少女星間漂流記
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| 少女星間漂流記というタイトルだから百合作品だなぁと思う人居そう(私も百合作品かなと思いました)ですが、男性キャラも出てきます。 基本的には2人の少女の物語 色々な星を探して、時には平和、時には戦闘という感じの物語 長編の小説が苦手な人にはこの小説がおすすめ | ||||
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| 男キャラでるのか…じゃあ一巻で充分かな読み応えある百合作品だったのに残念、嫌な思いしたくないし。 | ||||
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| そこそこ面白いけど内容がフラット過ぎて突出して面白い話がない。 ハッピーエンドでも無くブラックユーモアのある終わりもなく、平坦な感覚 | ||||
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| 少女というものは無敵のいきものです(注:諸説あり)。 そんな少女ふたりが手に手を取りあえば、どこまでも行けると思うのも必然でしょう。 と、言うわけで本書『少女星間漂流記』はソレ系の物語なわけですが、すこし不思議で残酷なエッセンスもひと匙加え、ふしぎな星々を回っていくテイストを取っています。 言ってしまえば、藤子先生よろしく「SF(すこし・ふしぎ)」にしてファンタジーな短編集なわけです。 形式としましてはショートショートもあったりで緩急や短長や硬軟もそれこそさまざま、よりどりみどりなのが特長です。装飾を比較的排してシンプルな文体を採用されていますね。 とにかく心地よくテンポ良く、リズミカルに読ませていただけるのが嬉しいところです。 各エピソードはライトなSFにはじまりますが、メルヘンやホラー、ファンタジーな趣も強く出ています。 また、作中の宇宙では概ね科学が支配的ですが、魔法も存在する世界観なのでとにかく飽きさせません。 ほか、各話のタイトルは「○の星」というもので一貫していたりもします。 神だの運だの愛だのといった(「○」内の)テーマに沿って設定された、星の性質なり住人なりに訪れる度に巻き込まれます。それつまり、少女ふたりの冒険譚って体でだいたいの物語が進行していくわけです。 タイトルが先なのか、ストーリーが先なのか? ストーリーのオチ部分――、アイデアが先行してのちのちタイトルが付けられているか否かは、作者の東崎先生にお尋ねしないとわかりませんので、ここでは割愛するとして。ああ、卵かニワトリ、ニワトリか卵。 とは言え、プロットとしては先行作品があるので既視感を抱かれた方も多いかもしれません。 たとえば類似例を挙げるなら『キノの旅』、『21エモン』、『銀河鉄道999』ってところでしょうか。 同じレーベルつながりで言うのなら『キノの旅』が最もふさわしいかもしれません。 ただし、本作は冒頭で紹介した通りに少女のふたり旅になっているのが特徴です。 そここそが唯一にして無二、大いなる差異としては働いているきらいがあります。すなわち知恵働きの「リドリー」と荒事担当の「ワタリ」。繰り返すようですが、本作は少女ふたりのバディ主人公なのでした。 欠けたものを補い合いながら進んでいくふたりの尊さは、いわゆる「百合」的な観点に立ってもポテンシャルが高いものかと存じます。 作品の性質上、再登場するキャラはほぼいないので男の影を気にせずとも(たぶん)大丈夫でしょう。 もっとも、この場合は天下無敵な少女ふたりが一期一会で星々を巡る旅を重ねるにつれ、出会いが優しいものだけとは限らないと思い知らされる。ほんの少しずつ残酷さとやるせなさもにじみ出ててくる。 各話は独立していますが、以前の星の印象や経験が積み重なって話が展開されていくのもポイントかと。 ともあれ星の住人たちの価値観や生態、文明水準はさまざまです。リドリーは興味津々に近寄っていき、歩み寄りと理解を示そうとします。けれど一線を越えたら、ワタリは容赦ない苛烈な防衛の一手を打ちます。 でも、落としどころを見つけられればまぁそれはそれでよし。双方手打ちして次の星を目指します。 相手を尊重する姿勢が第一だけど、場合によっては容赦はしない、そんなバランスの取り方がいいですね。 とは言え、そんなこと言ってられない事態も皆無ではないのが面白いのですが。一瞬の判断ミスが命取りになる、ふたりじゃどうしようもない宇宙的恐怖が時折やってくるのもジャンルがSFならではでしょうし。 リドリーは科学者の公平な視点を持つので、物事に過剰に肩入れをすることはしない。でもどっか欲張り。 一方のワタリは人見知りで臆病、普通の価値観の持ち主なので読者向けに両論併記のポジションになってくれる。侵されてはいけないものを侵したなんとか星人にはそれこそ強烈な一手を講ずるとしても。 なんにせよ、ふたりの中には漠然としているようで確固たるルールがあるようで、彼女らの魂が明確に像を結んでいることは明らかです。どちらが先に星に見切りをつけるかによって、個性が分かれるのも面白い。 そう、ふたりは少女らしく隙と愛嬌がありありで、どこまで行っても彼女たちは人間で、今はなき地球の民なのでした。ああ、そうだ。彼女らが旅をするのは地球が滅びたからで新たなる安住の地を探すためです。 詳細は伏せますが、元地球人と同胞同士の出会いもある中で、友誼を深める一幕は心温まるのかその逆か? メタ的に読み解けば、安住の地を見つける=ファイナルエピソードなのでなにかと理由が付いて(「そもそも危険地帯」、「観光先と引っ越し先は別」など)ふたりは星々を立ち去ることになるんですけどね。 その辺を先読みして、今回はどういう形で失敗ないし、あと送りすることになるのか? 微笑みながら彼女たちの一挙手一投足を追いかけていくのも本作の楽しみ方のひとつとして挙げられるかもしれません。 それとリドリーとワタリの、ボケツッコミに喩えられるふたりの関係は、信頼の表れでもあると思います。 宇宙船の形が「馬車」って時点で丸わかりですがトンデモなギミックを提供して物語にアクセントを添えるリドリーと、(現状わかってる範囲では)とにかく理由なく強いワタリ。 技術力と戦闘力を分担することで、ふたりの立ち回りの幅が広がっている節があります。好奇心と俗っぽさに駆り立てられるリドリーと基本ストッパーなワタリ、凸凹だからこそなかなかいいコンビですよね。 以上。 まぁそんなこんなで主人公ふたりについてつらつら並べたわけです。 続いて個々の話(星)の核心に触れずに、つらっと概要を並べてみますと。 救われてるけど救われていない話、ヘンテコだけど機知が光る話、すべてを飲み込む愛の話、ラストで題名が一気に腑に落ちる話、ほのぼのとしたあったかい話、恐ろしい話、共感はできないけど理解が上回る話、スタート地点に戻ってリスタートする話、などなど……、話同士連携も冴えますし粒揃いでした。 ここぞというタイミングで背筋を引き締めるような話が配置された一方で、全般的にはユーモラスで脱力系、ふたりのゆるいテンションに任せて進行しているのがなんとも少女らしい小説というべきか。 時々やってくるピンチにハラハラドキドキしながらも、安心して読める作りになっています。 「東崎惟子」先生の著作で言うのなら『竜殺しのブリュンヒルド』シリーズの方は素晴らしかったけれど、『少女星間漂流記』の方はとにかく面白かったって感じですね。 いろんな感情を揺さぶりつつ、読み返すたびにいろんな思いのフックにひっかけて考えを新たにしてくれるような? あと、あとがきがなかなかにハイセンスで、すてきでした。人気が続けば、いくらでも続くタイプの作品だと思いますので、ここはひとつ、いくらでもナンバリングを重ねていただきたいところです。 | ||||
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