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呉・三国志
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【この小説が収録されている参考書籍】
呉・三国志の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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この本を手にする人の多くが期待するであろう、程普や黄蓋といった宿将たちの活躍はほとんど無し。代わりに、よく分からないオリジナルキャラクターが大立ち回りを演じます。燕人楊飛って…超能力者なんかも、うようよ出てきます。 全巻を通して、作者が取材旅行にいった時の思い出話などが多く興ざめ。 各国の諜報機関が繰り広げる暗闘や、死んだはずの人物が実は生きていて、歴史の裏で重要な役割を果たすといった設定は結構面白かったです。 | ||||
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三国志は、多くの作者により発表されてきたが、代表的なものが吉川英治を始めとする劉備、関羽、張飛と曹操を対立軸としたものであった。魏を軸として書かれたものには、宮城谷昌光があった。しかし、呉は、三国志の主役の一つでありながら、さらっと書かれたものばかりで、蜀や魏に比べて物足りない恨みがあった。本書をを読む前は、さほど魅力を感じなかった。しかし、作者は、魏、蜀にも気を配りながらこの複雑な鼎立を俯瞰している。さらに、私たちに今日的な意味合いをもたらしているのは、古代にあっては珍しい視点を加えていることである。この斬新的な視点というのが、情報(諜報)である。それゆえに、英雄たちの行動をよりビィビィッドに訴えている。ただ、上述の視点は、周りの状況をも詳しく説明することを求められるためか、挿話も多過ぎるくらいで、かなり拗く感じた。 | ||||
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以前、途中まで読んで、途中の展開に納得が行かず、継続読破を断念していましたが、改めて全巻を読破したのでレビューします。 三国志、つまりは三国志演義を下敷きにした物語の中で、あまり中心に出て来ない(それどころか、著しく道化役に転化されている)「呉」という国に焦点を当てたのは、着眼点としては面白い所です。 しかし、全体を通して感じたのは、結局の所、作者は一体、どこに軸足を置いて物語を作りたかったのか、全くわからなかった、という事でした。 ここから、ネタバレを多く含みますので、ご注意ください。 いわゆる三国志ものの物語は、英雄豪傑達が火花を散らし、血湧き肉踊る物語、というイメージが強いですが、本作品は三国それぞれの諜報機関の活躍を描いた作品、という見方も可能になっています。 しかし、裏で暗躍する人達の目線から三国志を描くという発想自体は、1974年初出の陳舜臣氏の名著、「秘本三国志」が既にモチーフとして取り入れているため、2001年初出の本書では焼き直し感が強いです。 特に、仏教寺院が出てくるあたりや、太平道の「予言」のカラクリなどの部分の多くが、秘本三国志の記述とほぼ同じ内容だというのは・・・。 また、「三顧の礼は史実ではないから、史実として諸葛亮の士官を物語に描いた」という反面、後の巻では史実どころか、一般常識であり得ない、妖怪変化や超能力者が跋扈するなど、話の展開に一貫性が見られません。 この辺りが、以前、私が途中脱落した要因でもあったりします。 そして作者が物語の序盤で曰くに、「三国志と言うからには、三国全ての滅亡までを描いてこそ、物語は完結する」とのことですが・・・。 その心意気は良いとしても、この物語においては、その試みは失敗だったと私は思います。 特にこの10巻は、読んでいるこちらも「作者は物語作りを楽しんでいない」とか、「義務感で書いているだけなんだろうな」という事を思わせるほど、「物語」の体裁から外れ、単に「歴史書に書かれた史実をなぞっただけ」の内容になっています。 まあ、巻構成を考えたら、黄巾の乱から五丈原の戦いまでの約50年を9巻に分けて書いてきたのに、それ以降、呉の滅亡までの50年を1冊で終わらせているのですから、そうならざるを得ない、という所もない訳ではありません。 それに、作者曰く、諸葛亮亡き後の三国は、人物も事件も小粒になって、面白味がなくなって行く、との事なので、そういう意識も働いていたのかもしれません。 しかし、その「面白味が少ない」時代の、数少ない面白味を抽出し、物語に仕立て上げることこそが、『作家』としての力量の見せ所だったのではないか?と、私などは思うのですが。 特に、「呉」を題材にした物語なら、滅亡間際の時代の、陸抗と羊コ(漢字が出ませんでした…)のエピソードなど、物語として魅力的な題材はいくらでもあったはずです(ちなみに、陸抗と羊コは、全く出て来ない。私的には、「呉」の滅亡を描くなら、ありえない話だと思う)。 結果的に、作者の物語を作る上での立ち位置が不明瞭となり、竜頭蛇尾な内容になってしまっています。 中原の歴史に全く関係のない邪馬台国を出すくらいなら、最後まで魅力的な物語を作る方に、心血を注いで欲しかったと思います。 | ||||
