オリンピックの身代金

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評判

オリンピックの身代金の評価:

4.15/5点 レビュー 176件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全208件 81〜100 5/11ページ
No.128
(5pt)

オリンピックの裏側には何がある?

刊行時に読まなかったが、今読むと2020年オリンピックが東日本大震災福島第一原発
事故からの十分な復興なしに進められる理不尽さと重なって時宜を得た問題提起小説
だと思わせられて興味深い。東北出身者として日本の繁栄が地方からの出稼ぎ労働の犠牲の上に成りたっている事実は今も変わっていない。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.127
(5pt)

こんな気持ちは初めてです。

完全に犯罪者側に感情移入しました。最後まで成功しろ、って祈ってました。最後は悔しくて泣きました。オリンピックバカヤロウ!って叫びたくなりました。なんだか説明のつかない気持ちです。出てくる警察や平和そうな人々に反感を感じます。どうしてなんだろう。全くわかりません。奥田さん、彼らの最後を教えてください!
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.126
(5pt)

こんな気持ちは初めてです。

完全に犯罪者側に感情移入しました。最後まで成功しろ、って祈ってました。最後は悔しくて泣きました。オリンピックバカヤロウ!って叫びたくなりました。なんだか説明のつかない気持ちです。出てくる警察や平和そうな人々に反感を感じます。どうしてなんだろう。全くわかりません。奥田さん、彼らの最後を教えてください!
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.125
(5pt)

華やかさの陰には、苦しみがある。忘れてはいけないのだ

社会派小説。戦後20年、復興の象徴として開催される東京オリンピックを背景にプロレタリアートの人びととの対比がせつない。日本人としての誇り発展、華やかさの陰で捨てられていったプロレタリアートの命たち。いつの時代も底辺に押しやられて苛烈な労働を強いられる人びとがいる。その人びとを代弁するような島崎国男の純粋な行動を、誰が非難できようか。ダイナマイトでのオリンピック妨害の成功を願った人間もたくさんいたのではないか。印象的だったのは、いつの世もその現場で働く者はどんなに理不尽なことにも、反逆したりしない。動くのは絞り出すように働いている人間ではなく、その上の知的上流の人びとだ。今の世の中を見ていてもそうだ。現場の人間はいっぱいいっぱいだし、やはり知的にも高くはないのだ。だから、数ある社会運動は常に視点が代理視点だ。本人たちのそのままの視点ではないので、違和感を抱く運動も多い。そして社会運動で名をあげて政治家などになる人間もいる。でも、その陰にあった労働者たちの本当の悲哀は常に一時救われてもすぐにもとにもどってしまう。ここに表されたプロレタリアートの世界が、現代にも連綿とつながってなんら変化していないのをみれば一目瞭然である。ということを、考えてしまうリアリティもあり、その当時の特に東京オリンピックに向かう日本の波が小説内にも充満していておもしろかった。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.124
(4pt)

タイムスリップ?

読んでいる間は、高度成長の時代に自分が生きてきるような気分にさせられました。
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.123
(4pt)

タイムスリップ?

読んでいる間は、高度成長の時代に自分が生きてきるような気分にさせられました。
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.122
(4pt)

丹念な取材力に敬服

1964年、前回の東京オリンピック当時の世相を理解するには絶好の書です。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.121
(5pt)

最高に面白い小説

最高に面白い小説でした。秋田県の山間部の当時の生活振りの描写はやや極端と思いますが、そういうところもあったかもしれません。性風俗が極めて自由という点は今も変わりません。
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.120
(4pt)

昭和の香り

今の40代の父親世代が青春時代の頃のお話。1960年代、オリンピック開催前のお話です。
当時の東北の寒村と活気あふれる東京とが対比されます。高度経済成長中の東京がいかに活気に溢れていたのか、
逆に東北の寒村が高度経済成長の恩恵から取り残され、時代の波に乗るためには集団就職という名の、首都圏への
移民が必要だった・・・。なるほどな、この時代こそ強烈な格差社会であったわけだな、田中角栄が出てきて、日本列島
改造が声高に叫ばれたのも、これが原因なのかと納得しましたね。
私たちは昭和をもう一度知る必要がありますね。良い本でした。
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.119
(5pt)

最高に面白い小説

最高に面白い小説でした。秋田県の山間部の当時の生活振りの描写はやや極端と思いますが、そういうところもあったかもしれません。性風俗が極めて自由という点は今も変わりません。
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.118
(4pt)

