(短編)

とむらい機関車

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評判

とむらい機関車の評価:

4.77/5点 レビュー 13件。 B ランク

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平均点4.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(5pt)

戦後探偵小説の佳品

戦前の探偵小説史で、必ず言及される表題作「とむらい機関車」。この悲しくも切ない物語は、以後多くの模倣作を生んだ。続いて、探偵青山喬介が活躍する5編が収められている。ワトソン役が語る形式の、シャーロック・ホームズばりの推理譚である。プロットは非常に魅力的なのだが、惜しむらくはトリックや推理の展開にちょっと無理があるように感じられるところか。「雪解」は鉱山での金採掘をめぐる殺人事件。非常に印象的なラストだ。映画「地下室のメロディー」を思い起こさせる。「坑鬼」は海底鉱山で起こる連続殺人事件を描いたもの。著者の最高傑作との評価もある作品である。戦争で惜しくも早世した著者による、傾向の違った作品を楽しめる一冊で、大阪圭吉の作品をまとめて読めるのは非常に有意義である。このような出版には拍手を送りたい。
とむらい機関車(探偵クラブ) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車(探偵クラブ)より
4336033617
No.7
(5pt)

戦後探偵小説の佳品

戦前の探偵小説史で、必ず言及される表題作「とむらい機関車」。この悲しくも切ない物語は、以後多くの模倣作を生んだ。続いて、探偵青山喬介が活躍する5編が収められている。ワトソン役が語る形式の、シャーロック・ホームズばりの推理譚である。プロットは非常に魅力的なのだが、惜しむらくはトリックや推理の展開にちょっと無理があるように感じられるところか。「雪解」は鉱山での金採掘をめぐる殺人事件。非常に印象的なラストだ。映画「地下室のメロディー」を思い起こさせる。「坑鬼」は海底鉱山で起こる連続殺人事件を描いたもの。著者の最高傑作との評価もある作品である。戦争で惜しくも早世した著者による、傾向の違った作品を楽しめる一冊で、大阪圭吉の作品をまとめて読めるのは非常に有意義である。このような出版には拍手を送りたい。
とむらい機関車 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車 (創元推理文庫)より
448843701X
No.6
(4pt)

日本にも黄金期パズルはあった

謎の奇妙さが若干腰砕けになる表題作は、ホームズ譚の古風さがあり、やはり年代物かと思わせたが、次の「デパートの絞刑吏」でぶっ飛んだ。ポーの古典の衣鉢を継ぐ作品としてはまず筆頭においていい傑作ではあるまいか。このほか、動機の奇抜さが印象深い「気狂い機関車」、カーを思わせる人間消失トリックの「石塀幽霊」、関係のない裁判にわざわざ嘘の証言をしにやってくる女がいる、という人を喰った設定の「あやつり裁判」等と佳作が続くが、なんと言っても圧巻は、中篇「坑鬼」である。これが最高傑作とも言われるそうだが、納得。炭坑の火災で、類焼を防ぐために男が一人閉じ込められ、死んだ直後に起こる坑内の連続殺人。男の恨みを誰かが晴らしているのか?やがて男が生きていると思わせる手がかりも見つかって…、という話で、異常な設定の迫力、不可能トリックの鮮やかさ、意表をつく動機、そしてそれらが破綻なく構成された合理性。久しぶりに読んだ本格傑作である。このような才能が戦火に散ったとはあまりに惜しい。戦争といえば、「あやつり裁判」に伺われる戦前の裁判の意外な「まともさ」は、資料的価値がある。
とむらい機関車(探偵クラブ) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車(探偵クラブ)より
4336033617
No.5
(4pt)

