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魚影の群れ
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魚影の群れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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夏目雅子 が出演している映画を探している内、吉村 昭 原作、 相米慎二監督の「魚影の群れ」を探し当てた。貧しい漁村を舞 台にした作品で、純粋に親子の対話、自然との闘いをモチーフ にした作品だったようだ。映画を見た後、是非とも原作の小説 も見たいと思い、文庫を探し当てて読んでみた。映画では房次 郎と分かれた妻との間のドラマも描かれ、枝葉のストーリーが 付加されたものだったが、小説は一気に読み通す事が出来る 短編作品であった。 小説は吉村氏が、ヘミングウェイの「老人と海」をモチーフにして 執筆したものと私は感じた。”自然との格闘”は、両作品共通の テーマである。「老人と海」の場合、主役のサンチャゴが、巨大な カジキマグロとの闘いを終えた後、思いがけないサメの襲来を受け、 獲物を台無しにされてしまうが、その辺りが「宴の後」と言えるもの 悲しさを醸し出している。だが、本作の場合、喜びと悲しみの対比 はなく、終始、沈鬱な雰囲気のまま話は進んでいる。両作を比較 する事はないが、本作には、枚数を増やして、喜怒哀楽を織り交 ぜた作品になって欲しかった。 | ||||
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