昭和の香り

今の40代の父親世代が青春時代の頃のお話。1960年代、オリンピック開催前のお話です。
当時の東北の寒村と活気あふれる東京とが対比されます。高度経済成長中の東京がいかに活気に溢れていたのか、
逆に東北の寒村が高度経済成長の恩恵から取り残され、時代の波に乗るためには集団就職という名の、首都圏への
移民が必要だった・・・。なるほどな、この時代こそ強烈な格差社会であったわけだな、田中角栄が出てきて、日本列島
改造が声高に叫ばれたのも、これが原因なのかと納得しましたね。
私たちは昭和をもう一度知る必要がありますね。良い本でした。
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.117
(4pt)

今迄には無い展開

離れて回つている幾つかの歯車が、話が進んでいくのに合わせて噛み合っていくような、今迄には余りなかった展開で新鮮だった。
オリンピックの身代金(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)より
4062779668
No.116
(4pt)

今迄には無い展開

離れて回つている幾つかの歯車が、話が進んでいくのに合わせて噛み合っていくような、今迄には余りなかった展開で新鮮だった。
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (角川文庫)より
4043860048
No.115
(4pt)

単純な弔い合戦ではない、国男の真っすぐな気持ち。

著者は、『オリンピックの身代金』で吉川英治賞を受賞した奥田秀朗。
(H23/9/25 初版発行)

急死した兄の背中を追って人夫になり、肉体労働に従事した島崎国男。
そこには高度経済成長を錦のお旗に、貧困に取り残された世界があった。
国男は知力の限りを振り絞って、オリンピック当日までこぎつけた。
オリンピックの身代金はとれるのか?下流社会の鉄槌を下せるのか?

上巻から下巻が楽しみだったが、期待通りの上質な内容だった。
初めは凡庸な青年だった国男が、みるみる熱いものを心の中に溜めていき、邁進する姿をどんどん応援したくなる自分が不思議だった。
人夫が言う、国男が邁進する理由は兄の弔いである、というのは、間違いであるという複雑な(ある意味真っ直ぐな)感情が伝わってきた。

本書は伏線もしっかり、プロットもしっかり組まれているように思えるが、何より心を惹かれたのが登場人物の“気持ち”だった。
物事よりも、その“気持ち”が先行して物語を紡いでゆくというのかな。
普段読んできた小説よりも、刻一刻と流れるように変化する登場人物の“気持ち”が、沸々と、キラキラと感じられる素敵な作品でした。

───人柱という言葉に、国男は打ちのめされた。以前マルクスを引き合いに出し、苛烈な搾取構造の中で屈託のない飯場の労働者について、不思議でならないとの感想を自分は抱いた。しかしそれは過ちだった。彼らはちゃんと現状を認識している。戦う術を知らないだけなのだ。(p.306)
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.114
(4pt)

単純な弔い合戦ではない、国男の真っすぐな気持ち。

著者は、『オリンピックの身代金』で吉川英治賞を受賞した奥田秀朗。
(H23/9/25 初版発行)

急死した兄の背中を追って人夫になり、肉体労働に従事した島崎国男。
そこには高度経済成長を錦のお旗に、貧困に取り残された世界があった。
国男は知力の限りを振り絞って、オリンピック当日までこぎつけた。
オリンピックの身代金はとれるのか?下流社会の鉄槌を下せるのか?

上巻から下巻が楽しみだったが、期待通りの上質な内容だった。
初めは凡庸な青年だった国男が、みるみる熱いものを心の中に溜めていき、邁進する姿をどんどん応援したくなる自分が不思議だった。
人夫が言う、国男が邁進する理由は兄の弔いである、というのは、間違いであるという複雑な(ある意味真っ直ぐな)感情が伝わってきた。

本書は伏線もしっかり、プロットもしっかり組まれているように思えるが、何より心を惹かれたのが登場人物の“気持ち”だった。
物事よりも、その“気持ち”が先行して物語を紡いでゆくというのかな。
普段読んできた小説よりも、刻一刻と流れるように変化する登場人物の“気持ち”が、沸々と、キラキラと感じられる素敵な作品でした。

───人柱という言葉に、国男は打ちのめされた。以前マルクスを引き合いに出し、苛烈な搾取構造の中で屈託のない飯場の労働者について、不思議でならないとの感想を自分は抱いた。しかしそれは過ちだった。彼らはちゃんと現状を認識している。戦う術を知らないだけなのだ。(p.306)
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.113
(4pt)