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他の巻を読んでおらず、この巻だけの感想ですが、 孫策が許貢の食客に暗殺される場面は面白かったです。 ここだけ別に短編小説風に書いてくれても面白いのではないかと思います。 登場人物について、 「○○は○○の人、若くして……」 という説明が少し多いので嫌になる人もなかにはいるのではないでしょうか。 死の前に孫策が、 対袁紹戦に忙しい曹操を出し抜くべく許都の攻略を目指していたさまが、 描かれているので、 吉川英治の三国志よりはやはり「江東の小覇王」好きには、 記述の量があってうれしいです。 | ||||
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他の方も書いていらっしゃるが、この作品はオリキャラがたくさん登場し妖術、超能力合戦を繰り広げ、お馴染みの英雄達がかすんでしまうほどの活躍ぶり。 作者の観光旅行やはたまた、日本のミッドウェ−海戦まだ出てくる無駄な閑話休題。これらにはかなりうんざりさせられた。 でもこの巻で目を引いたのは、「泣いて馬讒を斬る」の件だ。正史等の史書をよく調べ作者が、創作したもは・・・・思わず唸ってしまった。 それにしても文庫本の表紙装画。三好版 柴錬版と同じ絵師で、全く同じイラストである。何故だろう?これでは表紙だけ見ると区別がつかない。 | ||||
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で、私個人としては全く受け付けられない作品でした。読んだのはもう5年くらい前になりますが、最近知ったある漫画を読んで、この作品を思い出してしまいました。孫堅の話までは、勢いのある展開に引き込まれたのですが、途中から無駄な逸話の挿入やら意味不明な魔法合戦やら…2巻からは凄く頑張って読みました。視点は面白いのに、勿体無いなーという印象です。情報戦というより、陰で繰り広げられるSFバトル!のお話ですね。オリキャラが全く関係無いオリストで活躍する…『三國志』の必要性を感じられません。これはこれでアリ!と割り切れば楽しめるのでしょうが、『呉・三國志』と思って読むと肩すかしもんです。あくまで「呉が中心めの三國志モノ」くらいで良いのでは。それにしても、この方趙雲が好きなんですね(笑) | ||||
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タイトル通り三国志演義などで蜀を引き立たせる的な立場で描かれる呉にスポットをあててかかれた作品。呉を主役としつつも蜀や魏についても書かれており、より史実に基づいて書かれている。登場人物についてもその都度エピソードなどをそえて、そのひととなりを書いている。若干、誇張表現が出てくるが小説としてのおもしろさを足すためしょうがないと思う。また「淮南子」や、「戦国策」などの中国の古典、また司馬法で有名な司馬穣苴などの逸話なども出てくるので大変面白かった。 | ||||
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第10巻は魏も呉も政変に継ぐ政変で、もう本当にどろどろでぐちゃぐちゃです。 魏は司馬氏が権力を掌握してから王凌・カン丘険・諸葛誕など叛乱が後を絶たず、どんどん人が粛清されます。 呉も孫権末期から名臣もいなくなり、迷走していきます。自由闊達な雰囲気は全く無くなり、 魏に負けず劣らずの政変。粛清が繰り返され、とことん暗い展開になります。 蜀は魏・呉ほど悲惨な事は起きませんが、官僚腐敗は凄まじく、初期のさわやかさは微塵も感 じられません。 それでも、三国志後期の展開は馴染みが薄く、新鮮で楽しめました。今まで縦横無尽に活躍し ていた各国の諜報機関も、社会が硬直したからなのか、活躍のばを失っていくのも哀愁を感じ させます。 本当に、曹操・夏侯淳・劉備・関羽・張飛・孫策・陸遜が活躍していたのが、遠い遠い昔のように感じてしまいます。 これが三国志かという様な内容ですが、彼らが活躍していたのは三国志になる前の漢王朝の期間が大部分であり、これが本当の三国志とも言えるわけです。 このシリーズは本当に面白く、よほど蜀中心史観に凝り固まっている人で無ければ楽しめると 思います。 ただ、文庫本の表紙のデザインはちょっと・・・。 ハードカバーの表紙はかっこいいのに。 ともかく、このシリーズはもっと評価されて然るべき三国志本です! ぜひ、読んでみて下さい! | ||||
