ガール
評判
ガールの評価:
3.96/5点 レビュー 158件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 21〜40 2/10ページ
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3.96/5点 レビュー 158件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
・36歳で男性の同僚を追い抜いて課長に抜擢された、既婚、子なし女性
・マンション購入を迷う、34歳大手生保勤務女性
・38歳の派手めノリノリ若作りな先輩がいる、広告代理店勤務、独身32歳
・36歳バツイチシングルマザーの自動車メーカー勤務
・新入社員に恋してしまった文具メーカー勤務、独身34歳。
身に覚えのあることばかりで、何度も「あるある!昔あったなあ・・・」と思いながら読んでしまいました。「男が怒れば雷を落とした、女が怒ればヒステリーだ」とか、「男を立ててやれよ。男なんて単純だぜ。あなただけが頼りなの、なんて目をすればしゃかりきになって頑張るものさ」と言って、女性上司に嫌がらせをする部下を注意しないさらに上の上司、などなど。ここに登場する女性たちは思います。「もうガールじゃない。かつて、ディスコは顔パスで、合コンの申込は引きも切らなかった。クライアントにはすぐおぼえられ、上司に叱責されることはあってもどこか大目にみられた。世の中全体から構われた。その特典が手の中から次々にこぼれようとしている」。「おばさん、若作り、なんて殺傷力のある言葉なのか。ただ彼らを非難する気にはなれなかった。自分が20代の時もそうだった。若者はいつだって残酷なほどに正直だ」。
そんなふうにがっくりきたかと思えば、「今思えば28なんて全然余裕じゃない。でも当時はそう思えなくて・・・。結局、自分から年齢に縛られて、もう遅いとか、少し様子を見ようとかして何もしない、これが一番馬鹿らしいと思う」と発奮したり、さまざまに揺れ動く彼女たちの気持ちを描いて秀逸です。
作品ごとにまったく違う雰囲気のものを書ける奧田英朗氏ですが、今回は男性作家でよくこれだけ女性の立場や気持ちを正確に描けるものだと感心しました。丁寧に女性たちから聴き取りされたのか、それとも自分のまわりの女性たちを観察されたのか。ただ、奧田氏の小説を読んでいていつも感じることですが、1959年生まれという世代のためか、どうしても作品にはバブル時代の香りが漂っているような気が。この作品は2009年作なので、その当時30代女性なら今は40代ということ。現在20代の若い方には少し古い感じがするかもしれません。また、40代になった主人公たちが今どうなっているのか続編を読みたい気もします。
自分は仕事を離れてしまったので今の状況がわかりませんが、女性にとって現在がもっと良い環境になっていればいいのですが。なつかしく、また、元気をもらえる短編集でした。