国男のキャラクターが非常に魅力的。

著者は、2002年『邪魔』で大藪春彦賞を受賞した奥田秀朗。
(H23/9/25 初版発行)

時は昭和39年夏、東京はアジア初のオリンピック開催で熱狂していた。
そんな中に、警察幹部宅と警察学校を狙った爆破事件が発生する。
その前後して、オリンピックを妨害すると言う脅迫文が警察に届く。
敗戦国から一等国に駆け上がろうとする日本の名誉、警察の威信にかけた大捜査が行われた末に見えた容疑者は、一人の秋田人夫だった。

本書の醍醐味は、容疑者・島崎国男の心境の変化に尽きる。
国男は、初めは国家反逆に全くの興味はなく、マルクス主義を研究していた為にプロレタリアートの一端を経験しておこうと思った。
そこで生活していくほどに、現代で言う格社社会を、身を持って感じる。
ほとんど何も興味がない凪のような人間が、徐々に“個”をもって行動に移してゆく「行動」が、「心境の変化」が、非常に瑞々しい。
『海辺のカフカ』(2005、新潮社、村上春樹)の田村カフカのようだ。

秋田と東京、まるで180度違う世界、下流社会と上流社会。
発注元会社と孫請会社、反乱は起きず、争いは地べたで起こる。
国男は、そのガラスの天井にダイナマイトで鉄槌を下してゆく。

構成もとてもドラマチック組まれており、登場人物、時系列はバラバラに展開され、上巻の頭と締は同時刻を他の登場人物から写している。
国男はオリンピックを人質に身代金をとれるのか、下巻が楽しみだ…!
オリンピックの身代金(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)より
4062779668
No.112
(4pt)

国男のキャラクターが非常に魅力的。

著者は、2002年『邪魔』で大藪春彦賞を受賞した奥田秀朗。
(H23/9/25 初版発行)

時は昭和39年夏、東京はアジア初のオリンピック開催で熱狂していた。
そんな中に、警察幹部宅と警察学校を狙った爆破事件が発生する。
その前後して、オリンピックを妨害すると言う脅迫文が警察に届く。
敗戦国から一等国に駆け上がろうとする日本の名誉、警察の威信にかけた大捜査が行われた末に見えた容疑者は、一人の秋田人夫だった。

本書の醍醐味は、容疑者・島崎国男の心境の変化に尽きる。
国男は、初めは国家反逆に全くの興味はなく、マルクス主義を研究していた為にプロレタリアートの一端を経験しておこうと思った。
そこで生活していくほどに、現代で言う格社社会を、身を持って感じる。
ほとんど何も興味がない凪のような人間が、徐々に“個”をもって行動に移してゆく「行動」が、「心境の変化」が、非常に瑞々しい。
『海辺のカフカ』(2005、新潮社、村上春樹)の田村カフカのようだ。

秋田と東京、まるで180度違う世界、下流社会と上流社会。
発注元会社と孫請会社、反乱は起きず、争いは地べたで起こる。
国男は、そのガラスの天井にダイナマイトで鉄槌を下してゆく。

構成もとてもドラマチック組まれており、登場人物、時系列はバラバラに展開され、上巻の頭と締は同時刻を他の登場人物から写している。
国男はオリンピックを人質に身代金をとれるのか、下巻が楽しみだ…!
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (角川文庫)より
4043860048
No.111
(4pt)

子供時代を思いだした

高度成長に向かう日本とその土台になった貧しい地方,子ども時代の社会状況が思い出されてきた。その中で進むストーリーに次第にひきこまれてきた。
オリンピックの身代金(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)より
4062779668
No.110
(4pt)

子供時代を思いだした

高度成長に向かう日本とその土台になった貧しい地方,子ども時代の社会状況が思い出されてきた。その中で進むストーリーに次第にひきこまれてきた。
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (角川文庫)より
4043860048
No.109
(5pt)

テレビドラマとはちょっと違う

テレビのドラマを見て、50年前の日本の様子、車・服装・話し方・町の様子などうまく見せているなと思いました。これが文書ではどうなっているのかと興味が湧き購入しました。
奥田英朗は初めて読みますが、テレビとは違って犯人視点からのストーリー展開が中心になっており、警察側視点の展開よりさかのぼっての展開で、読む側がストーリーの全体像を構成させながら読むように仕向けています。うまい手法だなと思いました。
テレビを見たから感じる部分もありましたが、非常に気に入った本の一つになりました。
オリンピックの身代金(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)より
4062779668