日本にも黄金期パズルはあった

謎の奇妙さが若干腰砕けになる表題作は、ホームズ譚の古風さがあり、やはり年代物かと思わせたが、次の「デパートの絞刑吏」でぶっ飛んだ。ポーの古典の衣鉢を継ぐ作品としてはまず筆頭においていい傑作ではあるまいか。このほか、動機の奇抜さが印象深い「気狂い機関車」、カーを思わせる人間消失トリックの「石塀幽霊」、関係のない裁判にわざわざ嘘の証言をしにやってくる女がいる、という人を喰った設定の「あやつり裁判」等と佳作が続くが、なんと言っても圧巻は、中篇「坑鬼」である。これが最高傑作とも言われるそうだが、納得。炭坑の火災で、類焼を防ぐために男が一人閉じ込められ、死んだ直後に起こる坑内の連続殺人。男の恨みを誰かが晴らしているのか?やがて男が生きていると思わせる手がかりも見つかって…、という話で、異常な設定の迫力、不可能トリックの鮮やかさ、意表をつく動機、そしてそれらが破綻なく構成された合理性。久しぶりに読んだ本格傑作である。このような才能が戦火に散ったとはあまりに惜しい。戦争といえば、「あやつり裁判」に伺われる戦前の裁判の意外な「まともさ」は、資料的価値がある。
とむらい機関車 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車 (創元推理文庫)より
448843701X
No.4
(5pt)

トリックメーカー

大阪圭吉は日本物のアンソロジーを編纂する場合まず、収録されないことがない戦前のトリックメーカーです何故、獣は同じ列車に轢き殺されるのか?という謎から意外な真相が浮かび上がる表題作デパートで縊れ墜落した男を殺した意外な凶器を探す「デパートの絞刑吏」夏の真っ昼間に衆人環視の中消滅した犯人の謎の「石塀幽霊」本格的裁判ものに意外な結末を添えた「あやつり裁判」坑道を徘徊する連続殺人鬼の謎「坑鬼」等傑作が目白押しです
とむらい機関車(探偵クラブ) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車(探偵クラブ)より
4336033617
No.3
(5pt)

トリックメーカー

大阪圭吉は日本物のアンソロジーを編纂する場合まず、収録されないことがない戦前のトリックメーカーです何故、獣は同じ列車に轢き殺されるのか?という謎から意外な真相が浮かび上がる表題作デパートで縊れ墜落した男を殺した意外な凶器を探す「デパートの絞刑吏」夏の真っ昼間に衆人環視の中消滅した犯人の謎の「石塀幽霊」本格的裁判ものに意外な結末を添えた「あやつり裁判」坑道を徘徊する連続殺人鬼の謎「坑鬼」等傑作が目白押しです
とむらい機関車 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車 (創元推理文庫)より
448843701X
No.2
(4pt)

ありがとう

いろいろな紹介本で紹介されていて、しかもそのほとんどが好意的。なのに本がなかなか手に入らないんで読みたくても読めずに、とても気になる作家だった大阪圭吉。その短編集が文庫で出た! これは読まずにいられません。 戦前の探偵小説をそう読んでいるわけでも、詳しいわけでもないのですが、そのころはやっていた(んだよね?)エログロ、猟奇的な事件を書くわけでもなく、とても個性的な探偵を登場させるわけでもない(実際、シリーズ探偵の青山喬介のが何作か載ってますが、あんまり魅力を感じられません、この名探偵)。死体の傷やちょっとした遺留品から論理的に事件を解明していく、当時としては珍しかっただろうと思われる本格推理小説。なるほど、今でも評価されているわけだと納得できました。 それにしても、私にとっては幻の作家だった大阪圭吉、昭和10年代の古~い作品を纏めて出版してくれた出版社にお礼をいいたいです。どうもありがとう!
とむらい機関車(探偵クラブ) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車(探偵クラブ)より
4336033617
No.1
(4pt)

ありがとう

いろいろな紹介本で紹介されていて、しかもそのほとんどが好意的。なのに本がなかなか手に入らないんで読みたくても読めずに、とても気になる作家だった大阪圭吉。その短編集が文庫で出た! これは読まずにいられません。 戦前の探偵小説をそう読んでいるわけでも、詳しいわけでもないのですが、そのころはやっていた(んだよね?)エログロ、猟奇的な事件を書くわけでもなく、とても個性的な探偵を登場させるわけでもない(実際、シリーズ探偵の青山喬介のが何作か載ってますが、あんまり魅力を感じられません、この名探偵)。死体の傷やちょっとした遺留品から論理的に事件を解明していく、当時としては珍しかっただろうと思われる本格推理小説。なるほど、今でも評価されているわけだと納得できました。 それにしても、私にとっては幻の作家だった大阪圭吉、昭和10年代の古~い作品を纏めて出版してくれた出版社にお礼をいいたいです。どうもありがとう!
とむらい機関車 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: とむらい機関車 (創元推理文庫)より
448843701X