月の扉

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評判

月の扉の評価:

2.91/5点 レビュー 47件。 C ランク

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平均点2.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(4pt)

独創的な設定

沖縄の空港で3人の男女が、乳幼児を人質に取ってハイジャックを起した。犯人の要求は、拘留中の師匠を空港に連れてくること。しかしその飛行機の中で死体が発見された。
密閉された空間ものは、よくありますが、これだけ独創的な設定は、なかなかありませんし、ファンタジーの要素も詰め込まれています(が、人によっては、この部分が受け入れられないかも)
ハイジャックの手法も、にわか探偵の理路整然たる推理も見事です。ただ出来過ぎなのが、玉に瑕。
月の扉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (光文社文庫)より
4334740456
No.7
(4pt)

石持浅海らしさに満足

とあるボランティア団体のカリスマであり、師匠と呼ばれる石嶺を救出するため、
ハイジャックという手段に出たメンバーたち。
師匠は決して宗教者ではなく、善意の人であり、只々そのカリスマ性のみをもって
尊敬を一身に集める存在。囚われたのも理不尽な理由によるもの。
その師匠を命を賭けて解放しようとするメンバーたちの思いや行動の綿密な描写が
あり、また、乗客の中に探偵の素質を持つ若者を見出し、共に不測の殺人事件を
解決しようとするユーモアと、論理的な解決、それでいてファンダジックなラスト
シーンと、石持浅海らしい独特な作風、斬新な作品に仕上がっています。
非常に映像的で、映画向きな作品と感じました。
月の扉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (光文社文庫)より
4334740456
No.6
(4pt)

美しく構築されたファンタジックなミステリー

ネタバレが怖いので詳しくは書かないが、ハイジャック犯が解放しようとしているのが、<新興宗教の教祖的な存在の男性>であることから、物凄くアンフェアすれすれのファンタジックな展開が予想できる。
教祖を本当に超能力者ならば、本来の推理小説では禁じ手とされるトリックも成立してしまう。
このため、筆者は一体どうこの物語を完成させるのだろう、と非常に興味深く、ページをめくる手が止まらなかった。
一方で、このファンタジックな物語を、きっちり成立させているのは、細かい部分まで美しく構築された犯人たちの行動だ。
この筆力があるからこそ、あり得ない犯罪がリアリティを持ち、あっと驚く探偵役や、同じくあっと驚く(途中で推測可能だが)殺人犯の存在が、説得力を増すのだと思う。
「アイルランドの薔薇」もそうだったが、人の書かないような個性的なミステリを書く筆者だから、ミステリファンはぜひ一冊読んでみてほしい。
月の扉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (光文社文庫)より
4334740456
No.5
(4pt)

密室殺人+ハイジャック。緊張感と手堅い論理に作家の高い能力。

ミステリーのなかでも密室殺人系に属するだろうか。ただ舞台が飛行機の中でハイジャッカーが一緒に謎解きをするという設定が新しいし独自の緊張感を生み出す。
心理的物理的根拠から数々の仮定と洞察を生み出す展開はとてもしっかりしていて、石持 浅海という作家の能力の高さを表していると思う。
映画化してもおもしろい脚本になるのではないだろうか。サスペンス好きにもお勧めしたい本である。
星5つがあげられなかった理由はこの物語の根幹をなす師匠とよばれる石嶺という人物がブラックボックスのまま終わってしまったところに消化不良の感があること。
月の扉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (光文社文庫)より
4334740456
No.4
(5pt)

爽快な謎解き

閉鎖状況ミステリの佳作。
綺麗なリドルストーリーです。
ミステリに実在性を求めると、ホワイダニットがすっきり納得できないかもしれませんが、それを展開のなかできちんと纏め上げ、きちんと風呂敷がたたまれていて、むしろ好感が持てます。
どこにたたむんだろうとヒントを小出しにしながら最後まで読まされます。
ドキドキ感やワクワク感は少ないかも知れませんが、のんびり、じっくり読むにはかなりお勧めの作品だと思います。
月の扉 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (光文社文庫)より
4334740456
No.3
(4pt)

SF(?)本格ミステリー

あらすじだけ読むと『アイルランドの薔薇』のような閉鎖状況での閉鎖社会(秘密結社)ものかと思ってしまいますが、雰囲気はだいぶちがいます。ハイジャック犯がたまたま殺人を発見した男を探偵役に指名した、というところが自分から首を突っ込む探偵ではなく、珍しい設定です。法月綸太郎のような全編推理のトライ&エラーという感じは個人的にはそれほど好きではないのですが、本作の場合は特殊な状況下での動機と絡んで面白く読めました。もうひとつのテーマがタイトルにもなっている“月の扉”。これが本作の小説としてのキモで、SFかどうかの境界線。境界線というのは中途半端という意味ではなく、リドルストーリー的な結末になっているから。そのあたりも小説として巧い部分で、どちらかというとこちらのほうが面白く、殺人と推理はおまけで、純粋にハイジャック犯のワイダニットとして読んでも充分面白いと思います。
月の扉 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (カッパ・ノベルス)より
4334075339
No.2
(4pt)

俺はこういう話大好きです。

普通に話にひき込まれて一気に読みました。最後が駄目って人とか多いでしょうが、自分はこういう終わり方最高です。なんか夢があるというか・・・。 三人組が飛行機をハイジャックして、トイレに何故か死体を発見し、事件を推理していく。最後の最後にとんでもない展開が起こって、読んでいて本当に面白かったと思いました。次の作品の「水の迷宮」も読んで、それも面白く!石持さんのファンになりました!たぶんこの人の本、好きな人は本当好きでしょう。
月の扉 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (カッパ・ノベルス)より
4334075339
No.1
(4pt)

意欲的なミステリー

ハイジャックを実行した機内で起こる、密室殺人。しかも語り部はハイジャック犯。この独創的な設定だけでも、ミステリー好きならわくわくしてしまう。そんな不可能状態の事件を解決するのは、どんな探偵役なのか?読者の深まった興味と期待にきっちりと応えてくれる、「押しつけられ型」探偵。本格の論理だけを求める人には物足りないものがあるかもしれないが、ミステリーの意外性や、新しい驚きを求めるミステリー好きにはお奨め。「フーダニット」「ハウダニット」に加えて「ホワイダニット」までも一冊に閉じこめた意欲作だ。正統の本格としてまとめるのはではなく、ミステリーの新たな世界を見せるために設定したオカルティックととられかねない理由。読後に残る不思議な感触は、この設定と月によるものが大きい。それがこのミステリーの最大の魅力だ。この魅力を堪能して本を閉じた後、夜空を見上げて月を眺めたくなること間違いない。
月の扉 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 月の扉 (カッパ・ノベルス)より
4334075339