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死亡遊戯で飯を食う。



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【この小説が収録されている参考書籍】
死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)

死亡遊戯で飯を食う。の評価: 3.40/5点 レビュー 15件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

背景に物語を持たない令和のデスゲーム物

背景に物語を持たない美少女たちによる令和のデスゲーム物。
グロい描写はほぼない。なんたってゲーム開始前に肉体改造されており、血液はモコモコの白綿に変換される。ぬいぐるみの解体ショーがシュールでも残酷じゃないのと同じ理屈で、フィクション感を強めている。

主人公・幽鬼ほか参加者たちのバックボーンが掘り下げる事がなく物語が淡々と進むのが特徴。良く言えば淡泊でテンポ良く、悪く言えば深みがなくドラマ性に欠ける。似た作品を挙げるなら「魔法少女育成計画」だが、あれよりさらにキャラの背景が端折られている。

デスゲームに参加する理由もアーリーリタイアの資金確保とか漠然とした希死念慮とか生粋の殺人鬼とか危険中毒とかで、多額の借金返済など、切実な動機を伴っている者は全体から見て少数派。

文体は上手くはないがオリジナリティーがあり、ニヒルなブラックユーモアが漂っている。このノリに乗れるか乗れないかが分かれ目。
幽鬼の合理思考が見所で、利他を利己に還元する究極のフェア精神と、それに戦慄する周囲の反応が面白かった。

なお原則幽鬼の一人称視点で進む為、主人公の外見描写はほぼなし。オッドアイという個性を与えられているにも関わらず、その特徴に言及する描写がないのがひっかかるものの、四巻で回収されるのでそこは安心。
ねこめたるの絵は美麗なものの、華奢な美少女以外(ガチムチマッスルや肥満体型)は得意じゃなさげ。
4巻登場の玉藻が「丸っこい体型」「まるまるしてる」「デブ」とさんざんな言われようなのに、カラー口絵だとむちむちぷりんな美少女にしか見えないのは笑ってしまった。編集に「可愛くしてください」って言われたの?何なら丸い頃の方が好き。

とはいえキャラのバックボーンが生存率を担保しない、令和にチューンナップされたデスゲーム物としては楽しめた。

難病の弟の治療費を稼ぐ目的で参加した蜜柑はあっさり死亡し、キャンドルウッドの萌黄の闇深な過去も詳細は明かされず終わる。
読者は徹頭徹尾キャラの物語に深入りできずさせてもらえず、終始ドライな距離感とクリアな客観性が生じる。
多くのキャラが一回限りのゲームで退場してしまうのも感情移入を停滞させる一因なのは否めず、のちに敵、または味方として幽鬼と再会する少女たちもサックリサクサク死んでいく。

一応全巻読んでいるが、面白いかと聞かれると微妙な所。主食ではないジャンクフードが止まらない現象と同じで、惰性で読んでいるのは否定しがたい。

本作は美少女のガワを被った社会不適合者たちが、メイドやバニーガールなど様々なコスプレに身を包み、デスゲームに挑む物語である。
所々ミステリー風味の仕掛けを施されており、死んだ奴が生き返ることも割によくある。犠牲者と見せかけ犯人でした、ってオチ。とはいえトリック自体はあっけないもので、本格的なミステリーマニアは物足りない。

その一方スクラップビルの最終局面で幽鬼がとった行動など、キャラの特異な発想や思考が、予想外の展開に繋がるのは飽きさせない。

参加者全員が肉体改造を施され、血なまぐさい臓物をぬいぐるみの中身に取り換えられているのも、デスゲームの虚構性の補強に一役買っており、美少女アイコンを使ったデイリーな殺し合いを娯楽として消費する、悪趣味な読者への皮肉が利いていた。

あえて苦言を呈すならせっかく叙述トリックで対戦相手を伏せたのに、カラー口絵でもろネタバレかます本末転倒ぶり。口絵は最初に目に入るからそこでぶっちゃけちゃ台無しだって、編集さん少しは考えて作者さんも文句言って!?
死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)Amazon書評・レビュー:死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)より
4046819375
No.2:
(3pt)

コテコテのデスゲーム

少し話題になっていた為購入しましたが、導入から脱出まで今どき珍しすぎるぐらい見事にコテコテのデスゲームものでした。
・序盤の人物は大体かませ
・都合よく綺麗に填まるトラップ
・絶対誰かが死ぬギミック 
 こういったデスゲーム定番のつまらない展開が多数あるため私はかなり萎えましたが、こういう要素を排除してしまうとデスゲームの緊迫感も何も無くなってしまうのだろうとも思います。
 特に目新しい展開もなく、厚みのあるストーリーでもなければ、キャラクターも殆どが使い捨てである為、デスゲームものを好む方以外が手に取っても幾許かの後味悪さ以外に残るものはないでしよう。
 他のレビューで文章が拙いというものがありますが、これに関しては地の文を主人公である幽鬼の言語レベルに合わせているのだという趣旨を理解すべきでしょう。特に分かりづらさや読み辛さを感じる文章ではないため、文句を付ける要素ではないと思います。
死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)Amazon書評・レビュー:死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)より
4046819375
No.1:
(3pt)

帯が、、、

物自体はいいです。
でも、帯が破れてるのはちょっと、、、
死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)Amazon書評・レビュー:死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)より
4046819375

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