらいたい。 | ||||
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B級なレビュータイトルですみません。いきなり主人公は殺されてしまいます。しかもこの二年間の記憶を失っているのです。主人公はまるで生きているときは生きた心地を感じていなかったのに、幽霊になってみて生きた心地がするという矛盾点に自分で笑っていました。自分を殺した犯人を突き止めていくうちに、この二年間の間に愛していた女性と出会い、その女性が自分を殺した犯人達に狙われている事を気づきます。そして、彼女を守るために戦うのです。僕の文章力がへたくそで、なんだかマジでB級な感じになってしまいましたが、物語はA級です。エンディングは特に感動ものです。生と死について、非常に考えさせられます。 | ||||
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始めはどろどろした話かと思いました。書店の帯にあるように、「自分を殺した犯人探し」が主題なので。でも、読み終わって、感動するとかじーんときた、というよりもなぜかほんわかした気持ちになりました。人が未来を託すとき、というのはこんな気持ちなのかな、と。冒頭で書かれている、産まれてくる赤ちゃんが感じる意外な生々しい感触もインパクトがありました。『池袋ウエストゲートパーク』や『波の上の魔術師』などで著者の本には触れており、筆力のある作家さんだな、と思っていましたが、今回の本でも裏切られず、ますますファンになりそうです。 | ||||
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