聖灰の暗号

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評判

聖灰の暗号の評価:

4.23/5点 レビュー 39件。 A ランク

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平均点4.23pt

Amazonレビュー一覧

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全62件 61〜62 4/4ページ
No.2
(5pt)

カタリ派について語る派

著者は30年前から本書の構想を練っていたと「波」で読み本書の背景も知りました。わたし自身は20年ほど前に「異端カタリ派」という本でカタリ派のことを知りました。自分なりに限られた出版物を読み漁りました。本書には手稿という形で火刑に処せられるカタリ派の人々がまさに蘇ってきます。こういう本が出ると決まってローマ教会を冒涜するだの嘘だの書く人が現れますが、まさに思ったとおり上巻のレビューにも出ていましたね。
わたしは著者に対し深い敬意を表します。また本書を支えてきた編集者の方にも賞賛をおくります。ピレネーの山の中で残酷な時代に生きた清貧なカタリ派の人々もさぞかし喜んでいることと思います。ピレネーの山中にこの本を捧げにに行くという著者と共に、読者としてのわたしのこの感想も捧げてほしいと思います。本当によく書いてくれました。どのように焼かれ死んでいったのかは知っていても、その時代に生きた人々の感情は小説なくしては読めれなかったからです。何度も読み号泣いたしました。素晴らしい本を本当に書いてくださりありがとうございました。カタリ派を語れる本に出逢えてとても幸せです。
聖灰の暗号〈下〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉より
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No.1
(5pt)

現代人に必要なもの

おおよそ文学とは、著者の感覚を読者が感じるものなのかもしれない。そういう意味で言えば本著の意図するところは達成されているのではないだろうか。
須貝、クリスチーヌ、エリック、エリーズ、カタリ派の聖職者たちと手稿を護り通した人たち。そしてその相反する立場にいる人たち。その人たちの心が読み取れる作品ではなかったか。と同時に、その心とは、現代人が忘れている人間らしい心。
いうまでもなく宗教と人間とは切っても切り離せない関係にある。悪の側に立つならば、宗教的権威と政治権力が結託して人間を支配しようとする心は現代にも生きている。その反面、宗教を人間の側に取り戻そうとする心もある。いつの時代もそれらがシーソーのように揺れ動いているのだ。
しかし、私は、本著を読んで思うに、人間らしい生き方、人間らしく生きるための、また人々と生きていくための「覚悟」を見たような気がする。そのことを感じるならば、本著に書かれたものが史実か、史実でないかは関係のないことなのである。
アリエス教授は言う、真贋を見分ける感性を持つことも人間にとって不可欠な資質だ、と。これこそが本著のテーマ、主題であるのだと確信する。現代に生きる人々はそのことを真摯に学ばなければいけないのではないだろうか。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
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