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高熱隧道
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高熱隧道の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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| 黒部ダムを造る際に大勢の人が亡くなったのは有名な話ですが、黒部第三発電所建造の際、トンネル工事でその数を上回る作業員の方が亡くなりました。こちらの本は小説ですが、その壮絶な工事の様子がリアルに描かれていて、引き込まれました。 | ||||
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| 吉村昭の作品 (死してなお生きる) | ||||
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| コロナ熱におかされながら読んだが、興奮して熱が数℃上がったかもしれない。 | ||||
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| 面白くてあっという間に読み終わってしまいました。 | ||||
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| たんたんと事実を客観的に書いているのだが、せまってくる感じ。 | ||||
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| 「熊嵐」がとても面白かったので、作者の他の作品も読んでみようと購入。隧道とやらの工事についての、事実を基にした過酷な描写が最初から最後まで続くが、正直、中盤ぐらいは読んでいて飽きていた。それと言うのも、熊とは違って、倒しようのない大自然を相手にしている訳だし、終盤に軽く触れられていたものの、死者が大量に出るような工事の仕事を辞めない、現場作業員達の動機が分からなかったからである。こんなに危険な工事現場、辞めればいいじゃん、とか思ってしまった。ただ、過酷な冬の描写あたりから面白さが増していき、そのまま最後まで面白さを保って、物語が幕を閉じた、という感じだった。監督側の人間達は作者の創作らしいが、多くは無いものの、シビアな状態での心理描写は読みごたえがあった。また、現場の様々なトラブルに対する、各種対策の描写も丁寧で良かった。ただ、やはり現場作業員たちの動機をもっと読者に説明して欲しかったので、そちら側で主要人物を誰か設定して、ドラマを展開してくれれば尚良かったと思う。 | ||||
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| 黒部第三ダムの建設にまつわる事故に次ぐ事故の記録小説である。 吉村作品は「零式戦闘機」以来、何十年ぶりか。 本書を手に取ったきっかけはきわめて俗物的なもの。NHK「ブラタモリ」で本書タイトルでもある「高熱隧道」を通っての取材を行っており、さらには同じルートを(能登半島地震の影響でいまだ開通していないが)一般観光客も立ち入ることができるようになる、との報道に接したから。なんのことはない、単なる物見遊山の予習のつもりだったのだ。だいたいのあらすじもなんとなく知っているつもりで、ごく気軽に読み始めた。 ・・・のであるが、読み終えてこれほど重い気分になった読書体験も久しぶり。とくに個人的に一番こたえたのは、 ①研究者が調査、分析をもとに知見を示し、 ②それを拠り所に、工学技術者(エンジニア)が実地の設計、作業手段、工程に落とし、 ③そしてそれのみを拠り所に、現場の人間が実際に動く、 という今も我々がやっている方法論というものは、上流でミスると下まできた時とんでもないしわ寄せを生じるのだ、という当たり前の事実を改めて突きつけられた点。 加えて、描かれている時代の土木工事においては、そのしわ寄せは現場作業者の生命に直結してしまう。もう少し後に建設された黒部第四ダム(念のため、本書は第三ダムの話)でも、なんだか超成功したプロジェクトみたいに語られるけど、殉職171名なのであります。 工業製品と土木工事とでは同じには語れないのかもですが、いち工業エンジニアとして今更ながら身が引き締まる思いを持った、という次第です。 | ||||
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| 黒部第三ダム建設に至るまでの, 資材運搬トンネル建設のお話 圧巻の内容で,始めから終わりまで, ずっと面白かった。 高温水,豪雪,雪崩,未踏のルート 自然が作り出す恐怖に挑戦する技術者 専門家より現場の工夫を重ねる実務者集団 極限状態での人間の心理,行動 使用する側とされる側の奥底に潜む葛藤 吉村さんの臨場感溢れる表現と共に, かなり印象に残る作品だった | ||||
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| 派遣労働者の自分は、能面のように誰とも口もきかず無表情で働いていますが、上の人は、こんなことを考えてたんだなと、体がどうにかなりそうでした。それが自分だったとしても、仕方がないのでしょう。 | ||||
