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No.6(ナンバーシックス)#1
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No.6(ナンバーシックス)#1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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紫苑は10年前に受けた2歳児の検診で知能面最高ランクと認定され、エリートとして最高の環境で教育を受けていた。 しかし12歳の誕生日に、肩を撃たれて逃げているネズミと自称する少年をかくまい、その行為のためにエリートとしての権利を全て奪われて、別の生活が始まる。 きっちりとピラミッド型に整えられた階級社会のトップクラスから、一気に最下層に落とされた紫苑と、謎の少年ネズミの物語です。 事件から4年後、あのままエリートコースにいれば、今頃はただ勉強していればよかったはずの紫苑は、特権を失って公園管理の仕事をしながら労働局の技術コースに通う生活をしています。 ロボットを使って公園の清掃と監視をしている紫苑の前に、ある日不思議な事件が起こります。 追いつめられていく紫苑と、突然現れる救け手。 キャラクターも魅力的で、事件の行方も気になります。 | ||||
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ネズミは逃げていた。撃たれた血は止まらず、管理体制の敷かれた場所で、彼はもうほとんど生き延びることを諦めていた。 一方紫苑は飽いていた。2歳の検診ですぐれた頭脳を認められ最高ランクの資格を得た。特別区域の整えられた環境にはおよそ必要だと考えられるすべてがある。それでも彼はそれを打ち壊したいという衝動を抱えていた。 嵐の夜にふたりは出会う。平穏を厭った紫苑は窓を開け、あまつさえ警備システムまで切っていた。ネズミはそこに忍び込む。特別警戒地域から逃げてきたと気付いたくせに、紫苑は彼を癒し、逃がしてしまう。それは紫苑が12歳になった夜のこと。 そのために彼は持っていた特権のほとんどを失う。4年がたち、エリートの座から滑り落ちた紫苑は公園のごみ回収の仕事をしていた。そこで異常な死体を目撃する。不穏な気配が忍び寄る中、紫苑はネズミと再会する―― ちなみに№6というのは紫苑の住む理想都市です。さくさく読めます。児童書というよりはライトノベルのような気がするような。児童書なら性的な発言は避けるよなぁ。お話自体はしっかりしてまして、そんでもってちょっとだけホラー風味。 どこかに行きたい。飼い殺しにされたくない。真実が知りたい。置いて行かれたくない。自分の力を試したい。軽蔑されるのは怖い。日常を奪われたくない。惰性を叩き壊したい。死にたくない。痛みは怖い。今更に言葉にするのは恥ずかしいような、けれどどこかに生々しくある感情を、つよく一途にあさのさんは描きます。 紫苑のセリフが時々すんごい恥ずかしいです。 純粋培養天然エリート少年の紫苑と、皮肉屋で古典文学に造詣が深くて、秘密めかせて時々危険で、だけどふっと優しいネズミとの友情…とも言いがたい関係が、一番の見所だと思います。 あとはまあ、№6には何があるのかとか、紫苑の父親とかネズミの秘密とか気になるところは山盛りでひっぱられます。楽しく読みました。 読み手を選ぶお話ではないです。特に近未来物好きな人なら大概喜べるんじゃないですかね。 難点は文字替えがウザイことです。 | ||||
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あさのあつこさんの本は、これが初めてなのですが、 この本は面白いし、紫苑がどのように成長していくのかがよくわかります。 一度読んでみては? | ||||
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近未来(らしき場所)を舞台にしたSF。 選ばれたものしかすむことの出来ない都市NO.6 更にその中でもエリートと呼ばれる人々が暮らす「クロノス」 その都市の住人である十二歳の少年紫苑は、ある台風の日、犯罪者を匿うことになる。 それが、将来を約束された少年の人生を、180度狂わせてしまうことに・・・。 読み始めると、続きが気になって止まりません。次の巻にもすぐ手が伸びてしまうこと請け合いです。 紫苑とネズミの関係も気になるところ。 読みやすいので、SFを読んだことのない人にもオススメです。 | ||||
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こんなにドキドキしながら読んだ本は初めてでした。この後紫苑がどうなるのか気になって気になって・・・。今自分が、どんなに幸せに生きているのかわかりました。すごくおすすめです!! | ||||
