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呉・三国志
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【この小説が収録されている参考書籍】
呉・三国志の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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三国志は、多くの作者により発表されてきたが、代表的なものが吉川英治を始めとする劉備、関羽、張飛と曹操を対立軸としたものであった。魏を軸として書かれたものには、宮城谷昌光があった。しかし、呉は、三国志の主役の一つでありながら、さらっと書かれたものばかりで、蜀や魏に比べて物足りない恨みがあった。本書をを読む前は、さほど魅力を感じなかった。しかし、作者は、魏、蜀にも気を配りながらこの複雑な鼎立を俯瞰している。さらに、私たちに今日的な意味合いをもたらしているのは、古代にあっては珍しい視点を加えていることである。この斬新的な視点というのが、情報(諜報)である。それゆえに、英雄たちの行動をよりビィビィッドに訴えている。ただ、上述の視点は、周りの状況をも詳しく説明することを求められるためか、挿話も多過ぎるくらいで、かなり拗く感じた。 | ||||
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タイトル通り三国志演義などで蜀を引き立たせる的な立場で描かれる呉にスポットをあててかかれた作品。呉を主役としつつも蜀や魏についても書かれており、より史実に基づいて書かれている。登場人物についてもその都度エピソードなどをそえて、そのひととなりを書いている。若干、誇張表現が出てくるが小説としてのおもしろさを足すためしょうがないと思う。また「淮南子」や、「戦国策」などの中国の古典、また司馬法で有名な司馬穣苴などの逸話なども出てくるので大変面白かった。 | ||||
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第10巻は魏も呉も政変に継ぐ政変で、もう本当にどろどろでぐちゃぐちゃです。 魏は司馬氏が権力を掌握してから王凌・カン丘険・諸葛誕など叛乱が後を絶たず、どんどん人が粛清されます。 呉も孫権末期から名臣もいなくなり、迷走していきます。自由闊達な雰囲気は全く無くなり、 魏に負けず劣らずの政変。粛清が繰り返され、とことん暗い展開になります。 蜀は魏・呉ほど悲惨な事は起きませんが、官僚腐敗は凄まじく、初期のさわやかさは微塵も感 じられません。 それでも、三国志後期の展開は馴染みが薄く、新鮮で楽しめました。今まで縦横無尽に活躍し ていた各国の諜報機関も、社会が硬直したからなのか、活躍のばを失っていくのも哀愁を感じ させます。 本当に、曹操・夏侯淳・劉備・関羽・張飛・孫策・陸遜が活躍していたのが、遠い遠い昔のように感じてしまいます。 これが三国志かという様な内容ですが、彼らが活躍していたのは三国志になる前の漢王朝の期間が大部分であり、これが本当の三国志とも言えるわけです。 このシリーズは本当に面白く、よほど蜀中心史観に凝り固まっている人で無ければ楽しめると 思います。 ただ、文庫本の表紙のデザインはちょっと・・・。 ハードカバーの表紙はかっこいいのに。 ともかく、このシリーズはもっと評価されて然るべき三国志本です! ぜひ、読んでみて下さい! | ||||
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長江流域に興った呉を中心とした三国志です。全編通しての主人公は孫朗(孫堅の庶子で五男ですが、その出生の秘密や経歴一切は作者の創作)。 第1巻は孫堅のお話です。通常の三国志小説なら、一行で片付けられてしまう海賊退治の武勇譚や、妻呉栄との結婚に至るまでのエピソードなど、細かく描いてくれているので非常に楽しいです。オリジナル要素が強く、しかも引きこまれるので、今までに三国志小説は十分読んだという人も楽しめると思います。正史の数行の記録から、発想の翼を広げ、奥行きのある物語に仕立て上げる作者の想像力には脱帽です。 この作品のテーマの一つは、情報戦。情報をいち早く、かつ正確につかみ、さらにそれらを適格に分析、利用する力。それが三国志を貫いているとする作者独自の見解です。そのため、三国とも「浙江耳」、「青州眼」、「臥龍耳」という諜報組織を抱え、裏舞台で彼らが繰り広げる諜報活動、隠密戦がメインのストーリーになっています。主役の孫朗は「浙江耳」の首領です。三国の組織はそれぞれ敵対関係にあるのですが、孫朗がわりと孔明贔屓であるためか、魏の「青州眼」が常に悪役で、「青州眼」には他の二組織にはない曲曲しさが感じられます。 面白い作品なのですが、難点を上げるとすれば、作者の独特の文体。「閑話休題」がとにかく多く、それがストーリーの流れを損なってしまい物語に浸りきれないので苦手という方もいるかもしれません。伴野朗の作品を読みなれてくると、それはそれで味わい深いものになるのですが。 | ||||
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三国志作品はそれこそ星の数ほど発表されていますが、その中でも珠玉の輝きを放つ作品だと感じました。まず、呉の孫一族を主人公としていることが一つ。三国がそれぞれ独自の諜報機関を持っており、物語の中核となっていることが一つ。江南という土地柄らしく、呪術が頻繁に登場することが一つ。今までの作品とはかなり違うものになっています。三国志ビギナーから、三国志に一通りの知識を持っている人にも楽しめます。ただし、オリジナルの登場人物が多く実在の人物と勘違いしてしまう人が増えてしまいそう。 | ||||
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