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| 壮絶な黒三ダムもの語りを知っている日本人は少ないでしょうね。吉村さんの創作とは言いながら、かなり史実を反映したものだと思いますよね。時あたかも日華事変でしたかな、オーバーラップするんですけれども、どんな戦争よりもこの隧道の戦いは凄まじいです。どのような気持ちで160度を超える過酷な状況、熱地獄を耐えたのか❓まさに言葉に表すことができない感情が湧いてきました。読むべき、あるいは知っておくべき貴重な1冊だと思います。 | ||||
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| 国家の急速な発展段階ではどこでも発生していただろう、止めようのない社会の流れのなかに翻弄される現場における不条理、矛盾、技術者の狂気と紙一重の情熱、劣悪な労働者環境、搾取、鬱屈した思いが救いのない状況として延々と描かれています。 第二次世界大戦に向かいつつある中で行われた黒四ではなく黒3ダムの誕生秘話。 こんな凄絶な話、知りませんでした。 圧巻です。 吉村昭ワールド全開です 読んでいて暗鬱な気分になるのに、娯楽的要素がゼロなのに、読むのを止めることができない。 爆発寸前の作業員の怨念がヒタヒタと迫り来ることを暗示しながら物語は締め括られます。 軽い気持ちで勧められる小説ではありませんが、私は読んで良かったと思いました。 | ||||
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| 新プロジェクトXの放映に際して黒部ダム建設のエピソードが再放送されていました。どちらも素晴らしいですが取材力については吉村作品が勝ります。電気、水道、当然のように使っているが先人の苦労と犠牲なくして得られなかったことを忘れてはいけない。年取ってから読むとまた見方が異なる、吉村作品は生涯の愛読書。 | ||||
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| アルペンルートいがいの新しい黒部のキャニオンルートの話。 何年か前に本の存在は知っていましたが今回購入。 時代的に今使わない言葉がフシフシに出てきますが仕方がないです。 | ||||
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| 昨年、立山黒部アルペンルートとトロッコ列車乗車のツアーに行ったが、この本を事前に読んでいたら、不気味なツアーになった気もするし、今思えば、先に読んでおけばもっと見方が変わった気もする。 | ||||
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| この時代に自然との壮絶な戦いの中で造られた黒部ダムが、現代の観光ルートを歩く人の予習資料として是非読んでから観光に行っていただきたい本です。 黒部峡谷鉄道で観光した者にとっても手に汗して読み終えた一冊でした。 | ||||
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| 自然に干渉しようとする人間に牙を剥くように次々と起こる凄惨な事故。それにより正気を失い極限状態になっていく人々。実話とは思えないほど壮絶な物語でした。そこらへんのホラー映画よりよっぽど怖い。 私達が今生きてる日本はこのトンネルを作ったような方々の努力の上に成り立っているのだなと思わされました。 | ||||
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| 2024年、黒部宇奈月キャニオンルートとして観光客に公開されるが、ここは物見遊山で行っては行けない場所のように思う。 建設中現場のあまりの暑さにダイナマイトが自然爆発、宿舎が雪崩で丸ごと崩壊等多くの死者が出た。ダイナマイト事故が起きる度にバラバラになった作業者の体を畳針で縫い合わせて遺族に帰したなんていう内容に身震いしてしまう。 | ||||
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| 黒部宇奈月キャニオンルート参加者にはこのルートが如何にして作られたのか読んでみて頂きたい 国家権力をバックに凄まじい人命が失われて貫通した隧道。凄まじい自然の力に引き込まれて一気読みしました | ||||
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| 労働者側からの視点で書くと「蟹工船」以上の悲惨な話になりそう。 企業側の視点になるとただの苦労話になってしまうかも。 だから著者は技術者視点で書いたのかな? | ||||
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| 「漂流」を読み面白かったので、吉村さんの他の作品が読みたくて購入しました。 淡々とした語り口は相変わらずです。 「漂流」と違いたくさん人が死に、仕事をやり遂げた会社(人)が報われずに終わるのが話の筋ですが、この語り口だと後味が少し悪く感じました。 軽い気持ちで読み始めた私でも最後まで読めるし、それなりに心を熱くするような出来事や鋭い視点に感銘を受けることがしばしば本書にありました。 とはいえ、土木工事は地味すぎ・・。 私の一感想をつきつめると、「高熱隧道」は素人には馴染みなく面白さがわかりづらい、というところ。 乱読派の吉村昭ビギナーが軽い気持ちで手に取るには、もっと良い本がありますよ、たぶん。 | ||||
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