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闘神



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【この小説が収録されている参考書籍】
闘神―伊達順之助伝
闘神―伊達順之助伝 (文春文庫)

闘神の評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

何が史実で何がフィクションか?

「夕陽と拳銃」の影響で、「伊達順之助=馬賊の大頭目」というイメージを持っていた。横山光輝の名作「狼の星座」に少しだけ登場する順之助も、やはり馬賊として描かれていたように思う。

ところが著者は、順之助は馬賊になったことはなく、常に正規軍の将官であったと強調する。果たしてそうなのであろうか。

一般に正規軍とは、常備軍であろうが臨時編制軍であろうが、国家が任じた将兵の集団を指すものではなかろうか。朝鮮総督府の麾下に入っていた時期はそうだったかもしれないが、馬賊から軍閥となった張作霖軍の将として闘っていた時期や、自治聯軍を率いていた時期は、馬賊と何が異なるというのか。どうも著者は、始めに結論ありき式で史実に意味付けを行っているようだ。

また、当時の日本軍の指揮官は無能、大多数の日本人は無知蒙昧であるかのようにステレオタイプ的に描いているのも、如何かと思う。

まあ、気になる点はいくつもあるが、実在の大陸浪人を主人公として史実をベースに組み立てた冒険活劇として読めば、なかなか楽しめる。
闘神―伊達順之助伝Amazon書評・レビュー:闘神―伊達順之助伝より
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