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魚影の群れ



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魚影の群れの評価: 4.73/5点 レビュー 15件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

吉村昭 著 「魚影の群れ」を読んで

夏目雅子 が出演している映画を探している内、吉村 昭 原作、
相米慎二監督の「魚影の群れ」を探し当てた。貧しい漁村を舞
台にした作品で、純粋に親子の対話、自然との闘いをモチーフ
にした作品だったようだ。映画を見た後、是非とも原作の小説
も見たいと思い、文庫を探し当てて読んでみた。映画では房次
郎と分かれた妻との間のドラマも描かれ、枝葉のストーリーが
付加されたものだったが、小説は一気に読み通す事が出来る
短編作品であった。
小説は吉村氏が、ヘミングウェイの「老人と海」をモチーフにして
執筆したものと私は感じた。”自然との格闘”は、両作品共通の
テーマである。「老人と海」の場合、主役のサンチャゴが、巨大な
カジキマグロとの闘いを終えた後、思いがけないサメの襲来を受け、
獲物を台無しにされてしまうが、その辺りが「宴の後」と言えるもの
悲しさを醸し出している。だが、本作の場合、喜びと悲しみの対比
はなく、終始、沈鬱な雰囲気のまま話は進んでいる。両作を比較
する事はないが、本作には、枚数を増やして、喜怒哀楽を織り交
ぜた作品になって欲しかった。
魚影の群れ (ちくま文庫 よ 1-8)Amazon書評・レビュー:魚影の群れ (ちくま文庫 よ 1-8)より
4480428712

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