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他にも、三国志本はたくさんでていますが、いろいろ読み比べて、以下の点がイマイチ 1文章が下手 作者は、元記者ということで、事実を簡潔に伝えると言う意味ではよい文章なのかもしれませんが、小説の文章としては、話が盛り上らない。 2構成が下手 登場人物の逸話なんかもこの手の読み物の楽しみの一つではありますが、逸話が20行くらいあるのに、話の中での本人の活躍は10行くらいだったりして、バランスを崩しています。また、話の流れと全く無関係な逸話が入っている点も同様です。 3題材がイマイチ あえて、三国志演技で語られないところを選んだようですが・・・・。盛り上らない・・・。 4意味無い記述がある 赤壁に筆者が観光に行った話しなんかは、あとがきに書いて欲しい。小説中に挟まれても流れが悪くなるだけ。現在の跡地から感慨を述べる程度ならともかく、その程度を超えている。 5ウンチク語りたいだけの記述が多い アサシンの語源なんか、三国志でどうでもいいことだと思うんですが。あるいは、UFOを誰それが見たとか・・・。 結論 とりあえず、全体として、物語の骨格がきちんと出来ていない印象を受けました。文章も下手です。もちろん、元の歴史が骨格になるんでしょうが、それを作者の中で消化しきれていないというか。 他にも三国志本はたくさんあるので、この本は選ばない方が良いと思います。 | ||||
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タイトル通り、三国の中では比較的マイナーな「呉」を中心に据えた三国志小説。 三国はそれぞれ諜報機関を持ち、呉の諜報機関の頭領を孫堅の庶子である孫朗が務めるというオリジナル設定。 これら諜報機関の情報戦も実際の戦闘さながらに熱く、面白い視点であると思う。 ただ一方で、超人や超常現象が当たり前のように出てきて、硬派な作品として読み進めているといささか冷めてしまうところもある。 その他は、わりと普通な三国志。期待したほど「呉」中心ではなかったように感じた。 孫朗を主人公にするという着眼は面白いのだが、個人的にはありそうであまり見かけない「孫権」を主人公にした『呉・三国志』を見たかった。 | ||||
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長江流域に興った呉を中心とした三国志です。全編通しての主人公は孫朗(孫堅の庶子で五男ですが、その出生の秘密や経歴一切は作者の創作)。 第1巻は孫堅のお話です。通常の三国志小説なら、一行で片付けられてしまう海賊退治の武勇譚や、妻呉栄との結婚に至るまでのエピソードなど、細かく描いてくれているので非常に楽しいです。オリジナル要素が強く、しかも引きこまれるので、今までに三国志小説は十分読んだという人も楽しめると思います。正史の数行の記録から、発想の翼を広げ、奥行きのある物語に仕立て上げる作者の想像力には脱帽です。 この作品のテーマの一つは、情報戦。情報をいち早く、かつ正確につかみ、さらにそれらを適格に分析、利用する力。それが三国志を貫いているとする作者独自の見解です。そのため、三国とも「浙江耳」、「青州眼」、「臥龍耳」という諜報組織を抱え、裏舞台で彼らが繰り広げる諜報活動、隠密戦がメインのストーリーになっています。主役の孫朗は「浙江耳」の首領です。三国の組織はそれぞれ敵対関係にあるのですが、孫朗がわりと孔明贔屓であるためか、魏の「青州眼」が常に悪役で、「青州眼」には他の二組織にはない曲曲しさが感じられます。 面白い作品なのですが、難点を上げるとすれば、作者の独特の文体。「閑話休題」がとにかく多く、それがストーリーの流れを損なってしまい物語に浸りきれないので苦手という方もいるかもしれません。伴野朗の作品を読みなれてくると、それはそれで味わい深いものになるのですが。 | ||||
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三国志作品はそれこそ星の数ほど発表されていますが、その中でも珠玉の輝きを放つ作品だと感じました。まず、呉の孫一族を主人公としていることが一つ。三国がそれぞれ独自の諜報機関を持っており、物語の中核となっていることが一つ。江南という土地柄らしく、呪術が頻繁に登場することが一つ。今までの作品とはかなり違うものになっています。三国志ビギナーから、三国志に一通りの知識を持っている人にも楽しめます。ただし、オリジナルの登場人物が多く実在の人物と勘違いしてしまう人が増えてしまいそう。 | ||||
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呉を焦点に当てたこと、諜報活動から書いたこと、蘊蓄がちりばめられていることから、三国志フリークはもちろん、そうでない人にも楽しめる作品。 反面、邪馬台国に触れたり、本筋と違う話題も多く興がそがれる部分があるのが残念。 | ||||
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