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まとめて3冊購入しました。 あさのあつこさん著の本はバッテリー、THEMANZAIと購入していたので今度はどんなお話なんだろう?と楽しみにしていました。 今までの2冊の本とは違う世界観のお話で引き込まれてしまいます。 これはオススメ。新刊が発売されるのが楽しみです | ||||
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主人公の紫苑は、市の幼児検診で知能面で最高ランクと認定され、理想都市NO.6の特別居住地区クロノスで母の火藍と二人、優遇された生活を送っていた。 そして紫苑は12歳を迎えた台風の晩、好奇心から窓を大きく開け放ってしまう。 そこから紫苑の運命は大きく変わる事となってしまった…。 その窓から侵入してきた一人の少年、ネズミ。彼は西ブロックの矯正施設から脱走してきたVC(凶悪犯罪者)だった。 紫苑は怪我をした彼を放ってはおけず、手当てをし、食事を与え、あたたかいベッドも提供した。 しかし朝目覚めるとネズミは消えていた。 後にこの事が治安局にバレてしまい、紫苑と火藍は全ての特別待遇の権利を剥奪されてしまう事に。 そして4年後、ある事件をきっかけに紫苑とネズミが再び出会う事となる…。 というのがおおまかなあらすじ。 恵まれた環境で育ったお坊ちゃま紫苑は、人を疑うことを知らず、誰かの為なら迷わず危険にも飛び込んでしまう。 対して、貧しい環境で育ってきた一匹狼の野生児ネズミは、人一倍警戒心が強く、決して他人の為には動かない。 そんな二人が繰り広げるこの物語は、色々考えさせられる事でいっぱいです。 紫苑はネズミを庇った事も、特別待遇を剥奪された事も、飢えや戦いの世界に身を投じた事も、後悔していません。 あの晩窓を開けなければ、ぬくぬくと温室で暮らせていけただろう一生よりも、ネズミと共に過酷な現実を生き抜く一生を選んだのです。 1巻の時点ではまだはっきりとは書かれていませんが、実はこの二人お互いに惹かれあっています。 紫苑はネズミの強さに、ネズミは紫苑の純粋さに、自身は知らず知らずに影響されていきます。 それが読んでいてとてもあったかい気持ちにさせてくれます。 NO.6にはまだまだ謎がありそうなので、そちらの方も気になる所です。 | ||||
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理想都市NO6と西ブロックという見捨てられた町、紫苑とネズミという二人の主人公を通して語られてる様々な二面性・・理想と現実、内と外、表と裏。 それらは決して物語の中だけの事ではなく現実の問題にも通じてくる・・。 だからこそ余計に理想を語る紫苑と現実を見つめるネズミの言葉、その両方が、とても重い。 どちらかというと紫苑の考え方に自分は近いと感じたのだけれど、決定的に違うのは、紫苑は疑いや不安から理想を唱えているのではなく、もっとずっと広い視野で「信じている」という事。その違いは大きいと思った。 十月に3巻を発売したNO6。今後ネズミと紫苑が何を想い、どんな道を選択していくのか、とても楽しみだ。 戦争・・そこで起こっている事を今一つリアルに感じられない、「あの国で起きている事」として捕らえてしまう僕も、もしかしたらこの日本という国も、ある意味ではNO6の住人と何も変わらないのかもしれない・・・。 | ||||
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エリート街道から外れ、未来型理想都市『NO.6』から『西ブロック』にと逃亡した紫苑は、ネズミと共に『NO.6』の秘密を暴く!!一回読んだらぜったいハマります!!! | ||||
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あさのあつこさんといえば、脆さと強さを併せ持った多感な少年(人間像)を書かせたら、一級な児童書を多く書かれる方で有名だが、彼女の書かれるお話のほとんどは児童書の枠を越えている。いい意味でムリヤリ子供を「子ども」扱いしない。彼らはいつも世の中の自分を取り巻く環境や、状況の織り成す世界を、本能的に鋭く捉えている。頼りなくフラリと周りに流されそうでいて、実は物凄くしたたかで強い。・・・その描写が清々しい。 このNo.6に関して言えば、舞台は近未来の日本、内容はサスペンスファンタジーという感じだが、話のテンポ、会話の巧妙、無理なく読み手を物語りの中に引きずり込む心理描写の上手さは、大人が読んでも十分楽しめる。 この夏休みに読書を考えている小中学生さんはもちろんの事、久しぶりに何か本でも読みたいなぁ、だけど毎日忙しいし、なにか仕事の合間に面白くてさらりと読める本は無いだろうか、と考えてる社会人の方にもぜひお薦めしたいです。 ・・きっとこの先何気に続きが気になって新刊を求める事と思います。 | ||||
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